■感想 神林長平『アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風』
『アンブロークンアロー―戦闘妖精・雪風』(ハヤカワ・オンライン)
そんな少佐がいまやそれ、「哲学的な概念」がジャムを殺す武器として使える、レトリックではなくミサイルと同じ次元での直接的な武器になるのだ、と言っ ている。(略)<いままでにない概念>そのものが、ジャムを殺す、消滅させる、すなわちこの戦争を集結させる可能性がある、ということだ。(エディス・フォス大尉 P58)
『アンブロークン・アロー』読了。凄い。今回異種知性体 戦闘哲学SF度、さらにアップ。 思弁の固まりのような作品になっている。
思索のレベルは、言語から意識や無意識のレベルへ深まって、ジャムとの戦闘はさらに複雑怪奇なものに、、、。
脳科学の知見から意識について新たな分析が進んでいる昨今、神林長平は戦闘SFの中で、言語からスタートして人間に関する哲学領域へ戦端をどんどん広げているって感じ。
冒険しすぎてはっきり言って破たんしているところも散見。ただしそれがエッジを効かせることになっているのも確かな事実。この冒険心は紛れもない本格SFの財産だ。
この先端的な文学について、是非、哲学とか心理学、脳科学方面から専門家の分析/アプローチを試みてほしい。
神林って、SFジャンルだけでなく、もっと広く読まれて良い作家だと思う。
例えば『ユリイカ』。アニメや音楽に浮気をしないで、こうした文学をしっかりと特集してほしい。最近、売れ線狙いでアニメ・漫画方面に浮気している雑誌な
のでしょうがないか(^^;)。神林じゃ、ジブリの1/10も雑誌は売れないだろうから(残念ながら1/1000かも(
))。
★以下、詳細ネタばれレビュウは、明日の記事へ続く(長文でーーす)
→■解読 神林長平『アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風』
◆関連リンク
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『戦闘妖精雪風 1/100 スーパーシルフ雪風Ver.1.5』
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