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2009年10月

2009.10.30

■NTTドコモ docomo CM 鉄人28号

Docomo

NTTドコモ docomp 鉄人28号
ドコモ for PC データ通信もドコモ品質で! | NTTドコモ

 最近放映されているこのドコモの鉄人CGが素晴らしい。
 このリンク先の公式HPで、長いバージョンの映像が観られる。

 ディテイルが今までの映像作品とかなりことなり、リアル路線を狙っているが、これが決まっている。神戸の実物大鉄人もポーズで頑張っていたけれど、このCMのデザインで作っていたら、もっと迫力が出てたかも。

■09.11/1追記

テレビCM : データ通信「鉄人28号」登場篇 | NTTドコモ

総合企画 NTTドコモ プロモーション部
広告代理店 株式会社NTTアド 株式会社電通 クリエイティブエージェンシー TUGBOAT
制作会社 株式会社東北新社
クリエイティブディレクター/プランナー 多田 琢(TUGBOAT)
アートディレクター 加藤 健吾(TUGBOAT 2)
コピーライター 道面 宣久(TUGBOAT 2)
プロデューサー 春田 寛子(株式会社東北新社)
制作 野中 直(株式会社東北新社)
ディレクター 井上 小玉
CGディレクター 古賀 庸郎(オムニバス・ジャパン
撮影 穐山 茂樹(CRANK) 照明 太田 康裕
美術 延賀 亮 キャスティング 千葉 真人(ナイスホームラン)
スタイリスト 富田 しほり ヘアメイク 二瓶 和美(シルフ)
CGプロデューサー 貞原 能文(オムニバス・ジャパン) 城戸 久倫(オムニバス・ジャパン)
音楽 富永 恵介(グランドファンク
出演者 夕輝 壽太
版権元(鉄人28号) 株式会社光プロダクション

 TUGBOATは名古屋の「クリエイティブ・エージェンシー」とのこと。残念ながらHPは見つかりません(参考:TUGBOATとは - はてなキーワード)。

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■東ハト 原始体験スナック マンモスの肉!?

Photo_2 東ハト/マンモスの肉!?

 1ヵ月ほど前、東京で見つけて以来、地元でも探しているのですが見つかりません「マンモスの肉!?」。

 僕が食べたのは、「シベリアの塩味」。
 形状があまりにもB級で、まずそう、と思って食べたのだけれど、これが実にスパイシーでうまかった。で、「焼肉のたれ味」も食べてみたいのだけれど、、、、。

 残念ながら東海地方では売っていないのか??地球温暖化でマンモスは死に絶えつつあるのか!?
 どなたか目撃情報をお願いします。

◆関連リンク
「ギャートルズ肉」 (楽天) まだ発売中ですね。
 これもまだ食ってない。
・当Blog記事
 「ギャートルズ肉」 エスケー食品から11月下旬発売

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2009.10.29

■メガネ型網膜走査ディスプレイのモバイル化に成功

Photo_3 「電脳コイル」の世界が近づく
ブラザー、メガネ型ARディスプレイ
  (CNETジャパン ニュース)

ブラザー|ニュースリリース

光走査モジュールおよび接眼モジュールは、レーザープリンティング技術開発の中で蓄積された光学システム技術を応用し、既に小型化に成功しております。また、インクジェット方式のプリンティング技術を通し、圧電方式(ピエゾ方式)のMEMS*2技術の開発を行ってまいりましたが、従来試作機にて世界最高速レベルの周波数を実現した光MEMS(高速ミラーデバイス)の自社開発に成功し、鮮明な画像の再現を実現しております。

 インクジェットプリンタのマイクロマシン技術で、網膜へ光を投影するディスプレイを成功させたということです。これはテキサス・インスツルメントのDLPとはどう差別化されているのだろうか(特許の回避は?)。

 網膜に直接光を当てるということで、なんだか怖い気もするのだけれど、現実の光にこのディスプレーの光を透過的に上書きすることになるから、AR技術としては最適なのかも。グラスではなく、直接光で映し出された映像がどのように透明感を持っているのか、体感してみたいもの。

