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2008年3月

2008.03.31

■幻想植物シリーズ リトープス:Lithops 他

Lithops
リトープス・フォトギャラリー
Google画像検索 Lithops

 先日、近所の花木の販売センターで見つけて写真を撮ってきました。かなり奇妙な外観。
 サボテンの仲間のようだけれど、まるで石ですね。昔SFでは珪素生物というのがよくイラストにされていたけれど、これは石に擬態した地球生物。

 Googleの画像検索では、花の咲く様子も見られます。

Keshi
 これもその店で撮ったポピー。
 なんとも妖艶な魅力を放っています。

 これらの写真は携帯のカメラで撮ったのだけれど、かなりマクロもきれいに撮れる。
 ただの花木販売所も、花々に近づいて撮ると幻想的な映像になるのでした。地球もまだまだ驚異に満ちている(<<いつも大げさ(^^;))。

Ca370043_3チユウキンレン(地湧金蓮)(Musella lasiocarpa)詳細

 続いて、チャイニーズ・イエロー・バナナ。
 この南海の大決戦的なフォルムも素晴らしい。

 開花も是非観たいものです。

◆関連リンク 当Blog記事 
幻想野菜 ロマネスコ
栽培日記1 ロマネスコの種まき
栽培日記2 ロマネスコ、芽吹く
栽培日記3 ロマネスコ、フィールドへ
栽培日記4 ロマネスコ、地球の虫との対決
栽培日記5 ロマネスコ、巨大化
栽培日記6 ロマネスコ、瀕死!!
栽培日記7 ロマネスコ、復活!!
栽培日記8 ロマネスコ vs 青虫 冬の対決

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2008.03.29

■お好み焼き 慈恩弘国

Jion_koukoku お好み焼き 慈恩弘国 
慈恩弘国営業日報 
 (ミのつく職人さんの日記経由)

わたしの名前はランバラル。
数知れぬ死線をくぐりぬけてきた、
元ジオン公国の軍人だ。

宇宙世紀008 3月28日(金)晴れ

 当Blog初のガンダムネタ(^^;)。
 とにかくリンク先をお楽しみください。
 僕は究極の亜馬御悪鵜焼きが登場したら、京都まで行きます。
 週末だけの営業らしいので、ご注意を。

◆関連リンク
・mixiのコミュニティ お好み焼き 慈恩弘国
 本当にあの格好で焼いてます(^^)
ハモンさんの日記


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2008.03.26

■冒険の旅へ 東映動画 長編まんが映画の黄金時代 ラピュタ阿佐ケ谷

Toei_douga_boukenn
冒険の旅へ 東映動画 長編まんが映画の黄金時代/ラピュタ阿佐ケ谷
作品解説1  text by: 原口正宏氏、上映スケジュール

【イベント】
トークショー 3月16日(日) 6:50~ ゲスト:高畑勲さん
 『太陽の王子ホルスの大冒険』上映終了後高畑勲監督トークショー
特別上映会 3月20日(木) 3:00~
 山村浩二監督の代表作を特別上映

【公開講座】 (ラピュタ阿佐ヶ谷B1F)ザムザ阿佐谷
東映動画 長編漫画映画の黄金時代 講師:原口正宏さん
3月18日(火)、25日(火)、4月2日(水) 6:30~9:30PM
 アニメーション研究家の原口正宏さんによる全3回の公開講座。

 『白蛇伝』~『龍の子太郎』まで、東映長編漫画映画の回顧上映。
 イベントも面白そう(すでに高畑勲監督の回は終わっているけれど)。

 東映長編では、『空飛ぶゆうれい船』と『どうぶつ宝島』、もちろん『太陽の王子ホルスの大冒険』といったところが好きなのだけれど(池田宏監督と親和性が高いのか、宮崎駿氏の影響なのか、、、)。(あ、しまった、今日放映の<とことん! 石ノ森章太郎>の『空飛ぶゆうれい船』を見逃した!)

 公開講座では、原口正宏さんの講座、内容が凄く知りたい。

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2008.03.25

■SANYO フルハイビジョン デジタルムービーカメラ
  Xacti (ザクティ) DMX-HD1000


『SANYO ハイビジョン デジタルムービーカメラ
 Xacti(ザクティ) DMX-HD1000(S)』
(amazon)

 しばらくハイビジョンビデオカメラの情報を追っかけていなかったのだけれど、週末の家電店の広告を見てフルハイビジョンでSDメモリ記録式のこの機種が凄く安かったので吃驚して調べてみた。

 これ、アマゾンで5.5万円(価格.comの最低価格5.2万円とほとんど変わらない)。
 フルハイビジョンで世界最小最軽量、関連リンクに挙げたような各専門家の分析でも良い評判のこの機種がこの値段というのはお得かもしれない。フルハイビジョン機が既にこんな値段に下落しているとは驚き。(SONYやPANASONICのはまだ高値。なんで??)

 僕はSONYの初代ハイビジョンハンディカムHDR-HC1の減価償却(?)がまだ終わっていないので買い換えるわけにはいかないけれど、でもこの価格には心が動く(^^;;)。これならずっと鞄に入れておいて、異星人の宇宙機やら、巨大生物やらに遭遇したら、バッチリ映像を残せる!!

