■新刊メモ 井上 晴樹『日本ロボット戦争記―1939~1945』
井上 晴樹『日本ロボット戦争記―1939~1945』(amazon)
NTT出版 (公式HP)
戦時中、「敵性語」であったにも拘らず、ロボットは各方面で活躍をしていた。漫画や科学小説に留まらず、兵器としても存在感を現していた。1939年から1945年まで 昭和14年から敗戦までのありようを海外をも視野に収めつつ詳述するとともに、ロボットの姿を、膨大な図版で再現した、未踏のロボット前史!
著者紹介 井上晴樹
作家、編集者、ジャーナリスト。ロボット・ウォッチャー、日本ロボット学会正会員。「日本ロボット創世記」で技術・科学図書文化賞優秀賞を受賞。
名著『日本ロボット創世紀 1920~1938』に続く、井上晴樹氏のロボット史。今年の8月に出版されていたとのことだけれど、寡聞にして知らなかった、のでちょっと前の本だけど、新刊メモとして今頃のご紹介。
にしてもこの価格設定は?? これでは図書館の数+少々しか売れないのではと心配になります。>>NTT出版殿。
前著もAmazonでは品切れで単行本以外に展開されていないし、、、。近頃、どこの出版社も新書シリーズを起こしているのに、こうした埋もれた名著が新書なり文庫に落ちていない現状は寂しい。
◆関連リンク
僕はまだ実物を手にとっていません。でもこの表紙といい、内容紹介といい、ワクワクしてしまう。
というわけで、書評リンクミニ特集。
・日本ロボット戦争記 : 書評 : 本よみうり堂(読売新聞)
評・佐藤卓己氏(京都大学准教授)
(略)「マジンガーZ」から「機動戦士ガンダム」、現在の「エヴァンゲリオン」まで、日本人はなぜマシンとの合体にこれほど熱中するのだろうか。技術の遅れを精神で克服しようとした敗戦体験のトラウマなのだろうか。アメリカはもちろん敗戦国ドイツでも遠隔操作が試みられた攻撃兵器は、日本で人間魚雷「回天」や人間ロケット「桜花」に発展した。
・惑星ダルの日常: 戦時日本にガーンズバック 森下一仁氏 評
今回も素晴らしい内容なのですが、びっくりしたのは第二次大戦中の日本でヒューゴー・ガーンズバックが紹介されていたとの記述。
・井上 晴樹『日本ロボット創世紀 1920~1938』(amazon)
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