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2008年7月

2008.07.29

■M78星雲の正体 「南の那覇」or「那覇の南=南風原」

 先日TVのバラエティで都市伝説として語られていた話。

「M-78」の意味は、「南」の「那覇」である。

 金城哲夫絡みのネタですが、ウルトラマンでもファンに知られていないこういう事実がまだ出てくるんですね。ちょっと感動。 そこでネット検索してみました。

南島妄想見聞録vol.18 『うるとら哲夫』(藤木勇人公式ホームページ「ゆがふ」)
Baby a gogo!  : 藤木勇人’ひとりゆんたく芝居’「南島妄想見聞録vol.18」

Ultra_tetsuo_2 「南島妄想見聞録vol.18」の演目(略)
今回の目玉「うるとら哲夫」でした。

「うるとら哲夫」は知る人ぞ知る、あの「ウルトラマン」の生みの親・沖縄は南風原(はえばる)出身の金城哲夫氏の物語です。(略)

ウルトラマンの故郷・M78星雲、これは実は南風原のことだったりします。 Mは南、78は那覇。 つまり那覇の南=南風原、というわけです。 そんな金城氏のエピソードを、沖縄の歴史、その光と影に重ねて語る・・・とても素晴らしいひとり芝居でした。

 と、もうひとつの説が見つかりました。
 『ウルトラマン』のあの独特な雰囲気を金城哲夫のシナリオが作り出していたことを否定する人はいないでしょう。そして数々語られてきた具体的エピソード。(「キングジョー」とか「チブル星人」とか。)

 そのひとつとしては、いかにも、らしいエピソードでこれが真実である、とどこか信じたくなる郷愁をさそう話です。

M78星雲 - Wikipedia

 ただ元々は「M-87」だったものがシナリオの誤植で「M-78」になったというのも有名な話なので、どっちが真実かは、真相は藪の中、ですね。

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2008.07.28

■「中島晴美展:NAKASHIMA HARUMI」@多治見市文化工房ギャラリーヴォイス

Nakashima_harumi gallery VOICE 最新イベント情報

多治見市文化工房ギャラリーヴォイスでは平成20年7月12日(土)~8月17日(日)の会期で「中島晴美展」を開催致します。

鮮やかな水玉模様 立体造形作家・中島晴美さんが個展:岐阜(CHUNICHI Web)

 会場には新作を含め14点が並ぶ。いずれも白地に青の水玉模様が鮮やかで、内が外に、外が内にと、生きたメビウスの輪のようにくねる形が、見る者のイメージを触発する

 200m2の静かな空間に、陶芸の立体的な球体作品が14体並んでいた。このギャラリーのある「たじみ創造館」という陶芸中心の複合施設はいつも空いている。そしてこのギャラリーも土曜なのに観客は数人のみ。静かで人のいない空間で、奇妙な立体造形を堪能できた。

 白い空間に浮かぶ水玉の球体が、展示スペース全体に奇妙な浮遊感をもたらしている。
 薄く焼いたセラミックが形作る内と外が奇妙にねじ曲がった空間。異界への門がそこに開いていそうで、不思議なものが好きな人にはお薦めです。

中島 晴美(公式HP) 各種作品がここで観られます。

Nakashimatile

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2008.07.25

■神作画を解明! 『電脳コイルビジュアルコレクション』

Coil_visual_collection 『電脳コイル ビジュアルコレクション』(amazon)

7月31日発売決定!
     (月刊アニメージュ【公式サイト】)

今度こそ発売日確定です。楽しみにしていただいているファンの皆様には、ご迷惑をおかけいたしました。  その分、原画、レイアウト、絵コンテラフなどファン必見の資料が盛りだくさんの内容となり、ページ数も『ロマンアルバム』のほぼ倍のボリュームに。確実に入手されたい方は、ぜひお近くの書店さんでご予約ください!  なお、現在発売中の「アニメージュ」8月号では、磯光雄監督と作画チーフ・井上俊之さんによる本書の作業風景を紹介しています。 あわせてそちらもチェックしてみてください。

[A4判/本文288P/3,500円/7月31日発売]

 なんとも帯のコピーが凄い(^^;)。
 こんな大きな活字で「神作画」という言葉を見る日がこようとは。
 自分たちで「神」って言っちゃダメでしょ、とも思いますが、キャッチコピーとしては有かな。