◆関連リンク
Xacti DMX-HD1000、本格派ハイビジョンデジタルビデオカメラの誕生 : Akihabara News .com
ついに1080iに到達したXacti「DMX-HD1000」 ~ 高画質とユーザビリティのバランスが高次元で融合(AVwatch)
Xacti DMX-HD1000 研究

公式HP
デジタルカメラ/デジタルムービーカメラ Xacti 2.0 プロジェクト | 三洋電機
Blog Xacti by Xacti Fans 動画サンプル

『SANYO ハイビジョン デジタルムービーカメラ
Xacti (ザクティ) DMX-HD700(T)』
(amazon)
 こちらは720Pでフルハイビジョンでないけど、なんと3.3万円。映像はいまひとつとの評価も。

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2008.03.24

■ロボットロバ『BigDog』 & ラット用 義体『しろやぎ:Whitegoat』

Shiro_yagi
氷上で滑っても自力で立ち直るロボットろば『BigDog』(WIRED VISION)

 気味が悪いほど生き物に近い四脚ロボット『BigDog(日本語版記事)』が、さらに進化した姿を見せてくれた。今回の動画では、積もった雪や丘の斜面を歩いたり、氷の上で滑っても自力でバランスを取り戻したりしている。

(略)装備運搬用のロボットろばを兵士に与えるという米軍の当初の目標(日本語版記事)に近づきつつあるということだ。(略)

 以前記事にしたBoston Dynamics社製 顔のない長足のロバ/犬『BigDog』。

 制御は進化しているけれど外観と動きは相変わらず気持ち悪い。この気持ち悪さはまさに「不気味の谷」の中にいるのでしょう。

 こんなロバと旅をするドンキホーテのロボットをどっかで作らないでしょうか。でもまずロバに頭を付けてあげて下さい。

Scoop: New video of BDI's Big Dog robot
 - Automaton: IEEE Spectrum's blog on robots and robotics technology

Gitai_rat_2【動物模擬ロボット】 実用ロボット試作機
  しろやぎ
 ムービー
「第11回かわさきロボット技術交流会」 (Robot Wtch)

「し ろやぎ」はもともと、齋藤氏らが行なっていた神経インターフェイスにおける全身義体の1つとして想定されたものだそうだ。(略)神経イ ンターフェイスの研究自体は継続しており、たくさんの細胞に多くの電極を刺すことを狙った、自己組織化材料を使った大規模集積型神経電極の開発や、高効率 で多くの細胞の細胞膜に微小な穴を開け、細胞に遺伝子等を導入する研究を行っている。

 まさに『攻殻機動隊』なロボティックス技術。
 それにしてもウェブでもネズミのインターフェース写真は出ていないけれど、動物虐待として訴えられそうな実験。

 ムービーではネズミの神経の信号でチョコチョコ動き回るロボットの姿が観られます。

 完全義体は無理にしても、早くパソコンとのマン-マシンインタフェースくらいは実現してほしい。電車の中でメガネ型HMDを見ながら、Blogのテキストを手を動かさないで書きたいものです。更新も進むのに(^^;)。

・【動物模擬ロボット】 しろやぎ

2005年度仕様「Whitegoat」 スペック
*4チャンネル無線操縦型
*主駆動モータ:マブチRS-380 2ヶ
*脚旋回サーボ:フタバ S3102 6ヶ
*近藤科学 PS-2174FET 2ヶ
*消費電力 40W *電源: 8.4V 1900mAh Ni-Cd電池
*全長51cm、全幅25cm、全高17cm
*基本重量 3.5kg (外装・カメラ付重量 5.0kg)
*最高速度 2.9km/h (3.5kg 時)
*可搬重量 約4kg (3.5kg 時)

・東京大学大学院(医用生体工学講座) 動物行動学用ロボット「しろやぎ03」

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2008.03.23

■東京都現代美術館 宮崎駿他 スタジオジブリ・レイアウト展

Layout スタジオジブリ・レイアウト展(NTV)
東京都現代美術館で開催(アニメ!アニメ!)

 宮崎駿監督の直筆レイアウトを中心に、高畑勲・宮崎駿両監督がスタジオジブリ以前に手掛けた作品も加え、一挙に約1000点ものレイアウトを日本で初めて公開する。

 shamonさんのコメントで教えてもらったこの展示会、レイアウト図1000点の展示というのは凄い。

 凄いの意味は二つ。ひとつはその量。これだけのレイアウトの実物を一度に観られるのは凄い。
 もうひとつはアニメの、ある意味ただの設計図であるレイアウトを美術館で展覧会にしてしまうということの凄さ。

 前者は宮崎駿のレイアウトと原画のあの鉛筆タッチが好きなファンとしては大変嬉しい(観に行けないけど、、、、)。宮崎の原画の躍動感は、フィルムで観るのももちろんだけれど、その原画の鉛筆のタッチがコマ割りと別の動きの情報を持っており、これを生で観られるのは貴重な機会だろう。

 にしても後者。美術館としてアニメータの原画の芸術的な価値として、その鉛筆のタッチに踏み込んで評価しようというスタンスなら非常に評価できると思うが、東京都現代美術館の今回のアプローチがどこまで踏み込んでいくのか期待したいところ。