 ブラザーだったら近いので、当Blogでモニターさせてもらえると嬉しいのだけれど、、、。

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2009.10.28

■リー・アンクリッチ監督『トイ・ストーリー3 : Toy Story 3』予告篇

Toy_story_3 Apple - Trailers - Toy Story 3
Official | Disney.com

 ジョン・ラセターが制作総指揮、『トイ・ストーリー2』共同監督のリー・アンクリッチが単独監督。

 予告篇を観ると、あのいつもの『トイ・ストーリー』のオモチャ達の映像。わざとかもしれないが、とくにCGが進化しているように見せてはいない。
 ただ今度は3D上映に期待したい。

 Toy Storyのひとつのコアは、子供の成長によってオモチャとの関係が変わっていくところ。
 今回は予告篇によると、アンディ少年が成長し青年となっている。こういうところを、どうしても自分の子供の成長と並べてみてしまう(ここがずるい、泣かせる)。

 たぶん、ラセターの子供との関係がでてるんだろうな。ちょうど、1995年『トイ・ストーリー』、1999年『トイ・ストーリー2』から10年後で、うちの子供も20代間近。すでにいっしょには行ってくれないだろうけれど、前2作ともいっしょに観ているので、家族で観たいものである。

 アメリカでは、2010.6/18公開。

◆関連リンク
トイ・ストーリー3 - Wikipedia

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2009.10.27

■『アルビン号の深海探検』カラーコード3D(ColorCode3D)予告篇

Photo

映画「アルビン号の深海探検3D」公式サイト Blog
(SF作家 上田早夕里さんのTwitter経由)

日本初!最先端のカラーコード方式による「3D予告編」を公開しました。

カラーコード3D予告編の見方 - アルビン号の深海探検 3D映画 Blog.

アルビンの映像は、デンマークのカラーコード社でエンコードしてもらったものです。 映画館での方式、リアルDとは大分違います。 背景が暗いので、カラーコードで無理な部分もあります。 映画は、カラーコード程度だとは思わないで下さい。はるかに精細です。

 日本製3D映画の予告編。劇場公開本篇はリアルDと呼ばれる偏光板方式であるが、ネット用に新しい3D方式を用いた予告篇が公開されている。劇場で配布されているカラーコード3Dメガネ(うちの娘が別の映画を観に行って、昨日もらってきてくれたもの)を使うと、従来の赤青メガネのアナグリフに比べて綺麗な色合いで観られる。

 メガネは、濃い青フィルタと薄いアンバーのフィルタより構成されている。右目が青、左がアンバー。

 さすがに偏光フィルタ方式に比べると、色のついたフィルタを用いているので、色彩はいまひとつだが、従来の赤青メガネに比べると鮮やかである。深海潜水艇のごつごつした立体感と、海底の塵による空間の表現がなかなか。

 上の引用画像は、そのカラーコード3D方式の映像。これを観るとわかるように眼鏡なしでも通常のカラーに近い画像として見ることができる。これもこの方式のひとつの狙いなのだろう。

◆関連リンク
YouTube - ColorCode 3D Demo
 カラーコード3Dのデモ画像。なかなか植物がいい。
ColorCode3D Index 日本の代理店㈱テクネのページ。こちらにもサンプル画像。

アナグリフを越えたアナグリフ !!  
「カラーコード3D(ColorCode3D)」は、「色の再現性」に優れたカラーフィルター方式のステレオ画像形式です。
* 青/アンバー系のカラーコード3D専用のメガネで見るアナグリフの一種です。
* 通常のアナグリフの欠点を補い、「色の再現性」に優れたカラーフィルター方式のステレオ映像技術で、「赤」が「赤」として見えるアナグリフといえます。     * 通常のアナグリフ同様、表示媒体を選びません。
* 従ってカラーコード3D専用のメガネさえあれば液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、ビデオプロジェクター、ブラウン管など通常の電子媒体の他、印刷物でも鑑賞可能となります。
* また、DVD、DVD-ROMによる配付、インターネット配信などが簡単に実現できます。
* カラーフィルターがやや暗めのため、映画劇場や視聴覚室、ホームシアターなど暗転可能な場所に適しています。
* 一方、暗めの映像や周囲が明るい場所での鑑賞には余り適していないようです。ただし、カラーフィルターの改良により、この欠点も克服される可能性はあります。
* 「カラーコード3D」は、現在、デンマークのカラーコード3Dセンターの特許技術となっています。US patent No.6,687,003; AU patent No.763370;EP patent No.1131658;その他出願中。

