■新刊メモ 原 克『流線形シンドローム 速度と身体の大衆文化誌』
原 克『流線形シンドローム 速度と身体の大衆文化誌』(amazon)
自動車、蒸気機関車から、建築、警察、ゴルフクラブ、ミルクボトル、農作物、さらには流行歌、デートコース、女性の身体にいたるまで……すべての道は流線形に通ず!? 1930年代、アメリカ・日本・ナチスドイツ――かっこよくも危ういイメージの系譜をたどる大衆文化論です。★図版178点!
20世紀前半に一世を風靡したデザイン、流線形。スピード化・合理化の時代を象徴するそのイメージは、自動車や機関車にとどまらず、日用品や大衆文化、女性の身体に至るまで感染症さながらに拡大適用されてゆく。 本書は、科学/ファッション雑誌等を渉猟し、米国・ドイツ・日本でそれぞれ特徴的に展開した流線形イメージの系譜を比較文化論的に描く。
流線形というのは、僕たちの子どもだった頃の未来そのもの。それを系譜でたどってあり、なかなか面白そうな本。
著者 原克氏は早稲田大学教育学部教授。
専門は表象文化論とドイツ文学ということだが、末尾のAmazonリンクを見てもらうとわかるように、うちのBlogの関心領域について、いろんな著作があるようです。この方のことは知らなかったけど、世界一受けたい授業とかにも出てたみたい。
書籍・論文リストや論文検索を見てみると、「ラテルナ・マギカ,あるいは映像戦略の図像学」「ミリオラマ,あるいは消費される空間疑似体験――十九世紀,動く画像への胎動」とか面白そうなものが並んでいる。(なかなか入手が難しそうな学会誌だったりするけれど、、、。)
◆関連リンク
・当Blog記事 未来の車 GM Firebird Ⅲ
・流線型 流線形 streamline (Google Image検索)
あまり良い写真が出てきません。
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コメント
say*3さん、こんばんは。
>>「ポップ科学〜」はうちの今年の元旦記事にて紹介してたような。
記事、読ませていただきました。
僕は立ち読みでペラペラめくっただけですが、ワクワクする感じでした。だけど何故か買うに至りませんでしたが、、、。
流線形って今の若い人たちにも響くんですね。
投稿: BP | 2008.02.13 23:27
「ポップ科学〜」はうちの今年の元旦記事にて紹介してたような。
確かに<流線型>はそそりますよね。
投稿: say*3 | 2008.02.12 20:32