 今のところ、東京都現代美術館のHPにこの展覧会の告知はないので、よくわからないが、展示会のパンフレットでそこの分析が克明に分析記載されていたとしたら、画期的なことではないだろうか。時期から言って、『崖の上のポニョ』のヒットへすり寄った客寄せのためだけの企画だとしたら美術館としてあまりに寂しい。

 アニメータというアーティストの正当な評価へ向けた美術界からの貴重なアプローチになっていることを期待したい。

◆関連リンク
森山 朋絵 『絵コンテの宇宙―イメージの誕生』(amazon)
森山 朋絵, 東京都写真美術館
 『映像体験ミュージアム ― イマジネーションの未来へ』
(amazon)

「映像」とは、単に動画だけを指すのではなく、光と影で構成され、人間の心に浮かぶイマジネーションを形にしたものである。この「映像」への探究が、各時代にさまざまな視覚的装置やスペクタクルを生みだし、すぐれた映像表現やテクノロジーによる現在の視覚文化の興隆を創りだしてきた。

当Blog記事
宮崎駿 初期原画 『侍ジャイアンツ』第一話 
宮崎駿 初期原画 『ルパン3世』   第15話「ルパンを捕まえてヨーロッパへ行こう」
アニメーター磯光雄と金田伊功と脳の構造の関係
アニメータ磯光雄 と 監督作『電脳コイル』
日本のアニメーターの賃金 

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2008.03.21

■究極球体映画館「ラ・ジェオッド:La Géode」

La_geode 巨大な銀色の金属ボールの映画館
「ラ・ジェオッド」 - GIGAZINE

La Géode - Accueil.(公式HP)

 これは美しい!フランスのラ・ヴィレット公園にある映画館。
 こんな劇場で映画を観れるとは、パリの人々は幸福ですね。

 公式サイトにあるように、この劇場はIMAXシアター。立体映像も上映されているということだ。

 究極の映像は、こんな劇場で楽しみたいもの(^^;)

◆関連リンク
YouTube - La Geode- Amon Tobin- Slowly
 この建築を素材にした白黒の短編映画。

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2008.03.20

■ヤン・シュヴァンクマイエル『ワンダフル・サーカス』予告編@ラテルナマギカ
  Kouzelny Cirkus (Wonderful Circus) @ Laterna magika

Wonderful_circus_image1 Laterna magika -Wonderful Circus
  Photogallery
Video (予告編)  

 以前記事にした『Kouzelny Cirkus (Wonderful Circus)』。チェコプラハで1977年からロングラン上演されているEvald Schorm, Jiri Srnec, Jan Svankmajerの3人の共同監督による芝居+人形+映像のチェコの舞台。

 観劇記は上記記事を参考にしていただくとして、シュヴァンクマイエル担当パートの魔術的雰囲気が素晴らしい。

 最近、ヤン・シュヴァンクマイエルの情報がないので、ひさびさにラテルナマギカ劇場のHPを覗いたら、アップデートされて予告編映像が見られるようになってました。
 しかし、残念ながらヤン・シュヴァンクマイエルパートは観られません。この独特の舞台の雰囲気だけですが、お楽しみください。

 リンクのPhotogalleryにあった上の写真はシュヴァンクマイエルパートです。
 ここは人形の面をかぶった役者のシーン。後ろが投影された映像。こういう雰囲気の作品です。

◆関連リンク
YouTube - 15.12.2007 Laterna Magika in Prague
 劇場の外観

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2008.03.19

■講演:ここにある仮想世界~「スノウ・クラッシュ」から「電脳コイル」へ

Image1 OGC 2008 先日の当Blog記事

講演:ここにある仮想世界~「スノウ・クラッシュ」から「電脳コイル」へ
講演者:GLOCOM仮想世界研究会 山口浩 鈴木健

OGC2008現地レポート.

  そしてオーグメンテドリアリティが実用段階に入ると、コンピュータは計算素子として自然現象を用いるようになる。「物理現象の再現に膨大な計算量を必要と するなら、現実の現象をそのまま使ってしまえば良い」という発想だ。(略)

 さすがに近未来の技術 を想定した講演であるために、ビジネスモデルやサービスの形態など「今日明日の、地に足のついた話題」ではなかったが、おそらく、今後数年のうちに、現実 問題として業界が取り組むべき時期がやってくることだろう。

 鈴木氏はIPAの未踏ソフトウェア創造事業の天才プログラマー/スーパークリエータということなので(テーマは「伝播貨幣」のデモンストレーションソフトウェアの実装)、今後の『電脳コイル』AR世界実現のための事業プランが語られるのでは、と期待していたのだけれど、このレポートを見る限りは、『電脳コイル』と現状のARの紹介中心の講演だったようだ。

 「現実 問題として業界が取り組む」活動は、水面下で着々と動いているのだろうか???
 でないと本当に海外に先を越されそう。

Georg Klein Home Page
 YouTube - Parallel Tracking and Mapping for Small AR Worspaces

 オックスフォード大の研究員によるAR:Augmented Realityのための現実世界のトラッキング技術。街に巨大なキャラクタ映像が被さるところは、まさに『電脳コイル』。(上の画像はここから引用)。
 この映像が日本で撮られているのは、コイルへの敬意を表して??

