■Arthur Clarke's 90th birthday reflections video アーサー・C・クラーク 90歳の誕生日メッセージ
Sir Arthur Clarke's 90th birthday reflections video
Sir Arthur C Clarke's 90th Birth day (Blog)
2007.12/16に90歳になったアーサー・C・クラーク氏のコメントがThilina Heenatigala氏の手によってウェブにアップされている。
コメントのポイントは以下(意訳もありますが御容赦あれ)。
・この90年で夢が実現してきた。50年間の政府の宇宙開発の時代をへて、いよいよ商業宇宙飛行の時代に至ろうとしている。これからの50年間で何千人もの人々が宇宙旅行をするだろう。
・この四半世紀で携帯電話が人のコミュニケーションを変革した。人々は携帯電話でまるで家族と居るようにいつでもクチャクチャしゃべっている。これが人類にとって何を意味するか。
・人類は史上最も野蛮な世紀である20世紀から何を学んだか。
私は民族を超えて真のグローバリゼーションと呼べるような一つの家族として人類が行動するのを見てみたい。
・私には3つの望みがある。ひとつは異星人との通信の実現、石油に代わるエネルギの登場、そしてスリランカの平和である。
クラーク氏らしい21世紀の希望を語った前向きなコメント。このオプチミズムがクラーク作品の魅力なので、現在もそうした意志がくっきりとイメージされているのが、熱いSFの原点を思い出させてくれて嬉しくなる。新年らしいコメントになっているので掲載してみた。
先日『幼年期の終わり』をひさびさに読み直して、その素晴らしいヴィジョンに再び感動した(しかもクラークがこれを書いたのはなんと36歳の時!!)。今後も健在で我々に未来のヴィジョンを提示し続けてほしいものである。
◆関連リンク
・松岡正剛の千夜千冊『地球幼年期の終わり』アーサー・C・クラーク
この松岡氏の一文は泣かせます。もっとも上のようなクラークのコメントについては、良識的と一刀両断ですが、、、。
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コメント
say*3さん、こんにちは。
>90・・・日本でも今日泊さんがいるからむちゃくちゃに驚きはしませんが。
今日泊亜蘭氏(Wikipedia)、なんと御年97歳になられるのですね。世界的にみてもSF界の最長老でしょうか。
>>飛行機が怖くてほとんど海外に出ない、というのはクラーク翁でしたっけ、故アジモフ氏でしたっけ?
これはアジモフではないかと。
クラークは、きっと飛行機どころか、民間宇宙船が実現したら真っ先に搭乗されるのではないでしょうか。
投稿: BP | 2008.01.06 16:34
90・・・日本でも今日泊さんがいるからむちゃくちゃに驚きはしませんが。
飛行機が怖くてほとんど海外に出ない、というのはクラーク翁でしたっけ、故アジモフ氏でしたっけ?
投稿: say*3 | 2008.01.06 14:36
shamonさん、こんにちは。
>>この新年は「美しく青きドナウ」(東急ジルベスターコンサートをTVで)にて迎えました。
うちは子供たちの好きなお笑い三昧で、静かな正月とは言い難かったです(^^;)
かぐやのハイビジョンをクラークが観たか分からないですが、コメントを読んでみたいものです。クラークと月と言えば、『渇きの海』の月の描写は忘れられません。
投稿: BP | 2008.01.06 12:24
こんにちは。
クラーク氏、ご健在でいらっしゃるのですね。
よかった^^。
お姿を拝見するのはマクロスの飯島真理さんと一緒に映った写真以来です(何年前だっ!)。
この新年は「美しく青きドナウ」(東急ジルベスターコンサートをTVで)にて迎えました。
東京フィルの素晴らしい演奏を酔いつつ頭に浮かんだのは
原人が投げた骨が時空を超えてディスカバリーへと転換するあの映像でした。
昨年はかぐやが月のハイビジョン映像を送ってきた年、
今年も新しい宇宙への挑戦を期待したいものです。
投稿: shamon | 2008.01.06 11:22