■池田憲章氏の文章館/いいシーンみつけた他
池田憲章の文章館/いいシーンみつけた 『銀河旋風ブライガー』
(略)金田伊功は“戦闘シーンのカナダ”といわれるほど事実その描写は、すばらしいものだが、それ以上にすごいのが、その作画のメリハリ、構図、動きで表わす登場人物の情感描写の部分なのである(略)。
興がのりはじめると、視点の移動、メリハリ、構図がエスカレートし、何をやってるのかわからん、ロボットの形がグジャグジャになる、主人公の顔形が変わるなど、この人の長所と一体化した悪い面も出るのだが、ともかくその動きのメリハリ、パワーは、数少ない、久々のアニメらしい作画を生みだしていく。
マンガの中にロボット数々あれど、人間の形をしているのに、吠えるロボットなんて、鉄人28号ぐらいのものではないか!?
(略)僕が怪獣ファンになる原因の一つは、巨大ロボット同士の激戦で僕を魅了した『鉄人28号』のおもしろさだったのかもしれない。
特撮・アニメ映像の解析家として数々の名文を書かれている池田憲章氏の文章が収められている公式ページを発見。
この方の映像への熱い言葉の数々には昔から感動していたので、まとめて読めると嬉しい。池田憲章氏の評論をまとめた本が今まで出ていないのも日本の映像評論の貧弱さの表れなのでしょう。是非単行本として纏められるのを期待したいと思います。
◆関連リンク
・公開授業・池田憲章の特撮研究|アート・アニメーションのちいさな学校
06年から07年にこんな公開講座が開催されていたんですね。あの熱い語りで特撮を勉強できるとはなんてすばらしい企画!
ここのページのカネゴンの絵が最高です。
・Blog アート・アニメーションのちいさな学校ができるまで
| 固定リンク
« ■巨大ロボットCG 『テコンV:TaekwonV』 | トップページ | ■KIASMA vol.19 古川日出男×(虹釜太郎+鈴木康文) on FREAK OUT!( Space Shower TV) »
コメント