◆関連リンク
磯光雄さんの指の動き:鈴木健の天命反転生活日記 - CNET Japan

先 日、電脳コイルの監督の磯光雄さんと会った。思いのほか脱線して、作画しているときの精神状態、波の動き、身体性、心の理論、ミラーニューロンなどの話な どをして、盛り上がった。なにより、磯爆発や波の動きを説明し、表現するときの指の動きがすばらしく、戦慄してしまった。

 この内容が知りたい!そして手の動きを映像で観てみたい。
「電脳コイル」の「タネ」技術 駒沢大 山口浩氏のリンク集

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2008.03.18

■虚構の劇団 旗揚げ公演『グローブ・ジャングル』

The_globe_jungle 虚構の劇団 旗揚げ公演
『グローブ・ジャングル』
   (虚構の劇団Blog)

彼らは、また旅に出る。
人々が語り伝えた物語を、次の誰かに受け渡すために。
突然現れて、風のように語り、そして、去る。

作・演出:鴻上尚史

出演:大久保綾乃、小沢道成、小名木美里、小野川晶、杉浦一輝、高橋奈津季、三上陽永、山﨑雄介、渡辺芳博

公演日程:2008年5月10日(土)→5月25日(日)

 鴻上尚史の新しい劇団の旗揚げ公演。
 ポスターが素晴らしい出来なので御紹介。鮮やかな色彩が眼に嬉しい、まるでフランス映画のポスターのよう(ジャン=ピエール・ジュネ監督映画のテイスト?)。

 芝居は観にいけないので、DVDを心待ちしたいと思います。

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2008.03.17

■諸星 大二郎 短編小説集 『蜘蛛の糸は必ず切れる』

諸星 大二郎『蜘蛛の糸は必ず切れる』(amazon)

 メフィストに掲載された四編と書き下ろしの一編を加えた諸星大二郎の第二短編集。
 雑誌掲載時に読んでみたかったのだけれど、今回まとめて読んで逆によかったかな、という印象。マンガの諸星作品を彷彿とさせるが、小説ならではの力強いイメージ喚起力に溢れていて秀逸な幻想小説集になっている。

 漫画から想像していたのとは違って、意外と端正な文体でつづられている。彼の漫画から想像していた泥臭さとか不可思議さとは少し違ったすっきりとした文体。
 しかし登場人物の感性と描かれる舞台はあくまでも諸星大二郎の世界。そして小説であるからこその内面描写で、よりリアルに立ちあがってくる部分がある。

 あと本の装丁が素晴らしい。真黒な背景に、諸星のカラーの蜘蛛と蝶の絵。本のページの端面もすべて黒。(挿絵ももちろん諸星。)

「船を待つ」
 いつくるかわからない船を待つ奇妙な人々。
Donzoko 倉庫での寝泊まりのシーンは、黒澤明の『どん底』のドロドロの世界を思い出させる。
 食堂のオモちゃんとの会話で主人公も読者も一息つくのだけれど、このオモちゃんというキャラクターも黒澤っぽい。
 漫画の絵にしない方がイマジネーションをかきたてる世界で、諸星が小説にしたのがよくわかる。

「いないはずの彼女」、「同窓会の夜」

 この2編は一人称の漫画では表現しにくい叙述もの。
 後者は、読者にはフェイントをかけたりして仕掛けが楽しめる。
 先日、実は卒業後三十ん年ぶりの同窓会へ行ってきたので、この「同窓会の夜」は、妙に各シーンがリアルに感じられた(^^;)。小説にしかできない世界。

「蜘蛛の糸は必ず切れる」

 芥川龍之介「蜘蛛の糸」の諸星版リメイク。地獄のリアルな描写が素晴らしくもおぞましい。ここは諸星のあの絵で見せてほしかったかも。
 クライマックスの主人公 ※(「牛へん+建」、第3水準1-87-71)陀多の体がバラバラになり、蜘蛛の糸を掴んだ手だけが意志を持って登っていくシーンは秀逸である。

 伏線の破戒僧の使い方とか、舌を巻くうまさ。釈迦の残酷性の描写が余韻をひく。これと「船を待つ」がお薦め。 

◆関連リンク
・諸星大二郎 最新情報他 - 葵屋 
芥川龍之介 蜘蛛の糸 全編。(こんなに短い話だっけ?)

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2008.03.16

■新刊メモ 『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX原画集』
 『金森達SFアート原画集』 『ポル・ポト―ある悪夢の歴史』

プロダクションIG『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX原画集』(amazon)
Production I.G [最新情報].発売決定 (野良犬の塒さん経由)

シリーズ全26話の中から作画監督によってチョイスされたカットを中心に原画およびレイアウトを収録。アニメーション映像の基礎となる原画の魅力を楽しめるだけでなく、その仕組みを知るためのテキストとしても活用できる1冊です。

 最近、原画集の出版が増えていて、作画ファンとしては嬉しい。
 これによりアニメータの働く条件や、職人・アーティストとしての認知度が高まるといいですね。僕はセル画にならない鉛筆のタッチを見るのも好きなので、こういうのほしい。
 あと欲を言えばタイムチャートも載せてほしい。コマの数字の並びで動画を頭の中で再生して楽しめるのも作画ファンの醍醐味だったりするので(^^;)。

