■2007年 文化庁メディア芸術祭 アニメ部門 優秀賞『電脳コイル』 磯光雄監督 受賞コメント
2007年 文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門
優秀賞 電脳コイル | 文化庁メディア芸術プラザ
(shamonさんのひねもすのたりの日々経由)
磯光雄監督 受賞コメント
新しい風景のなかにも懐かしさが潜んでいると気づいたことがこの作品をつくる発端だったように思います。もともと今回の『電脳コイル』は立派な作品にするつもりはあまりなく、単純に楽しめる作品になったらいいなと思いながら制作しました。(略)
贈賞理由
(略)「クゥ」がなければ大賞であったろうし、本作こそが本年度の大賞であるべきだという人もいるだろう。あるいは、後年にジャンル化してマスター・ピースとなるかもしれない。そんな“夢”を見させるところが、本作の価値だろう。ディティールが理解できなくても、子どもたちの暮らす世界の緊張、対立、欲望は理解できる。よくできたジュブナイルであることが、本作を“観やすい作品”にしている。よくよく考えれば、スタッフのアプローチはまさにその部分にあったのだろう。(略)
磯監督他、スタッフの方々、受賞おめでとうございます。本当にこの作品、楽しませていただきました。
監督のコメント、作品と同じく控えめに抑えたところが光ります。「立派な作品」を目指した場合、どこまで行くのか、次はそんな作品も是非観てみたいものです。
アニメーション部門全体の審査講評はこちら。
審査員は次の4氏。鈴木 伸一(アニメーション監督)、幾原 邦彦(アニメーション監督)、木船 園子(アニメーション作家)、野村 辰寿(アニメーション作家)。
あまり詳しい『電脳コイル』に関するコメントは述べられていないけれど、審査の過程で語られた言葉も全部聞きたいと思わせるのも、『コイル』の魅力ゆえ。
| 固定リンク
コメント
shamonさん、こんにちは。
>>全編を通して素敵なジュブナイルでしたね。
まさに秀逸なジュブナイルでした。傑作ジュブナイル天沢 退二郎『光車よ、まわれ!』からの影響は監督自身がかなり意識されていると思います。
>>プロモを見たときの予感が当たってうれしかったです。
あの頃のワクワク感が最後まで維持されていたことがファンとして嬉しいですね。
投稿: BP | 2007.12.15 11:24
こんばんは。TB感謝です^^。
全編を通して素敵なジュブナイルでしたね。
プロモを見たときの予感が当たってうれしかったです。
磯監督の今後に期待します。
投稿: shamon | 2007.12.14 22:32