・当Blog記事
 デジタル3Dシネマ方式比較 リアルD:REAL D v.s. ドルビー3Dデジタル:Dolby 3D Digital Cinema
 ジタル3D CGシネマ 立体映画 REAL D  ロバート・ゼメキス監督『ベオウルフ/呪われし勇者』

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2009.10.26

■伊藤高志映画回顧展 : itofilmretro

Image1 伊藤高志《回顧展》  (itofilmretro) on Twitter

2009年11/28(土)〜12/11(金)
シアター・イメージフォーラム

『SPACY』(81)の強烈なフリッカー映像とドライブ感で衝撃的なデビューを飾った伊藤高志は、その後も幻覚的なスピード感溢れる魅惑的な映像を世界に向けて次々に発表、一度見た者は禁断症状を恐れるかのようにその新作を追い求めている。

 NHK教育『YOU』で 『SPACY』を観た時の衝撃は、今も忘れません。実験映画というのがこんなにもシャープで気持ちのいいものを生み出すなんて!!という衝撃。

 しばらくこのフィルムの快感を求めて自主映画の上映が近くであると行っていたものです。でもこれほどの衝撃にはなかなか出合えず、TVで墨岡雅聡監督『前向きでいこう』を観たのがショートムービー・セカンド・インパクトだった記憶。

 この回顧展では伊藤氏の作品20作が2プログラムに分けて上映されるとのこと。
 この期間に本業の東京出張を作るしかありません。

 回顧展の最新情報は、Twitterでフォローを!!

◆関連リンク
伊藤高志《DVD情報》

2009年12月 18日 DVD「伊藤高志映画作品集」待望のDVDリリース!! 収録作品 『 SPACY 』『 BOX 』『 THUNDER 』『スクリュー』『 DRILL 』『 GHOST 』『 GRIM 』『写真記』『 WALL 』『写真記 87 』『悪魔の回路図』『ミイラの夢』『ビーナス』『 12 月のかくれんぼ』『 THE MOON 』『 ZONE 』『ギ・装置 M 』『モノクローム・ヘッド』『めまい』『静かな一日・完全版』

DAD09041/4,935 円(込) / 本編 150 分 + 特典映像 / カラー、 B+W/ 片面一層 2 枚組
発売・販売:ダゲレオ出版 TEL:03-5766-1119

 行けなかったら、このDVDを買うしかないです。
伊藤高志 | 京都造形芸術大学(公式サイト)

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2009.10.23

■ヒガ・ブラザーズ『留之助商店開店3周年記念アニメ』

飛騨高山 留之助商店 店主のブログ
: 留之助商店開店3周年記念アニメ by 比嘉Bros.

 YouTubeに中子真治氏自らの手でアップされていたので、動画掲載。
 沖縄在住のSFXマン 比嘉一哲・比嘉之典両氏によるコマドリアニメ。オブジェモチャと飛騨が登場し、心温まる作品になっています。

higabros.com コマ撮り日記
ヒガ・ブラザーズ プロフィール

比嘉一哲・比嘉之典 Kazutetsu Higa & Yukinori Higa
 子供の頃より人形アニメや漫画が大好きで、ハリーハウゼンの『シンドバット』シリーズ、デビット・アレンの『おかしなおかしな石器人』等に多大な影響をうける。 80年代SFXブームの頃よりアメリカでSFXの仕事がしたいと思い始め、高校卒業後バイトをしアメリカ留学。 英語を勉強した後、本格的にSFXの仕事を探すため拠点をLAに移す。スタジオ面接をして回り、スクリーミング・マッド・ジョージ氏の元で働き始める。 その後色々なスタジオを渡り歩き、ついに念願のデビット・アレンの元で働く事が出来る。(略)

