Hollywood 3d Sampler 2 anaglyph yt3d (Youtube)
Hollywood 3d Sampler Anaglyph yt3d (Youtube)
これ、日本のサイトでどこも紹介してなくって、当Blog的には凄い特ダネなんだけれど(^^)、究極映像研Tumblrで昨日紹介したが全くReblogされない。世間的には関心の少ないネタなのかも(^^;)。
いいんです、少なくとも僕の眼と脳味噌はこれを見つけて喜んでるので(^^)。
何が凄いって、『ジュラシックパーク』『マスク』『マトリックス』『シュレック』『スターウォーズ1』『ターザン』他、過去の映画の名場面が3D映画化されていて、上記リンクで今すぐ観られる!!
これら動画は2D映画を、ディジタルの技術で3Dとして蘇らせたもの。
Youtubeへ飛んで、画面右下の3D表示方式を是非「パラレル」か「交差法」にしてカラーでお楽しみを。(もし裸眼立体視に自信のない方は、赤青メガネ方式もありますが、こちらは色が良くなくて、残念ながらはっきり言って観られたものではない)。
他にも何本かムービーが公開されている。
YouTube - pusuxu のチャンネル 変換作業を実施しているオーストラリア(?)の会社のようですが詳細は調べてません。あしからず。
上に引用した『ジュラシックパーク』のシーンを見てもらうと、右と左の画像で視差があるのがわかると思う。特にティラノサウルスの頭と岩山の位置。2Dの元映像からこうした二枚の画をコンピュータと手作業で作り上げているわけだ。
『マトリックス』の画像では、静止画白黒でまず2Dシーンを見せ、すぐ後ろに3D画像を見せて視差追加の効果を連続して見せるようになっている。Youtubeの画像を立体視しながら、シーンがカラーになると奥行きが生まれるのは、なかなか快感。
どうやって作られているかというのは下に紹介。
凄いのは、釜山フィルムコミッション、スターウォーズを立体映画にする技術等でこういうものがあることは知っていたけれど、Youtubeで手軽にいつでもこのような立体映像が見えるようになったこと。
あともっと凄いのは、『ターザン』を観ると海のシーンとか素晴らしい出来で、2Dセルアニメの映像からも立体映画が作れるということ。これが可能ということは、宮崎作品や金田伊功アニメートも3D化できるということで凄い。観たい!
先日、国内でも立体映像がIMax等で解禁になったキャメロン監督の『アパター』。これがどの程度ヒットするかにかかっているが、今年はいよいよ真の立体映画元年ということになるのかもしれない。
そうした時に3D-CGで出遅れている日本アニメ界は、過去のセルアニメを立体化できるこのような技術開発に力を入れるべきかも。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』が立体映画で観られたら、凄まじい衝撃になりそうだと思うのは僕だけだろうか。
◆2Dから3Dへのコンバート
技術については、下記に紹介されているが、あまり詳細情報はない。最も詳しいのは、やはりこの世界の日本の第一人者である大口孝之氏のHPの下記文章である。(残念ながら大口孝之氏の特殊映像博物館は現在閉じられているので、当Blogの過去記事からの引用)
『スターウォーズ・エピソード3』と『エピソード4』の3D映像公開 BIFCOM 釜山フィルムコミッション
2007年3Dリスト (大口孝之氏の特殊映像博物館:Special Movie Museum)
その出来は極めて自然で、最初から立体映画として制作されたものと変わりがなかった。
具体的な手順は、①オリジナルのフィルムを元に、奥行きを設定したデプス・ストーリーボードを作成。②各映像のレイヤーを分解。③見た目で3Dのジオメ
トリーをモデリング、もしくはペイントによるデプスマップを作成し、オリジナルの映像をテクスチャマッピング。④左右の視差を与えて、映像の欠けた部分を
ペイントで修正…というものである。被写界深度によるピントのボケた個所は、他のショットから焦点の合った映像を移植してきたり、そっくり別の映像に置き
換えたりという方法で対応している。
以下、変換作業の紹介記事とその動画。
・YouTube - How IMAX Wizards Convert Harry Potter to 3D
まさにこれは気の遠くなる作業。
・3D映画特集(1):IMAX技術者が語る「ハリポタ」の3D変換技術 | WIRED VISION.
ワイアードのブログ『Underwire』が独占公開した上の動画では、ソフトウェア上で1フレームの画像から人物や背景をマッピングして、両眼の視差を考慮した2つのフレームを制作する様子が説明されている。
・Video: How IMAX Wizards Convert Harry Potter to 3-D | Underwire | Wired.com.
◆関連リンク 当Blog記事
・スターウォーズを立体映画にする技術 In-Three Dimensionalization®
コメント
>>板野サーカスを3Dで見れたら凄そう!
板野サーカス、奥行きが凄そう!
>>この技術を応用すればベクシンスキーやダリの絵画作品も立体で見える世になるのでしょうか?
ベクシンスキー!
これも観てみたいですね。
>>未だ立体に迫力以外の意味がつけられた映画がないのはとても残念ですが・・・
>>そのあたりはアバターや、3Dキャラクタを次回作に使用すると言っている押井監督に期待なのでしょうか
キャメロンvs押井守、これは見ものです!
投稿: BP( さんへ) | 2009.08.29 22:10
板野サーカスを3Dで見れたら凄そう!
この技術を応用すればベクシンスキーやダリの絵画作品も立体で見える世になるのでしょうか?
それによって失うものもあるかもしれませんが、立体という大きな表現の進化に立ち合えているのが、本当にうれしいですね。
未だ立体に迫力以外の意味がつけられた映画がないのはとても残念ですが・・・
そのあたりはアバターや、3Dキャラクタを次回作に使用すると言っている押井監督に期待なのでしょうか
投稿: | 2009.08.26 17:29