金森達著, 大橋博之編さん 『金森達SFアート原画集』(amazon)
図書出版 ラピュータ

「ミステリ・マガジン」「SFマガジン」の挿絵を創刊時から長年担当し、『スタートレック』シリーズや光瀬龍作品などSFを中心に数多くのイラストを手がけている金森達。日本SF挿絵の黎明期を彩る152点(カラー・モノクロ)を収録。

 初期のSFマガジンのイラストでこの方の絵が印象深かった。
 この絵を見ると、SFマガジンを思い出すくらい。好きとか嫌いではなくって、既に私のSF DNAに組み込まれています(^^;)って感じ。僕らの世代のSFファンは、みんなこうかも。

フィリップ ショート, 山形浩生訳『ポル・ポト―ある悪夢の歴史』(amazon)

 極度の秘密主義を貫いた彼の生涯は、これまで闇に包まれていた。しかし本書は、その軌跡を追いながら、クメール・ルージュ組織、粛清、権力奪取、大量虐殺、失墜、死までを、綿密な取材とインタビュー、膨大な資料を駆使して克明に描き出した、「決定版」といえる大著だ。

 最後はヘビーな一冊。内容もだけれど、本も893ページという厚さで重い。図書館で借りて、まずは恒例(?)山形氏の訳者あとがきに目を通す。
 著書のフィリップ・ショートは、クメール・ルージュのやったことをナチ等の「大量虐殺」とは随分違う種類のものだったという視点で書いているようだ。
 いずれにしても、その現場で何がおきていたか、それを詳細に描き出している本書は興味深い。(でも800ページ、読めるかなー。電車じゃ重いし、、、)

◆関連リンク
『金森達SFアート原画集』出版記念会 ~金森達先生を囲むファンの集い~
  日時:2008年1月27日(日) 13:00~14:00

 すでに終了していますが、こんなイベントがあったようです。

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2008.03.14

■NHK BS2 今夜初放送!! 昭和演劇大全集
  第三舞台 『朝日のような夕日をつれて'87』

Asahi_chirashi 昭和演劇大全集 第三舞台の
「朝日のような夕日をつれて’87」

(NHK公式HP) 番組ホームページ

BS2 NHK衛星第二
放送日:2008年 3月14日(金)
翌日午前0:15~翌日午前2:40(145分)
80年代に旋風を巻き起こした、劇団第三舞台の旗揚げ作品にして代表作。今回放送されるのは87年の再演ヴァージョンで、今回が初放送。
【解説】渡辺保,【きき手】高泉淳子,
~東京・紀伊國屋ホールで録画~

朝日のような夕日をつれて'87 第18回公演
  (第三舞台 公式HP)

公演情報
1987年 7月22日~ 8月17日:東京/紀伊國屋ホール  
1987年 8月21日~23日:名古屋/フレックスホール  
1987年 8月26日~31日:大阪/近鉄小劇場  
1987年 9月 5日~10日:札幌/本多劇場
作・演出: 鴻上尚史  
登場人物:出演  
部長・ウラヤマ: 大高洋夫 社長・エスカワ: 小須田康人
研究員・ゴドー1: 勝村政信 モニター・ゴドー2: 筧利夫  
少年・医者: 伊藤正宏  

 今朝、新聞の番組表で観て、びっくり。
 TV初放映!! 以前にDVDは出ていたけれど、この芝居がTVで全編放映されるというのは画期的。

 僕はまさにこの87年版をフレックスホールで観たのが第三舞台の初見。この舞台で、はまったので思い出深い一篇。
 名古屋で第三舞台が公演したのは確かこの一回こっきり。これをもし見逃していたら、きっと第三舞台と接点を持つことはなかったので、今、思うと自分にとって凄く貴重な公演。
 とにかく僕の(数少ないけれど)観劇ベスト1作品。
 コミカルでクールでハードでラジカルな舞台が、あと一時間で開演です。
 Roxy MusicのMore than thisを聴きながら待ちましょう。

◆関連リンク
DVD『朝日のような夕日をつれて’87』

 新商品開発と幻の女性をめぐって、七転八倒、遊戯の果てに立ちつくす「立花トーイ」の男たちと、「ゴドーを待ちながら」の世界が交錯する。第三舞台代表作の'87年版。
 単品では朝日'91と本作のみですが、朝日'97が『第三舞台Vintage Box』の1の方に収録されていますよ。

『朝日のような夕日をつれて―第一戯曲集 (1983年) 』(amazon)


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2008.03.13

■山本 弘 『アイの物語』

山本 弘『アイの物語』(amazon)
作者解題 (山本弘のSF秘密基地)

 現実はフィクションほど筋が通ってはいない。物語のように理想的なハッピーエンドを迎えることはほとんどない。ハッピーエンドを書けば「甘い」「そんなことあるわけない」「現実離れしている」と批判する人もいる。だが「そんなことあるわけない」のは、作者だって百も承知である。
 これはフィクションにすぎない。ひとかけらの事実も含まれてはいない。だが、フィクションだからこそ素晴らしいものもあるはずだ。