 留之助商店 店主のブログには、この記念アニメの返礼として、特別な作品が贈られる様子も書かれていて、SFXファン必見です。

◆関連リンク
留之助商店 店主のブログ : オンラインから生まれた最上級のアート・マガジン。
BLUECANVAS Art Gallery, Online Art Gallery
 ここで紹介されているアートマガジンがなかなか素晴らしいです。おまけ。

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2009.10.22

■押井守監督作品 映画『アサルトガールズ:ASSAULT GIRLS』予告篇

Assult_girls 『アサルトガールズ』公式サイト

〈アヴァロン(f)〉と呼ばれる仮想空間と、そこで飽くことなく繰り返される“狩り”という名のプレイ。見渡す限りの大荒野と、砂煙をあげて疾走する巨大モンスター〈スナクジラ〉の群れ。迷彩戦闘機を操るスナイパー、変幻自在に姿を変える女魔導師、馬を駆りアサルトライフルを抱えた女戦士。対戦車砲をかついで荒野をさすらう大男。そして、彼女たちを空中から監視し続ける〈ゲームマスター〉……。

 伊豆大島でのハードなロケーション撮影から生み出された“この世ならざる風景”と、そこで繰り広げられる迫力の戦闘シーン。最新のVFX技術により何重にも加工された映像世界が、“虚構”に没入するプレイヤーたちの姿を、鮮烈なビジュアルによって浮き彫りにする。

押井守最新作予告編 - cinemacafe.net.大きな画面の予告篇はこちらで。

 09/12/19公開の実写映画新作。
 予告篇に「世界を圧倒するSFエンターテインメント」とあり、映像もそれらしくアクションシーン満載に描かれ、そして公式サイトもまったくの活劇大作の乗り。

 今度こそ本当ですか。僕にはこの映像を観ても信じられません。きっと今回もエンターテインメントの皮をかぶったいつもの押井守観念映画じゃないかとの疑念。

 SFXシーンはCGとはっきりわかる。たぶん低予算ではあるが、それでもCGによりスケールの大きな映像になっているので期待できるかも。
 これは、ベースとなった『真・女立喰師列伝』の「ケンタッキーの日菜子」で実証済。

◆関連リンク
YouTube - ASSAULT GIRL/ケンタッキーの日菜子
・当Blog記事 押井守原作・総監修 『真・女立喰師列伝』

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2009.10.21

■ニコン デジタル一眼レフ D3S
ISO感度102400のハイビジョンカメラ

D3s D3S デジタル一眼レフカメラ
        (ニコン公式HP)

 友人のmixi日記で知ったのだけれど、これ、高感度撮影ISO102400が可能。ISO感度 - Wikipediaによると、これは通常のフィルムのISO100の1024倍の感度となり、1/1024の光量でISO100と同等の画像を撮ることが可能ということ(まずは、当たり前の解説ですみません)。

 そしてハイビジョン動画もISO102400。物凄く暗い場所でも普通にハイビジョン撮影が出来てしまう。ニコンの公式ページ等見ていると、肉眼では暗闇となり見ることのできない光量の場所でも、撮影するとハイビジョンで映像が識別できるという。右上のクマの画像参照。

◆ISO10万のサンプル画像サンプル動画(残念ながら小画面)
  Nikon D3S 未踏の領域へ と題されたスペシャルサイト。静止画参照用。
 YouTube - Vincent Munier - Summer Variations - Nikon D3s
  YouTube - Bill Frakes - All over Australia - Nikon D3s 動画はこちら。

 今のところ残念ながら動画のしっかりしたサンプルはみつからない。あえて見るとしたら、上のYoutubeのがいいが、静止画と動画のミックスしたものなので、本来の動画の威力のみを確認することができないので、たいへん残念である。

 一眼レンズによる動画の表現に加えて、暗い場所での撮影が可能、さらに高速度で動く物体の撮影にも凄い威力を発揮するだろう。このように静止画だけでなく、動画カメラとしてのポテンシャルも楽しみ。

