■パパ・タラフマラ+ヤノベケンジ
「ガリバー&スウィフト 作家ジョナサン・スウィフトの猫・料理法」
当Blog記事 『ULTRA FACTORY ウルトラファクトリー展』探訪記・3
パパ・タラフマラ「ガリバー&スウィフト」
ヤノベケンジの舞台装置と劇団リハーサル
特筆すべきは、2mになろうかという巨大な女の変幻していくシーンの異様さ。
芝居全体でのこの女の位置づけは不明であるが、呪縛された人工的 な肉体が、まわりの獣の面を付けた役者たちによって剥ぎ取られて行くシーンは普段着をまじえたリハーサル光景とはいえ凄みがあった。特に写真ラストのヤノ ベ氏独特の甲冑との絡みは、まさに異空間をそこに現出させていた。
先週の時点で舞台の本公開中であったため、掲載を見合わせていたリハーサル光景の写真を掲載します(撮影は不肖BP。例によってハイビジョンビデオで撮影したものから写真を切り出しています)。
できればクリックして拡大して観て下さい。リハーサルで普段着の役者もいるため、本来の舞台の雰囲気と異なる部分もありますが、アートが作られていく過程の映像として、生の迫力を体感いただければ幸い。このシーンはヤノベ氏が作った「解体娼婦」の解体シーン。
本公演も是非観に行きたかったのですが、東海の地から東京は遠く、かなわぬこと。
なので以下は観劇記へのリンク集です。
◆感想リンク集 (ガリバー&スウィフト | 演劇ライフ他 経由)
・studio CAS/T cafe : 【ガリバー&スウィフト】お勧めです!.
開演前から舞台上に並べられたグロ 可愛いオブジェの数々が、どこか分からない不思議な世界へと誘ってくれ、次々に現れる奇妙な人々によって完全に彼等の世界へと引き込まれてしまいました。 僕は動きの専門家なので、音楽と動きがどう関わり合うのかに一番注目していたのですが、これが凄かった。いや、凄まじかった。偶発的にアクロバティックな 動きが続いているかと思いきや、全て計算され入念にリハーサルされた賜物だったのです。
・~m-feliz~ blog パパ・タラフマラのガリバー&スウィフト.
本当にオブジェ凄いです。 ラストに登場するでっかいオブジェ・・・っていうのか? ・・・なんだこれ・・・・・
・風の旅人 編集便り: パパタラフマラのガリバー&スウィフト.
演出家の小池博史さんが敢えて”言葉”にこだわっているのだろうが、”言葉”が、ぐんぐんとした舞い上がりにブレーキをかけてしまう。広がりに枠組みを与えてしまう。 あちら側に行っている身体を、こちらに引き戻してしまう、と言ってもいいかもしれない。 それが現代の”言葉”の使われ方でもある。
本公演の様子が少しだけ伝わってきます。是非今後各地での公開と、DVDビデオの発売を楽しみにしたいものです。
◆関連リンク
・webDICE - 骰子の眼 - パパ・タラフマラ×ヤノベケンジ
間違いなく面白い!新作公演『ガリバー&スウィフト』について語る
最初は自分のキャラク ターみたいなものをどんどん持ち込んでという気持ちもあったんですけど、やっぱりパパ・ラタフマラさんのパフォーマンス力がものすごく高いので、きちんと 融合していい形でエネルギーがぶつかるようなものにしていければと思ったので。4つの球体のオブジェが最初から最後まで出てくるんですけど、それは役者さ んが絡んでこそ、ものすごい力を発揮できるように、できるだけいろいろな変化ができるような要素を盛り込んでつくったんですけど、それを見事に料理してい ただいたっていう感じですよね。
| 固定リンク
« ■『電脳コイル』メモ 磯光雄著 企画書、BSアニメ夜話、アニメーション神戸賞 |
トップページ
| ■原恵一作『クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』
山崎貴監督で実写化『BALLAD(バラッド) 名もなき恋のうた』 »
コメント