■NHK わたしが子どもだったころ「映画監督 押井守」
【映像遺伝子解明録】押井守 父親の虚構 虚構の幼年期
BShi 次回予告と放送予定 わたしが子どもだったころ
(野良犬の塒経由)
2009年2月4日(水)22:00-22:44
再放送:2月6日(金)12:00-12:44
『映画監督・押井守』
ディレクター 佐藤善木(テレビマンユニオン)
テレビマンユニオン - 佐藤ディレクターコラム
【映像遺伝子解明録】 vol.5 押井守さんの番組を作りました
この番組は、著名人の少年時代をドラマとドキュメンタリーで綴る形式の番組で、今回も押井監督の小学校から高校時代にかけてをドラマ化しております。
迷宮のような作品作りをする押井監督の少年時代とは、どんなものだったのか? これが実は、数々の押井作品に勝るとも劣らぬほどの、迷宮・迷走ぶ りでございまして。何せ押井監督の父上は、私立探偵を生業としていた方なのです。そして監督ご本人が「オヤジのことは、自分にとっても未だに最大の謎である」と認めるほどの、矛盾に満ちた人物で・・・。 そんな父君との日々を描いていったら、番組自体も実話でありながら、まるでフィクションのような、不思議なテイストに仕上がりました。
わたしが子どもだったころ「映画監督 押井守」(NHK 番組表)
映画監督、押井守。夢と現実、真実と虚構の境界線をあいまいにした独特の世界を作り出す。1952年、東京・大森に生まれた。父親は浮気調査を行う私立探偵。うそつきな父に振り回され、うそに対する感覚をまひさせていった。高校時代、学業で落ちこぼれ、学生運動に生きがいを見いだす。「革命の大義のためには親にも教師にもうそは許される」、父親譲りのうそで家族と社会に反旗を翻した。
僕がこの番組を知ってネットで関連情報を読んで感じた不思議な気持ちを体感いただきたくて、長ーい引用になってしまったけれど、この番組、押井守ファンには必見。
この不思議なドキュメントの紹介文を読んで僕がイメージしたのは、『押井守版ルパン3世』押井監督自伝版(!)。
このドキュメントが実は押井守による虚構であると想像してみる。
押井の父親は、探偵であったのは事実であるとしても、実はごく普通の庶民的な家庭人であった。NHKからこの番組の出演依頼があった時、この犬監督の頭に一つの着想が浮かぶ。ドキュメント番組に虚構を持ち込み、幻の子供時代を描き、自分の幻想的映画作品にTV番組を近づける。そして自分の過去を虚構化し、現実の過去を消去する。
これは自分の過去を東京から消失させる押井守のたくらみである。
BSの後、NHK総合でも放映されるらしいので(放映予定は現在未定)、ファン必見!
◆関連リンク
・真・女立喰師のイメージ - あれから40年・・アンヌのひとりごと
こちらは女立喰師 ひし美ゆり子が語る父親。
・LOHAS TALK 小黒一三氏による押井インタビュー
幼稚園に行く前から、ほぼ毎日お父さまと映画を見に行っていたんだそうです。平日に映画!?お父さまの職業は、なんと私立探偵。暇で家にいたくないからと息子を連れて映画館へ通っていたようです。
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コメント
箱ミネコさん、お久しぶりです。コメント、ありがとうございます。
>>パソコン壊れたり、仕事しまくったり
>>息子とインフルエンザにかかったりと
>>新年からドタバタしてました~(涙)
>>やっと日常をとりもどしましたよ・・・
こういう非日常は大変ですね。こういう時、日常のありがたみを実感しますねー。
>>裏の裏を読んでも理解不能なのは
>>全ての他人の内面と人生に言えることですが、
まさに人間って不可解で幻惑的ですよね。
押井幼少期ドラマについては、感想を記事にしますね。
投稿: BP(箱ミネコさんへ) | 2009.02.08 08:11
お久しぶりです、
パソコン壊れたり、仕事しまくったり
息子とインフルエンザにかかったりと
新年からドタバタしてました~(涙)
やっと日常をとりもどしましたよ・・・
押井監督の番組見たくなりました
再放送に期待!
裏の裏を読んでも理解不能なのは
全ての他人の内面と人生に言えることですが、
この監督の場合、それを仕掛けて
エンターティメントにしてしまう気がしますね(笑)
思わず引きずり込まれて
幻惑されそうです~。
投稿: 箱ミネコ | 2009.02.07 11:20
shamonさん、こんばんは。
>>見損ねたので再放送を待ちます。
実はまだ放映されてません(^^)。あさっての放映予定です。NHK BSですが、いずれNHK総合でもやるみたいです。
>>西田健氏が監督のお父様役ってのがすごいですね。神山監督から続く見えない絆、なのかも。
SAC 2nd 合田一人の人ですねー(というか僕らの世代では『帰ってきたウルトラマン』の岸田隊員(^^;))。
虚構を描くのに、ぴったりかも、楽しみです。
投稿: BP(shamonさんへ) | 2009.02.03 00:27
まいどです。見損ねたので再放送を待ちます。
テレビマンユニオンという名で思い出すのは
宮崎駿監督&ジブリを取材した
「『もののけ姫』はこうして生まれた」の
書籍&DVDですね。
このディレクターがテレビマンユニオン現副社長の浦谷氏、
本を読みましたが緻密な取材が見事でした。
西田健氏が監督のお父様役ってのがすごいですね。神山監督から続く見えない絆、なのかも。
投稿: shamon | 2009.02.02 20:46