■新刊メモ 『奇想遺産〈2〉世界のとんでも建築物語』 『レッドムーン・ショック』
『アッチェレランド』 『ハチはなぜ大量死したのか』
鈴木 博之, 隈 研吾, 松葉 一清, 木村 伊量, 藤森 照信
『奇想遺産〈2〉世界のとんでも建築物語』 (新潮社)
やっ ぱり、この建物、ちょっとヘン! 古今東西を唸らせた奇観――怒濤の物語! ヘンテコで、奇妙な建物たちは一体、なぜ建てられたの? 権威に裏打ちされなくとも、見る者の意表をつき、惹き付けてやまぬ迫力で君臨してきた存在感。そ こに宿されていた建築家の情熱と深い哲学、時代の精神。専門家も思わず目を凝らしてしまう77の“迷作品集”、待望の第二弾。
前作は書店でもかなり山積みになっていたので、ヒットしたのでしょう。続編の登場です。
朝日新聞をとっていないし、本書をまだ手にしていないので、どんな建築が紹介されているか。
前作で有名どころが登場していたので、今回は小粒な気もするが、世界は広い。どんな奇想が飛び出すか!?
マシュー ブレジンスキー
『レッドムーン・ショック―スプートニクと宇宙時代のはじまり』(NHK出版)
1957 年――アポロ11号による月面着陸成功の12年前、人類と宇宙の関係を変えた世界初の人工衛星スプートニク1号が打ち上げられた。2人の天才科学者、元ナチス党員でありながらアメリカに渡ったフォン・ブラウンと収容所がえりのコロリョフによる宇宙へのあくなき挑戦、冷戦下、全世界を巻きこむ二大国の競争がスリリングに描かれた、熱き人間ドラマ。写真も多数収載。
この手の本は、日米宇宙競争の時代に少年時代を送った我々に、いまだにワクワク感を感じさせますね。たくさん出ているこうしたドキュメントのうち、この本はどんな位置づけとなるんでしょうか。
チャールズ・ストロス『アッチェレランド』(ハヤカワ・オンライン)
〈ロー カス賞受賞〉ギブスンの鮮烈×クラークの思弁!
時は、21世紀の初頭。マンフレッド・マックスは、行く先々で見知らぬ誰かにオリジナルなアイデアを無償で提供し、富を授けていく恵与経済(アガルミク ス)の実践者。彼のヘッドアップ・ディスプレイの片隅では、複数の接続チャネルが常時、情報洪水を投げかけている。(略)
〈特異点(シンギュラリティ)〉を迎えた有り得べき21世紀を舞台に、人類の加速していく進化を、マックス家三代にわたる一大年代記として描いた新世代の サイバーパンク。
ギブスン+クラークの思弁! なんか最強な気がしますが、果たして。
これ、連作集ということですね。
ローワン・ジェイコブセン『ハチはなぜ大量死したのか』 (文藝春秋)
2007 年、300億匹、北半球のハチの4分の1が消えた。ある朝養蜂家が巣箱をあけると、そこにいるはずの働きバチがいないのです。働きバチは二度 と帰ってくることなく、そのコロニーは全滅します。謎のその病気は蜂群崩壊症候群(CCD)と名付けられます。その原因追究から「生態系の平衡の歪み」というより大きな枠組みに読者をつれさる知的興奮の科学書です。
シャマラン『ハプニング』でも話題に出てきた「ハチの大量死」を追ったノンフィクション。
立ち読みでは真相は不明でしたが、スリリングな追及の話になっているようです。
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