■新刊メモ 『黒沢清 映画のこわい話』『ユリイカ 安彦良和』 『現代思想 ドキュメンタリー』『二足歩行ロボット自作入門』
映画はなぜこわく、面白いのか。その謎を探ることこそ、二一世紀をきりひらく。
青山真治、万田邦敏、高橋洋、周防正行、相米慎二、阪本順治、三池崇史、手塚眞、唐十郎、楳図かずお、蓮實重彦。自主映画時代以来の盟友や共作者との語らいから、同時代ライバル作家との丁々発止、異業種の雄との交流、夢の師弟対話まで豪華メンバーによる血わき肉踊る傑作対談集。
いかにもなタイトルに、さもありなんな対談相手。
意外なのは唐十郎と楳図かずおか。楳図世界と黒沢映画を対比して考えたことなど、一度もなかったけれど、なかなか面白い取り合わせかも。
ユリイカ 特集*安彦良和
『アリオン』 から 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』 まで(amazon)
(公式HP)
【ヴィルトゥオーゾかく語りき】 歴史の忘却と捏造に抗して
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』 という挑戦
/ 安彦良和 [聞き手・構成=更科修一郎]
この本、随分前に出ていたのですね。知らなかった(^^;)。
で、漫画もろくに読んでないし、それほど安彦氏には強い関心はないので、パラパラ立ち読みしました。
このインタビューで、押井守と神山健治作品に凄い批判的なのが面白かった。安彦氏に噛み付かれているのは、『人狼』『イノセンス』『SAC』ってところ。
結局、運動の部分とか戦後史の書き換えってところが安彦氏世代にはひっかかるみたい。僕は当時を知っている人間ではないけれど『人狼』のハードな描写は、結構本質を突いてるんじゃないかと思っていたので、ちょっと意外。
『現代思想 2007年10月臨時増刊号』
総特集=ドキュメンタリー(amazon) (公式HP)
ほとんど観たこともない監督さんの名前が並んでいるけれど、こういう本、好きなんですよね。で、なかなか作品を見る機会がないから、もんもんとするという、、、、。
吉野耕司『60日でできる! 二足歩行ロボット自作入門』(amazon)
(公式HP)
ロボットの基本的なしくみから、電子部品の半田付け、プラ板工作のいろは、CやVBでのプログラミングと進み、最終的に「敵を見つけて近づいてパンチする」ことができる二足歩行ロボットを作り上げる入門書。前提知識は一切不要。
暇があったら是非やってみたい趣味のひとつ。(Blog書いてる暇があれば何時でもできるといわれそう(^^;;))
いずれ初期のマイコンみたいに趣味として広がっていくだろうと言われているロボットも着々とその地歩を固めているようです。21世紀のマイクロソフトが日本から生まれるといいですね。
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コメント
say*3さん、こんにちは。いろいろコメントありがとうございます。なんか趣味、あいますね。
>>「ユリイカ」の臨時増刊で荒木飛呂彦が出るんですよぉ。
これが非常に楽しみ。
荒木飛呂彦、実は一度も読んでないです。
漫喫へ行ってこようかな。
投稿: BP | 2007.10.20 17:27
say*3さん、こんにちは。いろいろコメントありがとうございます。なんか趣味、あいますね。
>>「ユリイカ」の臨時増刊で荒木飛呂彦が出るんですよぉ。
これが非常に楽しみ。
荒木飛呂彦、実は一度も読んでないです。
漫喫へ行ってこようかな。
投稿: BP | 2007.10.20 17:27
「ユリイカ」の臨時増刊で荒木飛呂彦が出るんですよぉ。
これが非常に楽しみ。
安彦さんは「アリオン」と「王道の狗」くらいしか知らないんですけどね。
投稿: say*3 | 2007.10.17 22:32