 ここまでのコピーを使ったのだから、中身は相当凝っていると考えられる。来週の発売に期待大。

YouTubeで見られる神作画@Wiki

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2008.07.22

■新刊メモ 『銀の感覚』 『要するに』 『世界のサブカルチャー』
  『キングキラー・クロニクル 第1部 風の名前』
  『Core Memory ―ヴィンテージコンピュータの美』

 新刊+旧刊メモ。ほとんど自分の備忘録です。


ラルフ・イーザウ, 酒寄 進一訳『銀の感覚』 上 (amazon)

 これは07年刊行の本。表紙にも惹かれますが、中身も面白そう。

 銀の感覚 - PukiWiki. 幻想の20世紀データベース - PukiWiki

山形 浩生『要するに』(amazon)

 山形氏のエッセイ等を収めた本。これも出てるの知りませんでした。

パトリック・ロスファス, 諏訪原 寛幸, 山形 浩生, 渡辺 佐智江, 守岡 桜『キングキラー・クロニクル 第1部 風の名前』(amazon)

おとぎ話の存在と思われていた、青い炎の殺人集団チャンドリアンに旅芸人の両親を殺されたクォート。復讐のため、そして自らの生き残りをかけ、彼は 風の名前を呼ぶ秘術を学びに大学に赴くが――田舎宿屋の亭主に身をやつした伝説の英雄が語り起こす、壮大な物語の序章。綿密な世界観と複雑な人間造形に裏 打ちされた、子供だましでない大人のためのファンタジー、ここに始まる。 --山形浩生(訳者代表)

 こちらは訳書。山形浩生, 渡辺佐智江という組合せのファンタジーって、いったいどんな光景が展開されているのでしょう。どなたか読まれた方、コメントいただけると幸い。

『S-Fマガジン 2008年 08月号』(amazon)

 表紙がとてもいいです。スプロール・フィクション特集。

『世界のサブカルチャー』(amazon)

 ベタなタイトルだけれど、アートパートで面白そうな作家が多数紹介されている。

John Alderman『Core Memory ―ヴィンテージコンピュータの美』(amazon)

 こういう技術史系のアート本って、なんかいいんですよねー。
 これはいつか買いたい一冊。

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2008.07.21

■My iPhone & BigCanvas PhotoShare

Tousan_belca_02  iPhoneとSoft Bankのお父さんのツーショットからスタートします。おそまきながら iPhoneの記事です。

 先週、けっこうバタバタしましたが、何とか日曜に入手。それ以来、楽しくて、余暇の時間ほとんどをiPhoneに獲られています。んで、記事が遅れてます(^^;;)。

 右の写真、ベタなチョイスで申し訳ない。でも白のiPhoneに黒いベルカの壁紙は結構気に入ってます(^^;)。

Photoshare
Life is beautiful: App Storeついに開店、
 そしてBig Canvas PhotoShareも世界にデビュー

masuidrive on rails - BigCanvas PhotoShareリリース!
PhotoShare(公式HP)

 そしてリリースされたアプリの中で、とても気に入っているのが、このPhotoShare。
 以前の記事「iPhone 3G App Store、iPhone SDKの可能性 他」を書いた時に、検索で知ったBlog Life is beautifulを書かれている、Windows95他にたずさわられたプログラマーSatoshi Nakajima氏がリリースされたのがPhotoShare。

 現在、App Storeでも人気のSNSソフトで、いつでもどこからでも手頃に自分の撮った写真をその場で全世界に公開できる。

 今日初めて家族と出かけた先で、iPhoneで撮った写真を、その場で5分くらいで10枚ほどアップロード。その後すぐ10分もたたないうちに世界のどこかの人から英語でコメントが付いて感動。おおげさに言えば、国境を越えて一般の人々の日々の営みと思考が画像を通して交換される快感の一端を体感。このネットワークのフットワークはとても気持ちいい。

 今までこの弱小ブログでも海外で記事が引用されたこともあって、ネットの広さは体感できていたのだけれど、それでもわずか10分ほどでのこの体験は新鮮だった。やはり言葉の壁を越えた画像によるダイレクトコミュニケーションが手軽にできるところが最高。ここからどんな究極イメージが生み出されてくるのか、まずはワクワクして参加したい。