 いろいろな切り口で読める、噂に違わぬ傑作だった。
 まず主題として、フィクションが持つ価値についての物語。「機械とヒトの千夜一夜物語」とあるように、ロボットが語る複数の物語から焙り出されるフィクションの意味、これがまず素晴らしい。SF読み、かつ現実というよりは頭はいつもフィクションに浸っているような我々(僕だけ?)にとって、凄く共感できる。

◆未来の地球知性の進化ヴィジョン

 次に機械知性による地球の未来の描写。
 宇宙探査について描かれたこうしたヴィジョンはどこかのSFでたぶん読んだことがあると思うけれど、 最終話で語られるのはかなり迫真のヴィジョンである。未来にこんな光景が本当に現れるかもしれないという幻視力。ここは素晴らしいなー。

 このクライマックスの描写から、今現在、地球へ別の星から人工知能体が来ていないとすると、もしかして知的生命は地球にしか登場しなかったのではないかと思える。こんな想像をさせてしまうのもこのストーリーのプロットがコンセプトとして非常に優れているからだと思う。

◆何故人を殺してはいけないのか

 世の中で最近よくなされるこの問い。
 シンプルに答えられるはずなのに、何で迷ったり複雑怪奇な言説が出てきてしまうのか、不思議に思っていたのだけれど、山本弘はズバリと回答を書いている。そしてその答えをシンプルにロボットの知性の骨格に据えて、人間にはなしえない世界を描いている。

 本書冒頭で山本氏の娘さんへの言葉が掲げられている。
 この部分は、自身の子供と現代の子供たちへ向けた氏のメッセージだと思う。

 ゲド・シールドという言葉で人の持つ業を説明している。それによる人の限界と機械知性の可能性。SFらしいアプローチで丁寧に倫理を描いている。今の時代、なかなか貴重なことだと思う。(うちの子供たちにも読ませたいけど、読まないんだよなー、これが(^^;)。)

◆機械知性の意識への疑問

 と書きつつ、実はここで描かれた、人の限界と機械知性の対比には、実は僕はかなりリアリティとして疑問を持った。(冒頭で書いたようにフィクションとしては全然OKなのだけれど、、、)。

 というのは、ロボットが意識を持つ過程を書いていないことに起因する。僕にとってはこの本のひとつ残念な点である。

 乱暴にまとめると、本書の機械知性は鉄腕アトムと同じ。つまり意識の生まれる過程ではなく、本書の人工知能はすでに意識らしきものをはじめから持っていて、描かれているのはそこに自我が生成していく過程のみ。

 実は意識とゲド・シールドというのは原理的に非常に密接な関係があるんじゃないかと思う。極論すると、ゲド・シールドこそが意識そのものって感じがするので、果たして本書で描かれた意識を持った機械知性が本当にゲド・シールドからこれほどフリーでいられるのか、甚だ疑問だなー、と思いつつ読んでいた。

 と、最後暴走して全く自分のあやふやな観点で批評してしまったけれど、連作短編としてこれだけ力のある作品はなかなかないと思う。非常に丹念に人工知能のありようを地に足のついた描写で書いていて、フィクションの魅力にあふれた一冊。お薦めです。

◆当Blog記事 人工知能の意識関連リンク
意識を持ったロボット
無意識の脳活動と芸術家の「半眼」 
神林長平が描くロボットの意識『膚の下』 
茂木健一郎 『プロセス・アイ』Process A.I.

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2008.03.12

■新海誠監督『秒速5センチメートル』

5secvert 秒速5センチメートル(公式HP)

 この監督の作品はどうも好きになれない。

 今回も素晴らしい背景映像には、とにかくため息。
 桜の季節感とか夏の黄昏時の光の再現。映像だけで懐かしさを感じさせるこの空気感の表現力が素晴らしいと思う。

 映像だけでこれだけ力があるのだから、あえて登場人物の日記とかメールを用いて心象描写をナレーションにする必要はないのではないか。

 その甘ったるい言葉の数々がかぶさることで、まるで洗練された美味しそうなケーキに、ドパドバと砂糖をかけて食べるような残念な映画になっている。と感じるのは僕が単に草臥れた中年だからだろうか、、、(^^;;)。(でもいっしょにDVDを観ていたうちの娘たちもそのナレーションにはひいていた)

 映像でこれだけ力があるのだから、クールな作家にダイアローグを書かせたら素晴らしい傑作になるかも。

 今回特に桜のシーンと、第二話冒頭の別の惑星のような凄い情景に息を飲んだので、あえてこんな感想を書いてみました。

◆関連リンク
Other voices -遠い声-.(新海誠HP)

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2008.03.11

■『電脳コイル』が切り拓くSecond Life以後の近未来サイバーワールド

Coil04_battle近未来社会の枠組みとインフラを構想する対談
「『スノウ・クラッシュ』から『電脳コイル』へ」

   とうりすがりさんのコメントより

鈴木 健氏:  もともとは,(略)「Second Life」のような仮想世界における社会制度の可能性を議論すべく始めたんですけど,微妙に行き詰まりを感じたときに「電脳コイル」がやってきて,「これだ!!」みたいな感じになったのです。オーギュメンテッド・リアリティ(拡張現実,強調現実)には可能性があるので,盛り上げていこうかと。今年の3月から5月の間に,何度か研究会を行う予定です。