 このようにどんどんアマチュア自主映画のカメラ性能が向上していく。ディジタルにより表現力の広がったアマチュア映画とプロの映画の垣根が低くなった時にどんな作品が生み出されるか楽しみ。劇映画というよりむしろドキュメンタリーの分野で新たな才能が出てくるのかも。

 SF的に書くと、月のない空の暗闇にこのカメラを向けて撮影したら何が写るのだろう。
 もしかして今まで何も見えていなかった空間に、未知の飛行生物が写るかも。技術の進化で世界の暗闇に新しい生物が発見されるって、なんかいいですよね。

 映画的に書くと、デヴィッド・リンチは暗闇の表現が特徴的な映画作家なのだけれど、このカメラの感度によってリンチ・ブラックがどう変貌するか、も観てみたい。なんでニコンはリンチにデモムービーを撮らせなかったのだろうか。

◆関連リンク
『Nikon デジタル一眼レフカメラ D3S』
キヤノン : ニュースリリース.

10 月1日(木)よりテレビ朝日で放映される新番組「世界の街道をゆく」において、キヤノンのデジタル一眼レフカメラ"EOS 5D Mark II"で撮影された映像が使用されます。 (略)
"EOS 5D Mark II"は、搭載している撮像素子「CMOSセンサー」の大きさが、一般的な放送用カメラの撮像素子の倍以上であるため、これまでは表現が難しかった、深み がある映像や一眼レフカメラならではのボケ味の美しい映像を撮影することが可能です。

価格.com - ニコン D3S ボディ のクチコミ掲示板
ISO感度 - Wikipedia

ISO 感度は、ISO100/21°、ISO200/24°、ISO400/27°、ISO800/30°…などがある。一段高い感度を使用すると、シャッター スピードを1段速くするか絞りを1段絞っても適正露出を得ることが出来る。例を挙げて言うと、ISO200/24°は光を受け取る能力がISO100 /21°の2倍あるためISO100/21°の半分の強さの光まで記録することが可能である。

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2009.10.20

■新刊メモ『フルカワヒデオ スピークス!』『歌の翼に』
『蛮幽鬼』『ジョン・マーティン画集 復刻版』『マックス・フライシャー アニメーションの革命者』

古川日出男『フルカワヒデオ スピークス!』(エクス・ポ・ブックス)
エクス・ポ日記 : エクス・ポの書籍版が始まります  公式Twitter

音楽、戯曲、詩、、美術、ダン ス、ファッション……疾走し続ける作家・古川日出男を作家たらしめている核が明らかになる! セッションの相手は、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、iLL(中村弘二)、坂本慎太郎(ゆらゆら帝国)、黒田育世、桑原直(sunao kuwahara)、大竹伸朗、和合亮一、岸本佐知子、佐藤良明、佐々木敦他の11人。

□刊行記念ライヴ『フルカワヒデオ200ミニッツ』 10月23日(金)午後7時開演(午後6時開場) 会場:渋谷O-Nest

□古川日出男トークショー&サイン会 11月7日(土)午後4時開演 会場:タワーレコード渋谷店7F

  『聖家族』以来の新刊。小説が読みたいのだけれど、これは対談本。
 合わせて、ライブ等イベントがあるようなので、関東の古川ファンはお見逃しなく。僕はいつものYoutube待ちですね(^^;)。

: トマス・M・ディッシュ, 友枝康子訳『歌の翼に』(未来の文学)

 サンリオ文庫の改訂新版。僕は未読なので、これは楽しみ。
 この本の未来の文学続刊のところに『ダルグレン』は第Ⅲ期の刊行に変更との記載。ショック!!

