■『電脳コイル』 第5話「メタバグ争奪バスツアー」 ロマンアルバム『電脳コイル アクセスガイドBOOK(仮)』 & DVD発売予定
第5話は、第4話「大黒市黒客クラブ」にて課金等で「お年玉」○年分を使いきった黒客クラブ面々が、イサコに誘導されてメタバグを探して、バスの廃墟へ出向く話。
少年たちが自分たちが行ったことのないような街のはずれまで足を伸ばしてミニ冒険するのと、スクラップの車置き場というシチュエーションが妙に懐かしい。子供の頃に貴方はそんな経験がないですか?僕は小学生の頃、近所の仲間と近くの自動車工場の廃自動車置き場で冒険していた口なのでドンピシャ懐かしい。当時はちょっとした部品がかっこよくて発掘して大喜びで拾ってきたり、、、、メタバグはそうした子供たちの宝物発掘のまさにメタ化したものと考えられるのかも(??)
さて今回技術的な突っ込みとしては、バス置き場の電波状態の悪さが黒客クラブの面々の体を不安定な状態にしたシーンについて。物理的には本物の体が不安定になっているわけではなくて、メガネに投影されている電脳空間上の体の映像のみがぼやけている現象なのだろう。メガネをはずすと、体は当然現実空間では消えているわけがない。
この描写で(いままでもおおよそわかっていたが)、この世界ではメガネに投影されている電脳空間上の映像は、電脳ペットなどの電脳物質でできたものと、現実の物を電脳空間上に位置を合わせて投影しているものの両方であることが明確化した。ただシースルーで現実の物に投影された電脳物質が重なって見えているのでなく、メガネの映像は全て一度電脳空間上で計算されてメガネに投影。どうもシースルーで目の前の現実が重なって見えているのではないらしい。
電波状態の悪化は、サーバから送られてくる電脳空間上の映像データを乱す、よってメガネを通してみているアニメの中の子供たちと(我々視聴者の)眼には、ダイチたちの体が消えてしまうようにみえる。
電波体質のデンパくんが受信感度が高く、その近くに寄ると体の映像がはっきりするシーンがあったけれど、これがサーバからの映像データが電波で送られてきていることの直接の描写となっている。
にしても今回の白眉は、なんといっても生物部(電脳生物部?)部長ハラケンのサッチーお手シーンでしょう。あの映像、サッチーの腰の曲げ方とか、最高。
◆関連リンク
・『電脳コイル』MAD このMAD、コイルの持つ懐かしさを最大限活かしてます。
・月刊アニメージュ【公式サイト】
■ロマンアルバム『電脳コイル アクセスガイドBOOK(仮)』発売のお知らせ
6月30日発売決定!
キャラクター、放送エピソード&用語解説、設定資料に加えて磯光雄監督&メインキャストインタビューを収録予定。
(A5判/オールカラー80P/800円)
発売日 2007年09月25日
スペック カラー/(予)110分/ドルビーデジタル(5.1ch・ステレオ)/片面2層/16:9(スクィーズ)/ビスタサイズ
品番:BCBA-3028 税込価格 \6,510
初回封入特典 ブックレット 第1話、第2話絵コンテ
初回映像特典 電脳コイルができるまで
ノンクレジットOP&ED
品番:BCBA-3037 販売専用 税込価格 \2,940
初回封入特典 「コイルのおまけ」携帯ストラップつき
毎回封入特典 メタタグカード
ブルーレイではなくDVDなのですね。絵コンテはほしいけれど、限定版は高い。
のでコンテは、きっと発売されるだろう(??)コンテ本を楽しみに待ちます。是非このアニメだけは、コンテに各シーンの担当アニメータの名前を明記してほしい。
・DVD『電脳コイル(1) 限定版』 『通常版』 (Amazon)
◆関連リンク 当Blogその他記事
・『電脳コイル』探索<3> 脳-電脳インタフェース
ブレイン-コンピュータインタフェースBCI/マシンインタフェースBMI
・第2話「コイル電脳探偵局」 ポストンくんと『グラン・ヴァカンス』グラスアイ
・『電脳コイル』探索<2> 第2話「コイル電脳探偵局」
ポストンくんと『グラン・ヴァカンス』グラスアイ
・『電脳コイル』探索<1> 複合現実と強化/拡張現実
ミックスドリアリティとオーグメンテッド・リアリティ
(現実に研究されている『電脳コイル』の技術の映像)
・NHK 磯光雄監督 『電脳コイル』スタート
第1話 「メガネの子供たち」 と ミックスドリアリティ
・アニメーター磯光雄と金田伊功と脳の構造の関係
・NHK試写会記者会見リンク
・『電脳コイル』TAF2007プロモーション映像
・『電脳コイル』 スタッフ公開!
・NHK教育『電脳コイル』 はハイビジョンか?
・その他 Google検索
・『電脳コイル』 第4話「大黒市黒客クラブ」
電脳戦闘スタート 作画、本領発揮!
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コメント
shamonさん、こんばんは。
>>今日(6/16)は原画に井上俊之の名前が
>>見当たりませんでしたね(私の見落とし?)。
>>今頃IGに行ってたりして(笑)。
あ、たしか記載されてませんでしたよ。
今までも毎回登場ではなかったと思います。
本田雄氏は既にコイルの現場を抜けられて、エヴァのためにGAINAXへ、という噂がどっかに載ってましたが、真相はいかに。
投稿: BP | 2007.06.17 23:05
こんばんは^^。
今日(6/16)は原画に井上俊之の名前が
見当たりませんでしたね(私の見落とし?)。
今頃IGに行ってたりして(笑)。
>デンスケのあのいじけたところが愛しい。
動きというか仕草がなんともかわいいです。
デンスケに限らずシンプルな線のキャラを
動きでかわいく見せてくれるアニメは
見ていてほのぼのします^^。
「スカイ・クロラ」読みました。
透き通った空色の宝石のような物語です。
投稿: shamon | 2007.06.16 21:00
shamonさん、こんにちは。毎度コメントと情報、ありがとうございます。トレ玉の光学迷彩は僕も見ました。
>>コイル、ますます面白くなってきましたね。
>>デンスケの出番が少ないのにちょっと不満(笑)。
そうそう、デンスケのあのいじけたところが愛しい。
もっと活躍してほしいもんです。さて、今日は、、、?
投稿: BP | 2007.06.16 10:54
こんばんは^^。
コイル、ますます面白くなってきましたね。
デンスケの出番が少ないのにちょっと不満(笑)。
電脳メガネ、とは違いますが
WBS(テレビ東京の報道番組)のある特集で
「近くにあるお店の情報をキャッチするメガネ」
が紹介されてました(映像は数年前のもの)。
残念ながら実用化には至らなかったけど、メガネのレンズの内側に近くのお店情報を
小さく表示するという代物でなかなかおもしろかったです。
この特集は番組で紹介された新技術の中から視聴者とスタッフでベスト3を選ぶというもので、
ノミネート技術の中には「光学迷彩」もあり、
IG社長がインタビューに答えてました(爆)。
エントリを名前のところに入れておきますのでご参考に。
投稿: shamon | 2007.06.13 22:38