■現代陶芸アート カルロ・ザウリ:Carlo Zauli展
アンディ・ナアシィス:Andy Nasisse
◆カルロ・ザウリ展
-イタリアの現代陶芸の巨匠-
(岐阜県現代陶芸美術館)
土の造形素材としての可能性を徹底的に追求しダイナッミックな陶による造形作品から、繊細で緻密な建築壁面の仕事まで多様なもので驚かされます。
カルロ・ザウリ美術館
carlo zauli - Google イメージ検索
うちの地方は陶芸が盛ん。素晴らしく立派な美術館も整備されている。
ここに住んでたら陶芸の鑑賞を楽しまない手はないのだけれど、あまり実は食指が動かなかった。
この作家の展示はポスターを見ると、心躍るものがあったので今週初めに行ってみた。
平日とはいえGWなのでそれなりに混んでいるかと思えば、なんと我々の貸し切り。京都、東京と巡回される大型の展示にしてこの惨状。陶芸って現代的な美術としては、アピールするものが弱いのだろう。
展示は写真を引用した巨大な球体の陶彫がなかなかインパクトがあった。大きさは直径約1m。波打つ様がダイナミックに迫ってくる。球体のモチーフだけで10点近く展示されていた。この奇妙な球体を360°で眺めることが出来て、眼は幸せでした。
併設の常設展。
こちらでよかったのは、展示の最後に飾られていたサンドロ・ロレンツィーニ氏の作品「他者、同一者」(1994)(右の引用写真)。
高さ1.2mくらいの迫力のある陶芸で、ご覧のように赤い仮面のマペットのような作品。
解説によると、ロレンツィーニ氏は舞台芸術にたずさわり、マペット制作や操り師も経験されているとのこと。その経験と陶芸の融合からこのような作品が生み出されているようだ。「物語性のある作品が多く作られているイタリア陶芸界の中でも、独特の世界を持つ陶芸家」と説明されている。
Sandro Lorenzini :: Saatchi Online - Show your art to the world
ネットでもっと作品が観たいと思って調べたのだけれど、モール風の作品20点が見つかったくらい。もっと人形風の作品が観てみたい。
Artist in Residence 2003-2004 Part3
この作家、レジデントで瀬戸市へ訪日もされていたみたい。
、、、ということで、現代陶芸美術館のネタはここまで。
これだけでは寂しいので、もっと現代的な陶芸アーティストはいないかと、ネットで探索しました。そしたら、こんな作家が、、、。この写真、なかなか心躍ります。
---★ここからは現代陶芸美術館展示品ではないので要注意★---
◆アンディ・ナシィス:Andy Nasisse
Andy Nasisse Pottery Covered Jars
Andy Nasisse Ceramics Workshop at MudFire Clayworks in Atlanta-Decatur, Georgia
Andy Nasisse - Google イメージ検索
Sherrie Gallerie: Andy Nasisse
愛嬌のある顔の陶器と奇妙な抽象的彫像。これ、実物を是非観たいものです。
どこか怪獣みたいな造形、この奇想な感じがたまりません。 (僕の美術的感覚が幼児期に怪獣によって刷り込みされていることがわかるだけだったりして、、、(^^;))。
◆関連リンク
・Sherrie Gallerie: Janis Mars Wunderlich Sherrie Gallerie: Andi Moran
Sherrie Gallerie: Thomas Bartel
ここのギャラリーでいろんな作家の作品が観られる。
この3人の作品もなかなか。
・熊倉順吉《ジャズの城》 1977年、岐阜県現代陶芸美術館蔵
ミュージアムショップで過去の展示のパンフをめくっていたら、こういう面白い作品もありました。
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