■神山健治監督『東のエデン』 「第6話★東のエデン」
演出:石井久志 作画監督:佐野恵一/西村郁
脚本:神山健治/カルロス春日 絵コンテ:吉原正行/河野利幸/柿本広大 演出:石井久志 作画監督:佐野恵一/西村郁 美術監督:竹田悠介
前回、湿っぽくなったストーリーが、今回は大学のクラブハウスを舞台にすることで、一転若々しい学生生活の快活なイメージに。おまけに滝沢もおちゃめにクマロボット(よく遊園地にあるやつ)で登場。
特に「東のエデン」部室の描写が最高。shamonさんが書いているとおり、師匠への愛に満ちている(^^)。あんな理屈っぽくって饒舌な遅れてきた学生運動家・メガネのような学生がいまどき、いるんだろうか??という疑問は置いといて(^^)。
という前半から、滝沢の戦いへ「東のエデン」が参戦していく過程が見事。画像検索エンジンがどうこの国の空気を変えるのに使用されるのか!?やはりキーはコミニュケーション?
そしてラスト。「俺、平澤みたいに人のために頑張ってる奴が大好きだからさ」
かぶるバラード風の挿入歌と花火のシーン。
映画的な空間がそこにあった。戦いの前の一呼吸。
★どなたかこの挿入歌について御教示あれ。誰のなんて曲?
エンドクレジットには「作詞:円谷一美 作曲:川井憲次」とありますが、
ここに曲名、歌手不明とあります。
09.5/30追記 patchさんのコメントから下記の情報がありました。
東のエデン Amazon.co.jpメッセージ
Q: オープニング映像に英語の文字が現れますが、いったい何と書かれているのでしょう?
A: オープニング映像には本編でも使用している楽曲の歌詞が出てきます。第1話で咲がホワイトハウスへ向かうタクシーの中や第6話の花火のシーンでも流れるゴスペルの曲で、歌詞の内容は、滝沢のことや、この物語全体に流れるテーマを表しています。
◆関連リンク
・当Blog記事
第5話「今そんなこと考えてる場合じゃないのに」
第4話「リアルな現実 虚構の現実」
第3話「レイトショーの夜に」
第2話「憂鬱な月曜日」 第1話「王子様を拾ったよ」感想
竹田悠介美術 HDR(High Dynamic Range)写真タッチの映像
神山健治 『映画は撮ったことがない』刊行予定 小説版『東のエデン』
(STUDIO VOICE 公式HP)
神山 『攻殻』『守り人』と、僕は強い女性を描き続けてきましたが、どちらかというと、黒澤明の映画に登場するような「男萌え」が好きなんです。それが僕 のフェティッシュなんだろうと思います。「強い女性」で描くとオブラートに包まれてやりやすいんだけど、今回の『東のエデン』でははじめて、それを男でやろうと思っています。
・東のエデン(アニメ)まとめWiki - トップページ
マネー履歴
2011/02/16 エレガントに死体処理 ¥605,000 ¥8,501,198,000
2万人×60.5万円=121億円。残高85億円だと数字が合わない。だけど世間で噂されているということは、死体処理しなかったものも含まれる、ということか。
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コメント
青の零号さん、こんばんは。
>>咲の仲間たちが加わったことで、物語の視界が開けてきた感じです。
>>滝沢と咲だけの濃密な関係もいいけど、それだけではやっぱり
>>息が詰まるところもありますよね。
二人の関係にエデンのメンバーを絡めるところ、うまく描いてますね。咲とともに滝沢を観る視聴者の視点が広がっていくところがおみごと。
>>あれも相手の警戒を解くための戦術なのかもしれませんね。
>>といっても、やってる本人にそんな自覚はなさそうですが。
自覚のない天然な対応が相手の警戒を解く。
滝沢君の持って生まれた人徳には思わず初対面の外人もズボンを貸してしまうわけですね(^^)。
>>あそこはなにげないようでいて、特に力が入った映像に見えました。
>>ああいう場面ってトレンディドラマなどではよく見かける演出だけど、
>>アニメではあまりやらない見せ方に感じましたが。
ノイタミナの時間帯の意識もある?
それにしても未来の仲間との邂逅を描く映像と音楽の融合が素晴らしいシーンでした。
>>「エデン」で「リンゴ」とくれば、やはり禁断の果実。
リンゴを齧ると何かが発動する?
誰かが禁断に触れることがこれからあるのか??
投稿: BP(青の零号さんへ) | 2009.06.09 00:18
こんばんわ、青の零号ですー。
関東在住にも関わらず、私の視聴体制も関西方面と同期気味になってしまってます(笑)。
>一転若々しい学生生活の快活なイメージに。
咲の仲間たちが加わったことで、物語の視界が開けてきた感じです。
滝沢と咲だけの濃密な関係もいいけど、それだけではやっぱり
息が詰まるところもありますよね。
そういう組み立て方も、高橋留美子作品と似てる部分かも。
>おまけに滝沢もおちゃめにクマロボット(よく遊園地にあるやつ)で登場。
いきなり脱力ネタできましたが、如才ない彼のことだから
あれも相手の警戒を解くための戦術なのかもしれませんね。
といっても、やってる本人にそんな自覚はなさそうですが。
>かぶるバラード風の挿入歌と花火のシーン。映画的な空間がそこにあった。
あそこはなにげないようでいて、特に力が入った映像に見えました。
ああいう場面ってトレンディドラマなどではよく見かける演出だけど、
アニメではあまりやらない見せ方に感じましたが。
もしかして、アニメの技術で実写的な撮り方を模索した成果が
あのシーンにあらわれてるのかな、とも思いました。
>梅ガムではなく隣のリンゴガムを買っていたら、、、
「エデン」で「リンゴ」とくれば、やはり禁断の果実。
あるいは滝沢の過去に「リンゴ」がなんらかの関わりを持っているのでは。
あとはなんだろう・・・まさかアッ〇ル社がらみじゃないでしょうね(^^;。
投稿: 青の零号 | 2009.06.02 22:59
patchさん、shamonさん、こんばんは。
コメント、情報、ありがとうございます。
>>amazonの特集にある神山監督の解説で例の歌についても言及されていますね。
オープニングの文字が歌詞なのですね。
あの曲、サントラで早く全部聴いてみたいものです。
>>他にも色々興味深い文があります。
神山監督、語ってますね。
一番わからなかったのが、梅ガムではなく隣のリンゴガムを買っていたら、、、というところ。
これって、いったいどういう意味なのでしょう。
>>ここよかったですよね~。
>>挿入歌の名前はわたしも知りたい。
「ノブレス・オブリージュ」とかだったり(^^;)。
投稿: BP(patchさん、shamonさんへ) | 2009.05.31 19:16
http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html?ie=UTF8&docId=1000247006
amazonの特集にある神山監督の解説で例の歌についても言及されていますね。
他にも色々興味深い文があります。
個人的には美術ボードの壁紙が一番の収穫でしたが。
投稿: patch | 2009.05.29 19:25
まいどでーす。
>映画的な空間がそこにあった。戦いの前の一呼吸。
ここよかったですよね~。
挿入歌の名前はわたしも知りたい。
投稿: shamon | 2009.05.27 19:39