■磯光雄著 『電脳コイル企画書 Coil THE “META”ILLEGAL』
感想・1 邪悪な「サッチー」とメタ・イリーガル「コイル」
『電脳コイル企画書』、磯監督の構想初期のイメージがとても興味深い。構想段階のポイントを以下に挙げて、その後、企画書と本編の差から『電脳コイル』について少々論じてみる。
◆Coil THE “META”ILLEGAL
<最初期の1枚絵>
・バトルアクションなイメージのサイバーパンク風。データグローブが戦闘スーツっぽく良い味出している。
<企画書>
・タイトルが『電脳コイル Coil THE “META”ILLEGAL』。
・「コイル」とは「“META”ILLEGAL」な電脳生物。
・そして物語はヤサコの元に、このコイルが現れることにより動き出す。
・「想像上の不思議な“異物”が、子供たちの日常生活に溶け込み、友達になる」藤子不二雄的なストーリーが考えられていた。
・ヤサコとフミエの性格が逆。当初ヤサコは活発なリーダー的キャラクターとして設定されていた。
・サッチーが邪悪なイメージ&違法な空間をムシャムシャ喰べてしまう。
<その他>
・「ダディとココイル」という「ドラえもんの4次元ポケットがブリーフだったら」というトンデモなキャラクターものの企画があった。これは下品なイメージでとてもNHKでは放映できない。
で、冒頭のアニメ画もどきですが、これは私の稚拙な画。
『電脳コイル Coil THE “META” ILLEGAL』が企画書のままアニメ化されていたら、我々の前に現れたかもしれない映像のつもり。邪悪な「郵政」サッチーが、謎の電脳生物 コイルに襲い掛かる図。
アニメ化した時のセル画イメージを観てみたくて、磯監督のイメージボードを見ながらポーズを適当に作って自作してみた(^^;;)。サッチーはもっと黒い色の方がよかったかも。
あまりに作画が稚拙で、企画書のイメージを表現できていないのはお許しを。(なにしろ学生時代以来うん十年ぶりにアニメ作画チックな絵を描いたゆえ)。
脳内で井上俊之作画監督の修正を入れた上でお楽しみください。(これでもPaint Shopという安い画像ソフトで4時間近くかかった、、、馬鹿と呼んでください(^^;;))
感想・2へ続く。
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