山口 浩氏:  (略)「電脳コイル」を生み出した国としては,ほかの国の規格を使いたくないじゃないですか(笑)。

4Gamer:  なるほど(笑)。つまり現実的な構想をある程度固めて,コンセプト提案すべきだと。

OGC 2008:Online Game & Community service conference
【講演・仮想世界研究】 3/14(金) 12:15-13:00

講演:ここにある仮想世界~「スノウ・クラッシュ」から「電脳コイル」へ
講演者:GLOCOM仮想世界研究会 山口浩氏  鈴木健氏

内 容:(略)GLOCOM仮想世界研究会から、山口浩氏、鈴木健氏にご登壇いただき、仮想世界のとらえ方、認識について「電脳コイル」を切り口にお話いただく予定で す。

 長い抜粋ですみませんが、これはなかなか刺激的なアプローチ。ITビジネスのコンセプトとして、セカンドライフ以降を考える切り口としての『電脳コイル』。

 これ、本来なら電脳コイル世界の発明者である磯光雄監督を交えて議論してほしい。
 そして産官学で実際に、電脳コイルプロジェクトを立ち上げたらいいのに(^^;)。

 磯監督はコンピュータにも強いみたいなので、このアイディアを核に、アメリカのベンチャーキャピタルに金を出させてIT起業すれば面白い。(でも我々としては彼のアニメ作品が観られなくなるのは辛い(^^;;) ITのコンセプトとしては、はっきりいってセカンドライフより産業規模を期待させる。やり方によっては、GoogleやYahooよりも実世界への影響力があるIT技術になるのかもしれない。

 でも今から電脳コイル的ITの特 許を書こうとする技術者がいるとして、既にアニメであれだけのアイディアが提示され公知となっているので、今から新しいクレームを権利化するのは結構、難しいだろ う。もともとヴァーチャルリアリティやARという技術のネタがあった上での「電脳コイル」コンセプトではあるが、アニメの企画が現実を推進するとしたら、なかなか痛快だ。

 そして現実化していくとしたら、NAVIとかに使う真面目な取り組みだけでなく、是非街に巨大ロボットもしくは怪獣を登場させて、パワードスーツ的なものをインタフェースとして戦うとか、そういうのも期待。もちろんこのサブプロジェクト名は「黒客クラブ」(^^;)

◆関連リンク
「スノウ・クラッシュ」解読:鈴木健の天命反転生活日記 - CNET Japan.

去年1年の仮想世界研究の話題といえば、セカンドライフではじまり、電脳コイルで終わったといっていいだろう。そこで、この流れを総括し、いくつかのエントリーをシリーズで書いていこうと思う。

アニメーター磯光雄と金田伊功と脳の構造の関係

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2008.03.10

■「絶対孤独の表現者たち アウトサイダーアートの世界」
新日曜美術館 KPO閉館現代アート発信の20年

Yanobe_kpo 絶対孤独の表現者たち
 アウトサイダーアートの世界|新日曜美術館

2008年3月9日放送
出演 ヤノベケンジさん(美術家)
    林 容子さん(アートプロデューサー)

画期的だったのは、ジャンルを問わず、エンターテインメント性を追求したこと。お客の足を止めるようなインパクトのある作品を、20年にわたって発信し続けた。さらに、まったく無名の新人を発掘、ヤノベケンジや大島早紀子などを世界的なアーチストに育てた。

KIRIN_KPOキリンプラザ大阪 閉館のお知らせ
過去の展示会

 僕も10年以上前に一度だけKPOへ行ったことがある。既に誰の展示だったか記憶のかなたなのだけれど、なかなか刺激的な場所だったことだけは覚えている。

 番組は第一回のアワードでグランプリをとったヤノベの話を冒頭において、KPOの開拓したことと後年企業のコンプライアンスとアートの先進性の乖離によって運営にひずみが出たという内容で興味深かった。(食品会社のメセナで豚の血が溶けるところの映像を展示していいのか等々)

 ヤノベファンとしては、受賞によってヤノベがアーティストとなったことに感謝。番組で初めて見た1991年のKPOでの初個展の映像とその企画書が貴重だった。

 

 あと番組の最後で映し出された京都造形芸術大でのヤノベケンジ教授によるウルトラファクトリーというプロジェクトがまた楽しみ。
 招聘したアーティストの製作現場に学生を触れさせることによって、ものづくりの刺激を与えていく、というこころみ。建造中の巨大な工房「ウルトラファクトリー」でどんな作品が誕生するのか、今後に注目したい。

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2008.03.08

■リアル・ジュラシックパーク:Restless Planet @ドバイランド

Image11 ドバイランド - Wikipedia 公式HP
Restless Planet 

 今朝、TVの経済番組でドバイの特集を観てたら、巨大アミューズメントパーク ドバイランドの計画映像を流していた。そこに出てたのが、リアルジュラシックパーク。もちろんDNAからの再生生物ではなく、残念ながらロボット。

Robotic Jurassic Park Restless Planet ジュラシックパークの紹介ビデオ
アニマトロリクスの実写 1 2 ダイナソー・ロボット映像

 プロジェクトチームの紹介ページによると、日本の株式会社ココロが100体の恐竜をアニマトロニクスで制作中とのこと。日本の技術がこんなところでも活躍。次は岐阜のDNAテクノロジーに期待したいもの。

 ここのページにココロが作った250体の恐竜を埼玉の「ダイナソーアドべンチャーパーク」で観られると書いてあるけど、どこ? 閉園したユネスコ村大恐竜探検館のことのようですね。

Image5

◆関連リンク
・イギリスのAnimatronic Dinosaurs in devon
産総研の二足歩行恐竜ロボット

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2008.03.04

■ライトクラフト:LightCraft

Light_craft近未来×予測テレビ ジキル&ハイド

2031年 誰でも宇宙へ行けるエレベーターが出来る!?
一体、どうやってエレベーターを宇宙まで上昇させるのか?その仕組みとは?

