■デヴィッド・ブラザーズ,クリスピン・グローヴァー監督
スティーブン・C・スチュワート脚本主演
『It is Fine. Everything is Fine!』
先週末に金沢で上映されたこの映画、素晴らしい傑作であったらしい。ネットでの評判がとにかく凄い。
特殊な興行形態であるため、日本で観たことのある観客は、カナザワ映画祭2008の会場にいたわずか百数十名のみ。そして今後、DVD等の発売の可能性はなく、日本での公開が再びあるか、まったくわからない。まさに幻のカルト映画の誕生である。
なんとか都合を付けて観に行くべきだったと悔やんでも後の祭り。そこでネットでの感想リンク集です。
映画評論家緊張日記:カナザワ映画祭2008 フィルマゲドン(柳下毅一郎氏HP)
ぼくは字幕を担当したのだけれど、It is Fine. Everything is Fine!を見るのはこれがはじめて。話は知っていたのだが、まさかあんなイメジャリーが登場するとは思わなかった。度肝を抜かれたとはこのこと。
It is Fine. Everything is Fine!はすさまじい情念の映画だった。一生に一本しか作れない類の映画だと思うけれど、What is it?もやはり一生に一本しか作れない映画(略)
a day in the life of mercy snow(殊能将之氏HP 2008年9月前半 のアーカイブ https://archive.org/web/)
" 間違いなく今年のベストワン映画である。
いや、わたしの見た範囲でいえば、ここ10年のスパンで考えても指折りの傑作だと思う。これほど心ゆさぶられ、感動させられる映画はめったにない。必見中の必見!……なんだけど……
……簡単には見られないんだよなあ……
「でもオレは見たもんねー」などと子供っぽい自慢をする気にもなれない。本作はできるだけ多くの人が見るべき映画だからだ。
ほんとうにみんなに見てもらいたいんだよ。グローヴァーの頑固な上映方針が心底うらめしい。全世界の映画館に配給したあと、DVD化しろよっ! あんたのプライベートフィルムじゃなくて、原作・脚本・主演のスティーヴン・C・スチュアートの映画なんだからさ!しかたがないから、次善の策として、大都市圏にお住まいの有志の方はいますぐビッグ・スライドショウ誘致に動きなさい。
オレの言うことが信用できないなら、金沢で見た幸運な観客の誰にでも訊いてみるといい。この映画を見て感動しない人はいない(もしいたら、そいつはどうかしてる)。一部の特殊な映画マニアだけのものにしておいちゃいかんよ。「It is Fine! Everything is Fine.」のあまりのすばらしさに頭がくらくらし、Q&Aコーナーはよく覚えていなかったりする。"
クリスピン・グローヴァーさんを呼んで下さい!!(古泉智浩氏Blog)
主役のスティーブン・C・スチュワートさんがシナリオもお描きになって、撮影が終わった途端1ヵ月後に亡くなってしまうという、文字通り命がけで作られた映画です。一人の身障の男が人生の全てを賭けて、魂を焦がして作られた凄まじい狂気に満ち満ちた圧倒的な作品でした。
クリスピン・グローヴァーの「ビッグ・スライドショウ」in カナザワ映画祭(Blog Simply Dead)
『What Is It?』はまさに「なんだこれは?」と観た者を唖然とさせる空前絶後のアートフィルムだったし、『It Is Fine ! Everything Is Fine.』に至っては、その場にいた観客全員の魂を揺さぶる未曾有の大傑作だった。
2008-09-16 (Blog The Texas Chainsaw Suicide)
「ほうほう、どんなに素晴らしいのかな」とちょっと上から目線で見始めた自分が、映画を見ている間ずうっと体中を駆け巡る多幸感のせいで、知らず知らずの内に口からよだれが垂れていた程(俺ヤバイ)。
『It is Fine! Everything is Fine.』は、世は全てこともなし(Blog いつか想い出す日々)
『It is Fine! Everything is Fine.』の後に観た渡辺文樹監督作品のせいもあるけど、今後、どんな映画を観れば人間を描いていると思えるのだろうか?(略)
私の中では、『It is Fine! Everything is Fine.』は、異形の映画として、燦然と輝き、記憶に残り続けると思う。間違いなく超傑作だ。その魅力は、カルト・オブ・カルトとして、百年経っても色褪せないと思う。
◆関連リンク
・It Is Fine. Everything Is Fine! (2007)(IMDb)
Directors:David Brothers, Crispin Glover
Writer:Steven C. Stewart
この傑作を監督しているのは、クリスピン・グローヴァーと、もうひとりデヴィッド・ブラザーズがクレジットされている。デヴィッド・ブラザーズは『What is it?』のセットを担当している美術畑の人で、監督としてはこの作品が初クレジット。
クリスピン・グローヴァーとどのように分担してこの映画を撮ったのか、知りたいところ。
・Everything is Fine! crispin - Google イメージ検索
・YouTube - It is Fine! Everthing is Fine. Crispin Glover Trailer....
予告編だけれど、たぶんこの映画のタイトル。
当Blog記事
・カナザワ映画祭2008 フィルマゲドン
クリスピン・グローヴァー ビッグ・スライドショウ
“IT”トリロジー 『What is it?』 『It Is Fine! Everything Is Fine.』
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