■観た!アニメ夜話『電脳コイル』 『ガンバの冒険』
『劇場版天元突破グレンラガン 紅蓮篇』
NHK BSオンライン(BSアニメ夜話)
◆第1夜「電脳コイル」11/5(水)
【出演】松嶋初音、平松禎史、稲見昌彦、氷川竜介、岡田斗司夫【司会】加藤夏希、里匠
ヴァーチャル・リアリティのメッカである東大舘研究室出身の慶応義塾大学稲見教授の出演がアニメ夜話としては異色。
これも、いかに『コイル』の描いた近未来テクノロジーのコンセプトが優れていたかの証左であろう。
稲見氏の発言で面白かったのが、舘研に入るとまず士郎正宗の『攻殻機動隊』を渡して、これを読んで議論に加わること、と指示されるというところ(^^)。(それを舘教授自らが決めたのかどうかは不明だが、教授が描いたテレイグジスタンスの概念が士郎作品と強く共鳴することは間違いない)
そして出演者からの「こんな世界が本当に来るんですか?」という質問に対して、稲見教授の熱い言葉。
「それを実現していくのが我々です」
きっと舘研、稲見研の新人は『攻殻機動隊』に続き、『電脳コイル』も必須教材に指定されていることでしょう。
ヴァーチャルリアリティもエンタテインメントやアートとしては一定の成果が出ているが、社会的にインパクトのある現実的アウトプットはとても少ない。
「日本文化を牽引する」(本当か?)アニメーションが、日本のテクノロジービジネスを牽引する日も近い!?
◆第2夜「ガンバの冒険」11/6(木)
【出演】半田健人、仁藤優子、神山健治、椛島義夫、藤津亮太、岡田斗司夫【司会】加藤夏希、里匠
冒頭に引用した写真。
デザインと作画監督を務めた椛島義夫氏が好きなキャラクターとして挙げたのがシジンであるが、椛島氏の朴訥としゃべる様子とシジンの雰囲気がとても似ていると思ったのは、僕だけではないはず(^^;)。
デザイン段階のキャラクターの絵が登場したのが嬉しかった。ガンバもイカサマも、こちらの方がよりマンガチックでシャープ。重い雰囲気もたたえた本編には、も少しリアル路線の最終デザインがやはりマッチしている。
既にガンバは随分長いこと観ていないけれど、これを機に再見したくなりました。
◆第3夜「劇場版天元突破グレンラガン 紅蓮篇」11/7(金)
【出演】中島かずき、佐藤大、宮地真緒、福井裕佳梨、氷川竜介、岡田斗司夫【司会】喜屋武ちあき、里匠
平松禎史氏の右の原画が登場。アクションゲージによるスピードと溜めの指示についての説明があった。
監督の提示したコンセプトであるドリルから、中島かずき氏によりDNAや宇宙へと発想が広がっていく過程が、ダイレクトに視聴者に提示された。これ、やはりワイド・スクリーン・バロックですね。最初の穴倉世界描写もイアン・ワトスンの奇想SFなタッチがあったし、中島かずき氏ってSFマニア? 映画もDVD出たら、観なきゃ。(中島かずき氏wikiで見たら、双葉社の編集者が本業! 日曜シナリオライターって凄いですね)
観客席から武田康廣氏の登場があったけれど、残念ながら岡田斗司夫との絡みはなく、「大阪芸人」ひさびさの再現は実現せず。
そういえばロージェノム役の池田成志氏って、第三舞台の役者じゃないですか!TV観てる時はなんか見たことのある名だと思ったけれど、気づきませんでした。
劇団☆新感線、中島かずき氏との演劇つながりでしょうか。
◆関連リンク
・椛島義夫氏wiki 作画wiki 社長を務める夢弦館
『ぜんまいざむらい』も椛島氏!!まだ現役!!
・当Blog記事
メモ BSアニメ夜話 『電脳コイル』 『ガンバの冒険』
平松禎史、稲見昌彦、神山健治、椛島義夫出演!!
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