 ちなみに僕のIDは、BP@UFIL(Ultimate Future Image Lab.)と、このBlogまんまのネーミングです。世界のどこかで観ていただければ幸い。

◆PhotoShareのちょっと先の未来
 少しだけうちのBlogの視点で書いてみます。
・動画対応。iPhoneが動画(そしてその先のハイビジョン)を扱えるようになるのも直ぐでしょう。そんな時代に瞬時に我々は衛星中継を越えて、手軽に映像のコミニケーション手段を持ちます。民間ジャーナリストによる特ダネのオンパレード。そしてプロパガンダ映像とフェイク映像の世界への氾濫の未来。
・溢れる映像情報に対して、重要なのは映像検索技術。東芝がCELL技術を使ったSpursEngineで顔deナビ(なんてネーミングなんだ!)を世に出しましたが、この延長線上に強力な画像検索のエンジンが登場し、氾濫する映像の選別を実現するでしょう。その時、偽装映像を難なく抽出できる技術が進化しているといいですね。
・動画によるコミュニケーションが現在のケータイ並みに発展した社会を想像してみる。
 人はケータイで音声のテレパシーを実現した。視覚がここに加わった時に、国境の壁と脳の壁がどれだけ溶融していくか見ものである。

 現時点最高のダイナブックであるiPhoneの未来がこうした延長線を持っていることが我々をワクワクさせているのだと思う(と無理やりまとめてみる(^^;))。

◆関連リンク
・当Blog記事
 視覚/聴覚/触覚 19世紀と20世紀の夢 iPhoneに至るロードマップ

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2008.07.20

■Tarsem Singh:ターセム・シン監督
  『The Fall:落下の王国』日本版オフィシャルサイト

The_fall_rakka_no_oukoku
映画「落下の王国 - The Fall -」オフィシャルサイト

 匿名の方のコメントで知ったTarsem Singh監督『The Fall』の日本版公式サイトがオープン。

 どうです、このサイトの画像。超絶美しい映像が切り抜かれています。
 そしてこの邦題の素晴らしいセンス。現代のシンプルさよりもこちらの方がイマジネーションをかき立てます。配給会社のご担当の方の感覚に感服しました。

 まだサイトのコンテンツはほとんど入っていませんが、これから9月の公開に向けて充実していくのを楽しみに待ちたいと思います。この画像だけでも紹介の価値があるかと思い、掲載しました。公開される劇場は今のところ東京だけしか記載されていませんが、是非とも全国各地の上映が決まってほしいものです。

◆関連リンク
・Apple - Trailers - The Fall - Trailer (公式HP) 08.5/9公開
・The Fall (2006) India / UK / USA
ターセム・シン監督 『ザ・セル』

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2008.07.17

■長編8ミリ怪獣映画
  山本拓監督『イチモツ』 上映会 開催

Ichimotsuhorz
山本拓監督『イチモツ』上映会 8月2日(土)@新札幌サンピアザ劇場

 (略)欲しい映像を手に入れるためにはフィルムを選ぶしかなかっただけだ。
 撮影された8mmフィルムは、現像所が国内に存在しないためドイツに空輸された。そのリール数、実に190本。(略)

 驚嘆すべきは、この作品が『ジョーズ』や『トレマーズ』といった怪物映画の系譜に連なる、人食い巨大亀退治の映画ということだ。この時代にあえて見せる、人智を越えた存在との格闘とはいかなるものか。そして登場人物が抱える運命とは。これこそがこの作品の最大の鍔迫り合いであると言えよう。

 8mmフィルムの現像って、既に国内ではできなくなっているんですね。知りませんでした。ドイツへ空輸とは、自主映画界も大変なことになってます。

 mixiの足跡から辿って見つけた面白そうな自主映画。
 タイトルのインパクトありますが、予告編映像もなかなか。8mmの質感とディジタル合成のメリハリとアナログで迫力のある音楽が独特の雰囲気を作りだしています。

 札幌ではとうてい行けませんが、DVD出ているようなので、いつか見てみたいものです。

◆関連リンク
アマチュア映像作家のウラ梁山泊!?“映像温泉芸社”