中島 かずき『蛮幽鬼』

 復讐の鬼となった男がもくろんだ結末とは…。謀略に陥り、何もかも失って監獄島へと幽閉された男。そこで出会ったもう一人の男。二人の思惑が重なったとき、新たな運命は動き出した。壮大な陰謀が渦巻くなかで繰り広げられる復讐劇。

 『グレンラガン』の、というか「劇団☆新感線」座付作家 中島かずき氏の歌舞伎台本。
Photo
INOUEKABUKI SHOCHIKU-MIX『蛮幽鬼』(ばんゆうき)公式ウェブサイト  公式ブログ
 この公式サイトの画像、なかなかワイドスクリーンバロックな雰囲気を醸しだしています。この芝居も観たいなー。大阪公演は予定されているが、名古屋はないのであった。

『マックス・フライシャー アニメーションの革命者』リチャード・フライシャー(作品社)

ベティ・ブープ、スーパーマン、ポパイの生みの親、ディズニーに比肩する天才アニメーターの栄光と挫折の生涯を、息子である名映画監督リチャードが温かく、感動的に描き出す。アニメファン必読の決定版評伝!【アニメーション黎明期の超貴重図版満載!】

 出版社サイトにもあまり詳しく内容は紹介されていないが、これも楽しみな一冊。

『ジョン・マーティン画集 復刻版』 〈エディシオン・トレヴィル〉

バビロン等の古代文明の威容、その墜落と傲慢に下された怒れる神々による大洪水や天変地異・・・ 「狂えるマーティン」の異名をとりモダニズムの中に忘れられた画家が現出させた恐るべき終末のヴィジョンは、経済危機なのか戦争なのかあるいはウイルス禍 なのか世界が未曾有の危機に向かって突き進んでいるかのように感じられる昨今、そのヴィジョンが現実のものとして迫りくる恐怖を覚える。 美術が美的価値とともに世に対し警告を発する力があるとすれば今まさにジョン・マーティンをあげなくてはならないだろう。 版を重ねる『ベクシンスキー画集』や復刻が待ち望まれてきた『モンス・デジデリオ画集』に通じるジョン・ マーティンの終末的世界観を、50点の作品群にて紹介。

editions treville | アポカリプスの画家ジョン・マーティン.

19世紀に活躍したイギリスの歴史画家ジョン・マーティン最晩年にして畢生の大作「神の大いなる怒りの日」。それは新訳聖書の最後に配された唯一の預言の書『ヨハネの黙示録』に登場する「審判三部作」のひとつである。

 『ベクシンスキー画集』に続くトレヴィルの復刊。上記リンクで荘厳な幻想画をお楽しみください。  

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2009.10.19

■BMW Lovos Concept : 気流コントロールカー

Bmw_lovos BMW Lovos
(うろこカー(BMW Lovos Concept)
  : monogocoro ものごころ
経由)

魚のウロコの様に車体全体に配置された小型翼を、ブレーキング時の制動力を増すための空気ブレーキとして活用したり、走行時の空気の整流装置として機能させたりするアイデア。

 東京モーターショーが近づいているが今年は海外メーカの出展はほとんどなく、寂しい状況。そんな中、海外から新しいBMWの奇抜なコンセプトカーの情報が入ってきたので、ご紹介。

Bmw_lovos_2  うろこのような整流板は、気流コントロールのうちの境界層制御という技術を狙ったものであろう。車と空気の境界の流れを制御して走行抵抗を低減しようというもの。

 走行中の風の向き、車速によって、この細かな羽根が自在に動く様は、壮観であろう。だけど残念ながら模型は完成しているようだが、その風洞試験のビデオ映像は探したが見つからない。実物、もしくは模型でもいいので、作動する様を見てみたいもの。

 でも境界層制御の究極は動物の体毛。実は猫バスが気流制御上は理想なのですよね(^^;)。

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2009.10.16

■感想 クリス・ミラー,フィル・ロード監督『くもりときどきミートボール』

Cloudy_with_a_chance_of_meatballs02 くもりときどきミートボール
 オフィシャルサイト
Wikipedia

 しばらく前に立体映像で観てきたのだけれど、感想書くのが遅れて既に記憶が薄れているアルツハイマーな私(^^;)。

 マッドサイエンティストと科学好きのお天気ねえさんのコメディコンビが最高。
 マッドサイエンティストものはやはりいいですね(何が「やはり」なんだか??)。炸裂する狂気の発明とそれによる奇想な映像。まっすぐな主人公とまじめな父親との関係とか、泣かせるシーンもバッチリ。

