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2007.10.08

■新刊メモ 『奇想遺産』 『プラスマッドハウス1今敏』
  『スター・ウォーズ・ヴォールト』 『白の協奏曲』

『奇想遺産―世界のふしぎ建築物語』
 鈴木 博之/藤森 照信/隈 研吾/松葉 一清/山盛 英司
(amazon)

 思わず息をのみ、そして気付く。「この建物、なんかヘン!」一体どうして、これほどに異様で、おかしな建物ができたのか? その魅力の虜になった専門家たちが解きあかす77の物語。
 生涯にわたって石を集め、ナゾの宮殿を建てた郵便配達夫を突き動かした情熱とは?

 この郵便配達夫の建築は、以前澁澤龍彦の『幻想の画廊から』で知ったシュヴァルの理想宮のことでしょうね。そんな奇想建築が多数紹介されているワンダーな本。シュヴァルの理想宮のようなものが77も!! (実はまだ本の実物は未見)

『プラスマッドハウス 1 今敏 :PLUS MADHOUSE ONE』 (公式HP)

マッドハウスとコラボレートするクリエイター・ガイドブックの第1弾は、筒井康隆の小説『パプリカ』を見事に映像化した今 敏を特集。

○今 敏監督ロングインタビュー 
○関係者インタビュー
 宇佐田正影/飯塚昭三/平沢進/信本敬子/丸山正雄
○対談 筒井康隆×今 敏  etc.,

 マッドハウスだけを取上げるアニメ・クリエータのシリーズ本。こういう企画が成立するのがマッドハウスの層の厚さを示しているのでしょうね。いずれ『電脳コイル』で磯光雄本も登場するのでしょうか。これは楽しみ。

『スター・ウォーズ・ヴォールト』(amazon)

ルーカスフィルム秘蔵品を含む、誕生からの30年を追体験できるお宝を完全複製!
その第1作誕生から30周年を迎える2007年、作品史上でも類のない贅沢な一冊がここに登場!
本書は、未公開を多数含む豪華写真を満載。(略)
スター・ウォーズを愛するすべての人の夢を叶える“トレジャー・ブック”です。

山田 正紀『白の協奏曲』(amazon) (公式HP)

1978年に「小説推理」誌に発表されていながら、今まで単行本化されることのなかった“ファン垂涎幻の作品”。オーケストラ団員が、東京をまるごとジャックするという奇想天外かつ大胆なストーリー。頭脳プレイ重視、ゲーム性抜の冒険小説。

 山田正紀の超冒険小説は『火神(アグニ)を盗め』等、熱中して読んだものですが、埋もれた作品があったのですね。当時の若い山田正紀の手になる冒険小説、読んでみたいものです(でも図書館の予定(^^;))。

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コメント

 say*3さん、こんにちは。

>>「奇想〜」と「マッドハウス〜」は購入ズミ。
>>特に前者は一遍に読むともったいないのでちょっとずつ。

 あ、いいな。
 実は僕はまだ『奇想遺産』は未見。近所にない、、、トホホ。

投稿: BP | 2007.10.13 08:11

shamonさん、おはようございます。

>>畑の様子はどうですか。

 今週記事にします。さーて、その行方は??

>>先日の某講演会でも犬監督が”地道にやっている”スタジオとしてさらっと名前を出してました。

 確かにいい企画が多いですね。
 プロデューサーによる監督と作品のチョイスがいいのでしょうね。

>>今監督は「東京ゴッドファーザーズ」が好きです。
>>クリスマスの夜に起こる奇跡の物語は
>>これからの季節人に勧めたい作品ですね^^。

 これ、よかったですね。キャラクタが生きてました。初期に今敏が書いていた大友リアル路線な漫画を思い出しました。
 『パプリカ』はいいことはいいのですが、もっと飛躍しても良かったかなと。本読んだ時のイメージより縮小されてた感じ。

 実は『パーフェクトブルー』未見なんで、そろそろ観てみようかと。あ、『妄想代理人』も1/3しか観てない。あれは音楽が最高ですね。

投稿: BP | 2007.10.13 08:09

 あんまりようさん、おはようございます。

>>山田正紀、「火神を盗め」は大好きな作品で、数年おきに再読を繰り返してます。ディックや小林信彦と交互に一時期熱中したなあと述懐。

 僕もこの三人は抑えてました。
 最近は山田/小林は継続して読んでませんが、、。ディックは冥界から書いてくれれば読み続けるのですが、、、(^^;)。

>>ミステリーの妖鳥ハルピュイアは自分にとっては????

 山田正紀って、本当に当たりはずれが大きいですね。 それと文体が乱高下。時々とんでもない文体が、、、。同じ人が書いてるの?って感じですが、推敲の深さで変わる人なのか?

 ミステリも傑作駄作、幅ありすぎ。『ハルピュイア』は僕もいまひとつでした。結局書きすぎなのかも。長期にあの執筆ペースなのは凄い。

>>大人の科学テルミン馬鹿売れしてますね、
>>amazonでチェックしてて「ああまだ近日発売、出てない
>>のか」と発売日をすっかり忘れてそんな事繰り返してたら売り切れ重版だったのでした。

 僕もAmazonへ注文したのですが、まだ届かない。
 実は先週本屋で見かけたので、あの時買って、Amazonキャンセルすればよかった。どうしようか。早くいじりたいし。

投稿: BP | 2007.10.13 08:01

「奇想〜」と「マッドハウス〜」は購入ズミ。
特に前者は一遍に読むともったいないのでちょっとずつ。

投稿: say*3 | 2007.10.09 07:50

こんばんは。畑の様子はどうですか。

>マッドハウスの層の厚さを
ですよね~。
「時かけ」「MONSTER」と派手ではないけれど
いい作品が目立つのがマッドハウス。
先日の某講演会でも犬監督が”地道にやっている”スタジオとしてさらっと名前を出してました。

今監督は「東京ゴッドファーザーズ」が好きです。
クリスマスの夜に起こる奇跡の物語は
これからの季節人に勧めたい作品ですね^^。

投稿: shamon | 2007.10.08 21:47

こんにちは。
山田正紀、「火神を盗め」は大好きな作品で、数年おきに再読を繰り返してます。ディックや小林信彦と交互に一時期熱中したなあと述懐。
ミステリーの妖鳥ハルピュイアは自分にとっては????
な作品でしたが(なんか京極の意識し過ぎだなあとか女ってそうかあ?とか謎解きの奇想天外さというか無理っぽさとかラストの主人公の行動とか納得出来ない!!)、あんmり評判良くない(泣)未来獣ヴァイヴは割と好きでした。
これも読んでみますー。

あと本来はここじゃなくて過去記事にコメントすべきなんですが、大人の科学テルミン馬鹿売れしてますね、
amazonでチェックしてて「ああまだ近日発売、出てない
のか」と発売日をすっかり忘れてそんな事繰り返してたら売り切れ重版だったのでした。
望み薄ですが今日近所の本屋まわってみます。なければ注文、届くのは多分来年……とほほほ。

投稿: あんまりよう | 2007.10.08 14:44

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おっと、こんなものが出ていました。 奇妙な形のたてもの77件。 奇想遺産 [続きを読む]

受信: 2007.10.08 18:39

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