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2008.07.16

■イベントーク「シュヴァンクマイエル展」
   @ 愛知県文化情報センター

 ~ゆらゆら大陸~のununさんから情報をいただきました。
 地元名古屋でのシュヴァンクマイエルの美術展は初めてなので、東海地方のファンにはとても嬉しい。まだ愛知県文化情報センター公式HPでも詳しくは触れられていない情報です。

 ununさん、ありがとうございます。長文ですが引用させていただきます。

イベントーク「シュヴァンクマイエル展」

■会期:2008年8月26日(火)~31日(日)
■会場:アートスペースG(愛知芸術文化センター12階)
■主催:愛知芸術文化センター企画事業実行委員会(愛知芸術文化センター、 中日新聞社、東海テレビ放送)
■企画・制作:愛知県文化情報センター(名古屋市東区東桜1-13-2、
     Tel.052-971-5511 内線724、Fax.052-971-5644)
■後援:チェコセンター〈予定〉
■企画協力:株式会社レンコーポレーション
■入場料:500円程度を想定

■主旨
 「イベントーク」は、愛知芸術文化センターが開館した1992年以来、継続している 企画で、身体を統一テーマに、様々な芸術ジャンルの先端的な状況を、横断的に切 り取り紹介してきました。身体は、インターネットの進展などにより、ヴァーチャ ルな電子情報空間の重みがしだいに増してゆく状況において、いわばその対極にあ るものとして位置づけられ、それゆえ、私たちが生きる現代社会を相対化し、考察する上で、極めて有効なキーワードであるといえるでしょう。
 チェコの映像作家ヤン・シュヴァンクマイエルは、粘土や人形、オブジェ、実写映 像など、様々な要素を組み合わせ、コラージュし、融合する、独特かつ特異な手法 のアニメーションで知られるアーティストです。彼が提示する、変形、融合し、時 に崩壊する異形の身体像は、シュルレアリスムの論理を独自に追求した、現代社会にある歪みや抑圧を視覚化したものといえますが、同時にその独特なイメージの飛 躍によって、観る者に諧謔やユーモアを感じさせ、奥行きの深い世界を実現してい ます。
 シュヴァンクマイエルは、近年、日本でも若者を中心に熱狂的な支持を集めていま すが、一般に広く知られているのはアニメーション映画で、これは彼の表現の一側面にすぎません。彼自身、自分はシュルレアリストであって、アニメーションはそ れを実現する手段の一つに過ぎない、と発言しているように、本来の姿は、様々な手法の作品を手掛ける、総合的なアーティストというべき存在です。この展覧会では、平面のコラージュ作品を中心に展示を行い、造形美術の仕事をまとまった形で 紹介することで、その一端を紹介します。

■展示予定作品
『不思議の国のアリス』原画(2006年) 21点
『鏡の国のアリス』原画(2006年) 21点
『人間椅子』原画(2007年) 16点

 昨年のラフォーレ原宿の『 ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展~アリス、あるいは快楽原則~』で展示された作品のようです。

 僕もまた観に行きます。芸術文化センターのあの空間で観るシュヴァンクマイエルがどんな印象をもたらしてくれるか、とても楽しみ。

◆関連リンク
愛知県文化情報センター:自主企画事業.

イベントーク 「シュヴァンクマイエル展」
(アート・アニメーション・フェスティバル2008と同時開催) アートスペースG 8/26~8/31 (予定) パフォーマンスやレクチャー、上映会など異なるジャンルを横断する構成で、気軽に様々なアートに触れることができる「イベントーク」。今回はチェコの映像作家シュヴァンクマイエルの作品を展示するとともに、関連する講演を実施する。

 同時開催の各企画については、以下参照ください。(これもununさん情報です。)

続きを読む "■イベントーク「シュヴァンクマイエル展」
   @ 愛知県文化情報センター"

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2008.07.15

■直径7m、遠隔操作で飛ぶ独自設計「UFO」の正体
  『UFO Project with Peter Coffin at Cinimod Studio Ltd』

UFO Project with Peter Coffin at Cinimod Studio Ltd
直径7m、遠隔操作で飛ぶ独自設計「UFO」の動画 | WIRED VISION

Peter_coffin_ufo  すごい、お見事だ。2008年7月、ニューヨーク在住の芸術家Peter Coffin氏と、ロンドン在住のインタラクティブな建築家Dominic Harris氏とが手を結び、独自設計の「UFO」を飛ばしてみせた。