ライトクラフト - Wikipedia

レーザー光を宇宙船に装備された反射鏡で機体の後ろに収束し、その領域に極めて高い温度を発生させる。空気は激しく熱せられ膨張し、その衝撃は推力を生み出す。

 TV『ジキル&ハイド』で初めて飛んでいるところを観た。
 音がなかなか感動的。
 これ、もうアメリカではベンチャー企業が出来ているんですね。

 最近読んだ山本弘『アイの物語』でもこの推進方法が登場してました。

・Lightcraft Technology Incorporated 
LightCraft Launch Oct 2000 - laserbeam powered propulsion
Lightcraft part2 (Youtube)


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2008.03.03

■新刊メモ 『僕たちの好きだった革命』 『封印映像大全』
  『テルミン学習帳』

鴻上 尚史『僕たちの好きだった革命』 (amazon)
(角川書店)

携帯もCDも知らない47歳の男が僕たちの高校に復学してきた。30年の眠りから覚めた山崎の言葉は、理解できないことばかり。だけどいつの間にか僕たちは、革命に向かって走り出していた。大人気舞台を小説化!

 初小説『ヘルメットをかぶった君に会いたい』に続く、鴻上文学第二弾。
 今回も革命ネタ。前作、実はあまりいい感想を持てなくて、レビュウも書かなかった。
 もともと鴻上は、第三舞台の第一作『朝日のような夕日をつれて』を小説化すると言っていた。これがずっーと持ち越しで、ファンは待ちくたびれた。きっとあの笑いとシリアスとスピードの芝居は小説のエッジを広げるのではないか、と期待していたが結局今に至るも出版されていない。

 実録とフィクションが微妙にミックスされたような『ヘルメットをかぶった君に会いたい』。ここにスピードと笑いはあまり感じられなかった。

 第二作は、どうだろうか。今回は図書館にします。

『封印映像大全』(amazon)

ビ デオ・DVD化されない映画やドラマ、流出してしまった“あの有名人”の映像、決して再放送されないアニメ、歴史の闇に葬られた特撮作品、日本では見られ ないCMなど、有名な「封印映像」の数々は意外とインターネットで誰でも簡単に見られることを知っていますか?

 立ち読みして、さっそくYoutubeで『サザエさん 伝説の第1話』を検索して観ました。
 イヤー、いいものみせてもらいました。その他、観たかったあの作品が、、、、。

佐藤 沙恵『テルミン学習帳』(amazon)

  大人の科学マガジン Vol.17 (テルミン)はいま一つチューニングがうまくいかず、本棚の肥やしになってます。やはり本格的なのでないと、楽しめないのだろうか。
 この本買ったら、ちゃんとした楽器がほしくなりそう。

◆関連リンク
thirdstage.com
KOKAMI@network「僕たちの好きだった革命」
  中村雅俊、片瀬那奈、塩谷瞬のお三方へインタビュー!

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2008.03.02

■『電脳コイル』ロマンアルバム発売!!
  TAF2008 優秀賞テレビ部門受賞

Coil_cover

ロマンアルバム『電脳コイル』(amazon)
(徳間書店HP)。3月3日発売

A4判/本文144P/定価2000円
カバー 井上俊之描き下ろし!!
【マニア必見&必読! こだわりのコンテンツ】
人物相関図/キャラクターFILE/エピソード全26話完全ガイド/キャラ&美術設定/ キーワード辞典/磯光雄監督超ロングインタビュー&秘蔵資料公開/メインスタッフ&キャストインタビュー/現場スタッフが赤裸々に語る!?製作日誌/作画 チーフ・井上俊之セレクションによる原画コレクション ほか。

 磯監督ロングインタビューと原画コレクションが目玉か。
 まだ3月はずっと先だと思っていたら、もう発売。最近、時間の経つのがとにかく早い。
 去年の今頃は、ボチボチ『コイル』の情報が出始めて、ワクワクしていたころ。既にあれから一年、、、!

NEWS ~ TAF:東京国際アニメフェア2008

【東京国際アニメフェア2008第7回東京アニメアワード受賞作品】
[アニメーション オブ ザ イヤー] ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

[優秀賞]
テレビ部門:電脳コイル  天元突破 グレンラガン
OVA部門:茄子スーツケースの渡り鳥
国内劇場部門:河童のクゥと夏休み
海外劇場部門:レミーのおいしいレストラン

 文化庁メディア芸術祭に続き、東京アニメアワードの優秀賞受賞!
 スタッフの皆さん、おめでとう!

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