■日本科学未来館 「岩田洋夫:博士の異常な創作」
メディアラボ第3期展示
「岩田洋夫:博士の異常な創作」
日本科学未来館
2009年1月21日(水)~2009年5月11日(月)
@未来館3階「情報科学技術と社会」
《ロボットタイル》
歩行者は、位置を変えずに無限に歩き続けることができる。
《フローティングアイ》 (当Blog記事)
頭上に浮かぶ飛行船の視点により、自身の眼が宙を舞う体験がもたらされる。
《メディアビークル》
球形ディスプレイを搭載した小型ビークル。
実世界とバーチャル世界を自由に動き回る。
《アノマロカリス》
物理的な形や硬さが与えられるスクリーンに映像を投影。
《ハプティックユニット》
バーチャルな物体の硬さや重さを人工的に合成し呈示する。
《ジャイロマスター》
ジャイロモーメントを用いた空中力覚呈示装置。
メディアラボ第3期展示
~デバイスアートの第一人者、岩田洋夫教授による「博士の異常な創作」展レポート(RobotWatch)
技術的な思想としては、現代の電子メディアが視覚と聴覚のみで、身体が経験する世界をすべて伝えられていないという点に端を発している。失われた身体性を獲得するため、体で感じる情報を人工的に作りだして表現することが重要ととらえているそうだ。
メディアが持つ「失われた身体性」の獲得というのも面白い視点ですが、むしろ、失われた部分よりも、さらに拡張していく部分に興味を持つ。
一番は、やはり以前も取り上げたフローティング・アイ。
このマッドさは感動的。飛行船を空に飛ばし、カメラ映像をワイヤードで地上の歩行者へ送り、その頭部につけた球形ディスプレイに表示する。
視点の拡張により、脳の感覚がどう変容するか。逆さメガネを付けても人間は数時間で慣れて普通に生活できるという。このフローティングアイに慣れた時の、感覚の変容は一度ぜひ体感したい。(もし関係者が読まれていたら、是非お願いします。声をかけて下され!)
あとメディア・ビークルも素晴らしいアート。
まず機能から組み立てられたこのデザインが秀逸。人間が座ってその頭部に球形ディスプレイを置いたデザインは、まさにその目的にぴったりで機能美としかいいようがない、っていうか機能コミック美(^^;;)としか言えないこの愛嬌あるフォルムが最高。
これは観に行かないといけないでしょ。というわけで次回の東京出張があったら、お台場へ寄りたい。
岩田氏以外の作品として唯一展示されていたのが、アーティストのジェームス・クラー氏による、「3Dディスプレイキューブ」。メガネなどを利用した立体映像ではなく、格子状に1,000個の白色LEDを配し、ディスプレイそのものが立体的に作られているという作品だ。
当Blog記事3D Display Cubeで紹介したJames Clar氏の作品も観られる。
こういう3Dものはネットを通した画像で神髄はわからないので、実物を体験したい。
◆関連リンク
・ドームシアターガイア | 日本科学未来館
立体視映像(デジタルプラネタリウム)番組 「バースデイ ~宇宙とわたしをつなぐもの~」
未来館へ行ったら、rockwellさんにコメントで教えてもらったドームシアターガイアにも是非寄ってこないと。コンテンツは、国立天文台の4D2U Projectの映像。
・メディアビークルの動画
・DEVICEART.ORG.デバイス・アートとは
・立体映像を手に持って楽しめるキューブ型3Dディスプレイの開発に成功 ~ 裸眼で複数の人と立体映像を共有 ~
これはNICTによる別のキューブ型ディスプレイ。
当Blog記事
・筑波大学 岩田洋夫教授 Floating EYE:フローティングアイ
・James Clar - Lighting Design [3D Display Cube]
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