 この謎の飛行物体がポーランドはグダニスクを浮遊すると、小さな街の市民たちのあいだに衝撃と畏怖が広がった。

英Cinimod Studio社を率いるHarris氏によると、『Peter CoffinのUFOプロジェクト』製作になるこの円盤は、直径約7メートルのアルミニウム製で、ソリッドステート・ドライブ(SSD)搭載コンピューターが制御する発光ダイオード(LED)を約3000個装着している。

 なんかまたフェイクにひっかかっている気がしますが、これはWIRED VISIONが日本に紹介したネタ。とにかくYoutubeの動画がかっこいい。
 最近「米フロリダ大学准教授、「空飛ぶ円盤」の基本飛行技術で特許申請 - Technobahn」なんてニュースも読んでいたので、もしやついに空飛ぶ円盤の実現か!?と思ったわけです。しかし真相はあっけなく、WIRED VISIONの元記事で訳されなかった部分に書いてありました。人騒がせなWIRED VISION。

『Peter CoffinのUFOプロジェクト』(pixelsumo)

It is suspended from 8 points to a single 50m strop line attached to the Mi2 helicopter above.

 なんだ、ヘリコプターで吊ってやんの(^^)。
 エンジニアでもサイエンティストでもなく、「ニューヨーク在住の芸術家」というのがポイントでした。これ、何かのショーですね。

 でも観てみたい。こんなの小学生の時に自由研究で「世界の七不思議」を調べて発表してから、今も大好きなので、、、(^^)。

◆関連リンク
・Peter Coffin (artist) - Wikipedia, the free encyclopedia.
 人騒がせな人はこんな人。
・Youtube - オンボードカメラの映像
・YouTube - Gdansk UFO flight - onboard camera
 あなたもUFO搭乗を疑似体験できる!?

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2008.07.14

■アーサー・C・クラーク『宇宙島へ行く少年:Islands in the Sky』

Inland_in_the_skytile_2

アーサー・C. クラーク, 山高 昭訳『宇宙島へ行く少年』(amazon)

司会のエルマー・シュミッツが、スポットライトをあびながら叫んだ。「それでは、優勝者をご紹介しましょう。ロイ・マルカムです!」興奮で体がしびれた。え、なぜかって?ぼくの名前だったからさ!それに、このワールド航空主催の航空クイズ番組に優勝したものは、世界中のどこへでも、ただで旅行させてもらえることになっていたからだ。もちろん、はじめから行き先は決めてあった。ぼくの行きたいところはただひとつ―地上500マイルに浮かぶ島、宇宙ステーションだった!大宇宙にあこがれる少年の夢と冒険を、巨匠クラークが生き生きと描きだした傑作宇宙SF!

 クラークが亡くなって何か未読の作品を読もうと思っていた。
 主要作品はだいたい読んでいたので、積読になっていた1952年のジュヴナイル作品である本作を読んだ。

 上の紹介文でわかると思うけれど、ストーリーはまさに少年の初めての宇宙体験を描いたジュヴナイル。

 ストーリーははっきり言うと、いまでは見慣れてしまった風景で面白みはない。
 しかしディテイルの書き込み、宇宙旅行を臨場感を持って描く手腕がとにかく素晴らしい。まだ人間が誰も宇宙へ出ていなかった時代に、クラークは脳内で確実に宇宙を体験していた、と思える描写。無重量と真空の描写が克明。

 さて最後に表紙について。どれも少年なのかよくわからないイラスト。
 特に右上の2枚目は凄い(^^;)。それにしても流線形の宇宙船と球形の宇宙島がノスタルジーを誘います。リアルにこんなデザインの宇宙船で映画化してほしかったりします。(『宇宙のランデブー』の映画化はどうなっているんでしょうか。)

◆関連リンク
・スペースコロニー - Wikipedia   
・Island in the Sky (1953) これはジョン・ウェイン主演の飛行機の映画。同名。
・Atomic Rocket: Space Suits.
 '50,60年代の宇宙服のイラストを集めたページ。なかなかいいですよ。

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2008.07.09

■ロフトプラスワン「『電脳コイル』ナイト」レポートリンク
  『電脳コイル ビジュアルコレクション』発売延期

 ぜひ行ってみたかったのだけれど、遠方でままならず。
 でもネットの皆さんのおかげで、かなり臨場感含めて体験できました。しばらく時間が経ってますが、リンク集です。

『電脳コイル』ナイト 第26話 生オーディオコメンタリー(Blog うまくいってる? さん)

