■マーク・フォースター監督 『主人公は僕だった』
Stranger than Fiction
『主人公は僕だった』 - オフィシャルサイト 07.5/19公開
過去12年間、平日は毎朝76回歯を磨き、342歩でバス停へ行き、会社で平均7,134件の書類を調べ、45.7分間のランチタイムを過ごし、帰宅すると夕食は1人で済ませ、毎晩きっかり11時13分に寝る--------。それが国税庁の会計検査官ハロルド・クリックの毎日だった。
ところがある朝突然、ハロルドの人生に女性の声が割り込んできた。ナレーションのように、彼の頭に浮かんだ想いと、今まさにとっている行動を、アカデミックな言葉遣いで語り始めたのだ。
ハロルドの人生は、悲劇作家が執筆中の小説だった--------。しかも結末は主人公の死!
果たして彼は、人生のストーリーを書き直すことができるのか?
先日、某所で日本未公開のこの映画を一足先に観ました。
メタ・フィクションなテーマなのだけれど、単純なラブ・ストーリー。前半、なかなか快調にイマジネーションを飛躍させてくれたので、期待していたのですが、尻すぼみ。奇想方面をもっと拡張して描いてくれたら、面白かったのに。
特に文学の研究者にこの僕の物語は誰が書いているか、と推測させる展開とか、なかなかだった。もしかすると、新人(ザック・ヘルム)の脚本で実はもっとラスト飛躍していたのに、ヒットを狙った通俗プロデューサがただの恋愛ものに改変させたのかも。という雰囲気で残念でした。
ちょっと変わった恋愛ものにが観たい方にはお薦め。
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