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2009.04.23

■原将人監督 最新作『マテリアル&メモリーズ』情報

LUNATYCA通信

2009年5月9日(土)20時から
原将人監督による新作上映「マテリアル&メモリーズ」 8ミリ 120分 2009年
3面マルチ8ミリフィルム上映&ライブ演奏(休憩あり)
音楽 原将人 吉本裕美子
場所 下北沢 スローコメディファクトリー

原将人 最新作『マテリアル&メモリーズ』上映
(シネアスト・オーガニゼーション・大阪エキシビション-CO2)

09.2/28日(土) 17:45〜19:15  演奏:原将人

スタッフ ブログ

------------- マテリアル&メモリーズ

 映画は身体(内蔵)であり、ビデオは脳である。
 映画はマテリアル(フィルム)だが、ビデオは情報だ。
 映画は表現だが、ビデオは伝達だ。

 三十年前、私は火災に遭った。
 もちろん、火災の中心部にあったなら焼失してしまっただろうが、火災の周縁部に置かれていた膨大な8ミリフィルムが微妙な熱処理を受けた。
 その熱は、フィルムの感光材の緑、青、赤の層をある周期を以て、微妙に剥離させ、見事なアブストラクトアートを展開してくれた。

(中略)
剥離と言っても一様に剥離される訳でなく、網目模様が入り、様々な色が織り込まれ、抽象画が展開されるのだ。それも一コマ一コマ異なったアラベスクだ。

(中略)
 そして、その熱の強度が弱い所では、喪失した映像、つまり本来そこに写っていた映像が見えることもある。喪失した映像とは、三十年前、ヨーロッパとアフリカを一年近く放浪したときの映像だった。ベルリンの壁も、パンクのロンドンも、ヒッピーに人気のあったマラケッシュも、剥離映像の合間に垣間見られて、いつか作品として成立するという予感とともに保存しておいた。私は封印しそれが使える時を待つことにした。そして、機は熟した。それがこの三面マルチのライブ映画「マテリアル&メモリーズ」だ。(以下略)
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 大阪で今年2月に初公開され、今度は東京で5/9上映会。
 原監督の演奏と三面マルチの8mmライブ上映は、いつか必ず観たいものですが、下北沢は遠ーい。

 いつかまた大阪か、東海地区で上映されるのを首を長くして待ちます。

◆関連リンク
webDICE - 骰子の眼 - 青山真治、ジム・オルーク、ドラびでお、束芋ら出演の「ただの映画祭」じゃないシネマ・フェス『CO2』

原将人による7年ぶりの新作『マテリアル&メモリーズ』が8ミリフィルムの3台同時映写で上映される。


映画『そうなんだ』blog
 会場では、原監督の限定本とCDも売られたようです!
映画芸術: 第5回シネアスト・オーガニゼーション・大阪(CO2)エキシビションを振り返る
平澤竹識(編集)

 『マテリアル&メモリーズ』上映中の様子。写真が掲載されている。
原將人オフィシャルサイト
 「映画楽講義(2009年 出版予定)執筆中です」とのこと。楽しみに待ちましょう。

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