ロフトプラスワン「『電脳コイル』ナイト」 まとめレポ(エヴァ)2ch「作画を語るスレex7」より

『電脳コイル』ナイト@ロフトプラスワンのレポ、開始します(Blog きなこ餅コミック)

東さん「現実には難しい。実現するとしても、テーマパークや、企業のイメージアップぐらい。あとは介護? 一都市がARで埋め尽くされるようなことにはならない」

磯監督「全部子供たちの妄想でしたーってオチにする可能性もあった」「最終回の構想は30パターンぐらいあった」
・子供だけで解決できなくなってしまったのは、カンナが死んでいるから。大人ではどうしようもできないことを、子供たちが解決するアニメを作りたかった。

・徳間書店の三ツ木早苗さん(プロデューサー)「メガばあの名前&ウマカリーの三ツ木です」「夏に『ビジュアルコレクション』が発売。正式ではありませんが、次は〈原作〉が出ます」原作って何ーーー!!?

 原作ということは磯監督自らの何か、ということでしょうか。漫画? 企画書?
 企画書はぜひ読んでみたいものです。あとDVDの特典でしか出ていない絵コンテだったら嬉しいのだけれど、、、。

[イベント]電脳コイルナイト (END_OF_SCAN)

人類を驚かせたアニメ『電脳コイル』のイベント『電脳コイルナイト』潜入ルポ(講談社MouRa)

磯光雄「最後まで見てくれてありがとうございます。『電脳コイル』というお話はこれで終わりましたが、また別の作品でお会いできたら幸いです。」

 「人類を驚かした」とは凄まじいコピーです。なんか勘違いされそう(^^)。
 次回作の情報が待たれます。数年先かなー。

◆関連リンク
『電脳コイル ビジュアルコレクション』(amazon)
・月刊アニメージュ【公式サイト】

『電脳コイル ビジュアルコレクション(仮)』08年夏発売決定!
磯光雄監督と作画チーフ・総作画監督の井上俊之さんのセレクトによる原画コレクション、そして磯監督の手による設定&資料を一挙に収録した、非常に濃~い1冊となる予定です。

6月下旬に発売を予定しておりました『ビジュアルコレクション』ですが、刊行スケジュールが7月中旬へと変更になりました。

新刊.net - 電脳コイル ビジュアルコレクション [大型本]

発売日: 2008年7月31日 木曜日

 7月中旬と7月31日、どっちが本当なのでしょう。

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2008.07.08

■Edward Burtynsky : エドワード・バーティンスキー監督
『Manufactured Landscapes : いま ここにある風景』公式サイト 

Manufactured_landscapehorz
Edward Burtynsky - Google イメージ検索より

映画『いま ここにある風景』公式サイト
参加方法|あなただけの“いまここにある風景”募集!

異様さ、残酷さをたたえながらも、圧倒的な美しさで私たちを魅了する“マニュファクチャード・ランドスケープ”。カナダ人写真家のエドワード・バーティンスキーが、産業の発展によって著しくその姿を変えてしまった風景を撮影する姿を追ったドキュメンタリー

映画公式サイトでは、「あなただけの“いまここにある風景”」と題して、一般の読者から風景写真を公募し、応募者に名前入りのオリジナルURLを発行。投稿された写真が映画公式サイトのTOPページを飾るという特集企画を展開。

 映画情報サイトcinemacafeを運営している株式会社カフェグルーヴさんよりメールで紹介いただきました。
 「異様で残酷なのだけれど美しい光景」という、とても奥深いものが描かれているようです。工場萌えと似て非なる重いテーマ。

 タイトルは、直訳の『製造物 山水図』とかの方が、コンセプトは伝わりやすかったのかもしれない。『いま ここにある風景』は、Manufactured Landscapesの表現からは、遠いものに思えるのだけれど、、、。

 今週の今ここ

 一般から応募された日本の風景がここで見られる。
 しかし産業で腐敗した美しい日本の情景が観られるかと思ったら、残念、ただの風景写真ばかり。この映画が投げかけている課題を理解しない(たぶん)日本人の撮った写真が複数並んでいる。これもある意味、ひとつの産業により汚染された日本の“いまここにある風景”と言えるのかもしれないが、写真のテーマは大きく逸れており、がっかり。

