■新刊メモ 笠井 潔『青銅の悲劇 瀕死の王』
笠井 潔『青銅の悲劇 瀕死の王』(amazon) 僕の感想はここ
待望の矢吹駆シリーズ!!
1988年末、東京郊外の旧家、鷹見沢家に続発する奇妙な事件!そして冬至の日、会席の席上、当主の信輔が突然倒れる!旧家に纏わる忌まわしき因縁とは?!
この本、すでに7月に出てたんですね。知りませんでした(^^;)。昨日、本屋で見つけて、吃驚。
『バイバイ、エンジェル』からスタートした笠井潔の哲学本格推理、既に30年近く読み続けてきただけにこれは外せません。今回、舞台をフランスから移して「矢吹駆シリーズ日本篇 待望の第一作」とあります。772ページという大部の本なのでとても電車で毎日持ち歩けないので、この夏休みが読み切るチャンスと即買。この厚さで2310円というのは、お得な値段設定で嬉しい。
さっそく昨日の夜から読み始めたのだけれど、何が吃驚したかというと、ナディア・モガールが日本へ留学しているのだけれど、その目的は「日本のアニメとマンガの研究」!!
フランスにおける日本文化の受容が進んでいるのは有名だけれど、ナディア、お前もか!?って感じ。そして、出てくる『ナウシカ』、『ヤマト』、『ガンダム』という作品名。今のところ(70ページ分)、哲学者の名前はフッサールもハイデッカーもひとつも出てこずに、アニメ作品名が頻発。どうした、笠井潔!!
究極映像研としては、なにやら楽しい展開ではあるのだけれど、この先、どうなるのか、心配。笠井潔の現象学的アニメ論が展開されるのか!?? 乞うご期待!!
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