■飛騨高山 留之助商店 本店 訪問記
※その他写真はアルバムで公開。
飛騨高山 留之助商店 本店 公式HP
SF映画研究家 中子真治氏が店主の留之助商店 本店へ行ってきました。
高速が開通し、うちからなんと約2時間で高山まで着いてしまった。この距離に、ターミネーターやエイリアンの映画で使われた本物が存在していると思うと、それだけで嬉しい(^^;)。
繁華街の大通りに面して留之助商店はある。
店先には「玩具みたいな芸術みたいなオブジェモチャ専門店」、「ハリウッドSFX映画プロップ・ギャラリー」の二つの看板が向かい合って並んでいる。そして入場料500円を払って中へ。
60m2くらい(推定)の広さの店内にはところ狭しとオブジェモチャとプロップが並べられている。特にプロップはそのまま置いてあるが、オブジェモチャはほとんどガラスのショーケースに収められている。それぞれがまさに壮観。店主さんのBlogで観たことのあるものが多いが、それにしても写真でなく実物の存在感は圧巻。特に写真ではわからない大きさの感覚と、(オブジェなので当たり前なのだけど)それが物体であることによる立体感。
◆オブジェモチャを鑑賞する脳の回路の物語
あの写真のこれは、この存在感だったんだね、って、そんな感じでじっくりと見入ってしまった。
特にプロップは以前アプライド美術館と倉庫で観ているので、今回眼に新しかったのが、オブジェモチャ。アートとフィギュアの中間に位置するアーティストの立体造形作品のポップなイメージを堪能。あまりこうしたものは日本で紹介されていることを知らないのだけれど、この味わいは脳の新しい回路を刺激する。
正直、店主さんのBlogで拝見してた時は、頭の回路が着いて行ってなくて、どうもいま一つピンとこなかったのだけれど、今回立体物で全体の質感がとらえられて、なんだかとても感心して見入ってしまった。これが新しい脳の回路が開拓されていく瞬間なのだろう。
無性にほしくなるアイテムもいくつかあったのだけれど、これ以上収集するものを増やすと、金銭的にもスペース的にも、そして家族の視線的にも辛いので、今回はオブジェモチャは一つも買わずに帰ってきた。同行した妻は、ざっとひととおり見て、また旦那の趣味が増えるのかと危惧しつつ、先に高山のGWの雑踏へと出て行ったのであった。(自制心という言葉は私の辞書にまだかすかに残っていたようだ(^^;))
というわけでお土産は写真とアメリカの「HI-FRUCTOSE:ハイ・フルクトース」という“アートの秘境ガイド”誌。写真はアルバムとして公開します。いつものようにハイビジョンハンディカムで撮影した動画から切り出した静止画です。店内は撮影自由、Blogでの公開も店長さんにOKをもらったので、よかったら見てやってください。
「HI-FRUCTOSE:ハイ・フルクトース」については刺激的な雑誌なので、後日詳細をご紹介する予定。
◆そして中子真治氏は今回不在
実は今回、もしかしたら中子氏に会うことができるのではないかと期待して、氏がSF映画作家論を連載していた雑誌「奇想天外」と大作『超SF映画』を持参して行った。もし会えれば、それらのファンであるという話とサインをもらいたいと思ったから((^^;)。ミーハーと笑って下さい)。
でも本当にこの「奇想天外」誌の連載「新主流派SF映画作家論」は、僕の学生時代のSF映画鑑賞のバイブルだった。鋭い分析とクールな文体は今も輝きを失っていない。この連載が単行本として纏まっていないことが今も僕には残念でならない。
話をさせてもらった店長さんによると、中子氏は昨日来店してたとのこと(!)。
最近は本業が忙しく、ほとんどここには来られないらしい。
本にサインをほしかった、という話をすると、親切にも預かってお送りすることもできます、と言ってもらったのだけれど、さすがに気が引けてご遠慮しました。
>>店長さん
プロップとオブジェモチャの紹介と、そして中子さんの話をありがとうございました。
◆関連リンク
・mixiに「中子真治」氏のファンのコミュニティを作りました(今までないのが不思議!)。
ファンの方、よろしけれぱ参加下さい。現在、会員は私だけ(^^)。
・Blog 店主55才、玩具道(オモチャミチ)の光と影
・留之助商店 Download資料室
むかしオブジェモチャのCMフィルムが観られる貴重なページ
・留之助商店 YAHOOでオークションの出展
・Hida-Takayama travel guide - Wikitravel
For something completely different (and slightly out-of-place), Tomenosuke is a science-fiction movie gallery-store hidden a few blocks north of the Train Station. Inside the store you will find some very cool original movie props (a beast mask from Star Wars, the original robot suit from Spaceballs, and a 1/4 model of the Alien queen for example) in addition to replicas and American designer art figurines. There is an admission fee of 500 yen, but it is well worth it.
留之助商店の紹介記事がイギリスのWikitravelで大きく取り上げられているとのことで原典をペーストしました。僕が見てた時、外国人観光客は入り口で興味深そうにしてたけど入店しませんでした。
◆当Blog記事
・92年 下呂のアプライド美術館と中子真治氏の倉庫
・『ブレードランナーの未来世紀』町山智浩氏と中子真治氏
・中子真治氏のオブジェモチャ専門店 飛騨高山 留之助商店 本店
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