◆関連リンク
 というわけで、エドワード・バーティンスキー氏の写真へのリンク他です。
Edward Burtynsky [ Photographic Works ]
・View the Worldchanging.com Introduction Video
 この写真家のコンセプトがよくわかります。
YouTube - Manufactured Landscapes
 映画予告編。日本の公式サイトの映像が小さすぎるので、探してみたが少し大きいくらいのものしか見つかりませんでした。
YouTube - Manufactured Landscapes -- Edward Burtynsky
 監督本人が写真を紹介するカナダの番組
YouTube - Opening shot of documentary Manufactured Landscapes
 これは映画の冒頭。うーん、リンクを張っていいのだろうか。映画を観る前の方はクリックしないでください。

Edward Burtynsky: DVD『Manufactured Landscapes』(amazon)
 既に米国版はDVDが出ていて、日本のAmazonが扱ってます。リージョンにご注意。

Edward Burtynsky: 写真集『Manufactured Landscapes』(amazon)

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2008.07.07

■予告編 Scott Derrickson:スコット・デリクソン監督
  The Day the Earth Stood Still
  地球の静止する日

The_day_the_earth_stood_still The Day the Earth Stood Still
        (Apple Trailers)

 以前からニュースになっていたロバート・ワイズ監督の1951年の名作『地球の静止する日』のリメイク版の予告編が登場。

 シャープな映像が展開されていますが、このタッチが果たしてあの『地球の静止する日』のイメージを再現できるのかどうか。見ものです。

 予告編にはクラートゥとゴートが登場しているので、まだその姿を観たくない人は、ご注意を。

◆関連リンク
キアヌ・リーブスが古典SF「地球の静止する日」リメイクに主演 eiga.com

当Blog記事 ・新刊メモ『地球の静止する日

Kabluey ◆おまけ

Kabluey この奇抜な絵も面白い。

 

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2008.07.04

■デヴィッド・リンチ『マルホランド・ドライブ』
  TV版(?)パイロットフィルム!!
  David Lynch Mulholland Drive - Deleted pilot material

Mulholland_drive_pilot YouTube - mulholland dr. deleted pilot material 1/2
mulholland dr. deleted pilot material 2/2
Mulholland Drive - Pilot Tribute 

 これ、ファンには嬉しい!!
 定点観測で、Youtubeを検索してたら、あのリンチの最高傑作、『マルホランド・ドライブ』のパイロットフィルムがありました!!しかも別ヴァージョンで3本。

 確かに冒頭出たあの刑事のシーンや、犬のソファの前で電話する男など、観たことのないシーンが発見できます。

 3本目は字幕がスペイン語。これは下記のサイトがネタ元のようですが、詳しくは不明。

 どなたか情報をお持ちであれば、是非ご教示を。

http://www.twinpeaks06.crearforo.com/

◆関連リンク
Pilot Picture Gallery(mulholland-drive.net)
 写真ギャラリーもありました。
YouTube - David Lynch haastattelu MoonTV.

David Lynch promoaa Mulholland Drive a joskus 2002

 これも観たことのない『マルホランド・ドライブ』のメイキングフィルム付。ちょっとですが。
YouTube - David Lynch May 5 2008 Paris France.

David Lynch speaking at the Divan au Monde in Paris.

YouTube - RETURN OF THE JEDI by DAVID LYNCH?
 これは幻のデヴィッド・リンチ版『ジェダイの復讐』(??!)
YouTube - Mulholland Drive Alternate Ending.
 Mulholland  Drive, Inland  Empire,  Twin  Peaks,  Blue  Velvetをリミックスしたalternate  ending  re-edit。なかなかいいセンスですが、リンチをまだ観てない方は、是非本家を観てからにして下さい。オリジナルがけがれます。

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2008.07.02

■ロッタ&ウシィ・ゲッフェンブラード監督
  Astons Stenar : Aston's Stones アストンの石

Astons_stenar

Lotta & Uzi Geffenblad Astons Stenar : Aston's Stones
ロッタ&ウシィ・ゲッフェンブラード監督 アストンの石 / 2007年 / 9分

秋の夕暮れ、アストンは水たまりに光るひとりぼっちの石をみつけてそっとお家に持ち帰りました。その日からさみしそうな石をみつけては持ち帰り…。幻想的な色彩がストーリーの優しさをいっそう際立たせています。

 本業で某国へ海外出張中。空港の書店で見つけた絵本にDVDが付いていて、そこに絵本のアニメ化作品が入っていました。

 映像は静かな落ち着いた音楽と上の絵にあるような素朴で色彩が素敵なアニメ。少しノルシュテインタッチです。犬のアストンの親子の描写が素晴らしい。
 一方、絵本のタッチはアニメより重厚。さらに深みがあります。

 調べてみると、日本でも第20回東京国際映画祭「みなと上映会」 第15回キンダー・フィルム・フェスティバルで上映されたとか。

 絵本も邦訳が出版されていました。

ロッタ ゲッフェンブラード, Lotta Geffenblad, 菱木 晃子『アストンの石』

ロッタ&ウシィ・ゲッフェンブラード
1962年生。ストックホルムのベックマン美術学校で学んだのち、1985年よりアニメーションの制作に携わる。夫君ウッ ジ氏とZig Zag Animationという工房をつくり創作する。また最近は絵本作家としても注目されている。デビュー作『アストンの石』で、2004年ボニエ・カールセ ン社主催の絵本コンテスト1位

 出版社の小峰書店公式HPにも記載がないので、おそらく日本版にDVDはついていないのだろう。でも是非観ていただきたい一品です。残念、Youtubeにもない。

◆関連リンク
アストンの石・北欧文学翻訳 菱木晃子(ひしきあきらこ)公式ホームページ

アストンは、ひとりぼっちで寂しそうな石を拾っては家へ持って帰ります。しだいに家の中は石だらけになっていき……。アニメ作家として活躍する作者の絵本デビュー作。

〈思い出ひと言〉
なにかにこだわる子どもの気持ちが、とてもよく描けている絵本だなと思います。編み物好きのパパの存在感も最高! 8月の猛暑の最中、作者のロッタさんがご家族とともに来日され、関係者の皆さんといっしょにランチをごいっしょできたのも楽しい思い出になりました。

・小峰書店 ヨーロッパの絵本コレクション
ZigZagAnimation ご夫婦のアニメスタジオHP。作品は以下。

A Film by Uzi & Lotta Geffenblad

* Best Short Animated Film in Seattle, USA 2008
* The Siver Goats award in Ale Kino!, Poland 2007
* Children's Jury Prize in Wissmbourg, France 2007
* Jury's Diplom in 14th KROK, Ukraine 2007
* Honourable Mention in Ottawa, Canada 2007

Astons stenar (2007)(IMDb)
東映アニメーション研究所 | 【特別講義】スウェーデンのアニメーション

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2008.07.01

■小田部羊一著/なみきたかし責任編集
  アニドウ 『小田部羊一アニメーション画集』予約受付中

Otabe_gasyuu_2 小田部羊一アニメーション画集
予約受付 (アニドウHP)

発売時期:2008年7月28日
価格:書籍本体14,700円(税込)
書籍体裁:A4縦ワイド297×230 
上製本/布クロス/特製ケース 
ページ数:300P

メルマガ登録された方には、さらに耳寄りな情報もお伝えしています。

 アニドウのメーリングリストで教えてもらいました。
 予約受付は2008/7/20まで。

 メルマガの耳寄り情報はここに書いてしまうわけにいきませんが、本当にこの本をほしい方なら、是非メルマガ登録をお薦めします。特典があります。

 小田部さんの絵のこの柔らかで健やかな感じは、絶品ですね。
Otabe  一度でいいからイメージスケッチの水彩画のタッチで動き出すところを観たいと思うのは僕だけでしょうか。

 あ、ジブリにとっては『ホーホケキョ となりの山田くん』の悪夢が、、、(^^)。

 あのテクノロジーで小田部羊一水彩スケッチアニメが観たい!

◆関連リンク
名作が生まれる場所 奥山玲子・小田部羊一夫妻に聞く 
 アニメ夜話で見た髭のイメージが強いのですが、髭のない顔はこんな方。
インタビュー 小田部羊一さん
小田部羊一(Googleイメージ)
『アッコちゃん』の宮崎駿・小田部羊一担当パート
・当Blog記事 『空飛ぶゆうれい船』 大好きなこの作品の作画監督も小田部氏。

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