 3D映像は派手でなく、良い塩梅でこのような物語に貢献している。空からハンバーガーや果物が落ちてくるところの迫力、臨場感がとてもいい。

 そして引用した写真の黄色いゼリーの中を描いたCGの透明感。ここのシーンは最近続けて観ているステレオ映画の中でも白眉。こういう不思議で立体視が最大限効果を発揮するシーンをステレオ映画には期待したい(水中になんらかの物が浮かんでいるシーンで奥の奥まで透明感とともに映像を描写したりとか、青空の入道雲で繰り広げられる空戦とか、ステレオ映画のみが表現できるシーンを希望)。

◆関連リンク
ジュディ バレット (著), ロン バレット (イラスト), 青山 南 (翻訳) 『くもりときどきミートボール 』(ほるぷ海外秀作絵本)
Judi Barrett, Ron Barrett『Cloudy With a Chance of Meatballs』(洋書)
・当Blog記事 Cloudy With a Chance of Meatballs

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2009.10.15

■新刊メモ 西宮大策写真集『hi mi tsu ki chi ヒミツキチ』

西宮大策写真集『hi mi tsu ki chi ヒミツキチ』(小学館)

東京近郊の少年少女たちは、今も、ナイショで「秘密基地」を作っていた。 新進気鋭の写真家・西宮大策が2年半の間、子供たちに聞いて回って、探しに探して歩き、 ようやく辿り着いた、大切でナイショの場所。 「へんてこ」で、「たいしたことのない」、けれども「感動的な」正真正銘、本物の秘密基地。 作家・川上弘美、ミュージシャン・甲本ヒロトが絶賛した奇蹟の写真集。

 今年6月にこんな素晴らしいコンセプトの本が出ていたようです。上の小学館のHPをクリックすると、秘密基地探索ができる仕掛けになっています。

 ワクワクしますね「秘密基地」。

 僕の子供時代の「秘密基地」は、近所の空き地の草むら、工業高校の倉庫、農協のガスボンベ置き場、そして自動車修理工場に放置された乗用車だったりしました。特にお気に入りはこっそり入り込んでいたガスボンベ置き場。そこにはボンベを上げ降ろしするエレベータのようなものがあり、気分はサンダーバードだったわけです。
 その頃の写真が残されていたら、きっと甘酸っぱく懐かしいのでしょうね。この写真集で秘密基地を写真家に探り出された子供達は、大人になってこの本のページをどんな気持ちで開くのでしょうか。

 あと蛇足ですが、僕の現在の「秘密基地」は、何を隠そう、ここ「究極映像研」。
 だからリアル世界の知り合いには極ひとにぎりの仲間にしか伝えてません(^^)。いつだって秘密基地の所在は、まわりの大人には秘密なのです。

 現代の子供達もこっそり仮想空間にもいっぱい秘密基地を作っていそうですね。

◆関連リンク
Daisaku Nshimiya 西宮大策公式HP

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2009.10.14

■Tao Chen他 Sketch2Photo:画像生成人工知能(?)ソフト

Photo_sketch_overview
Sketch2Photo: Internet Image Montage (公式HPリンク)
落書きから写真を合成!? PhotoSketch(Gizmodo Japan)経由

自分で描いた適当なラフ画とテキストを元に、どの写真が一番マッチするか選び出し、人、鳥、背景等、それぞれ違う写真からもってきたオブジェクトをうまいこと周りの背景に馴染ませて1枚の写真を作っています。

Sketch2Photo: Internet Image Montage on Vimeo
 ビデオでの解説。これさえ見れば、どんなものかよくわかる。

Graphics & Geometric Computing Group | CS, Tsinghua Univ.
Sketch2Photo: Internet Image Montage (公式HPリンク)

Tao Chen, Ming-Ming Cheng, Ping Tan, Ariel Shamir, Shi-Min Hu

To achieve this, we first design a filtering scheme to exclude undesirable images from searched results. Then we propose a novel image blending algorithm for seamless image composition. Our blending algorithm returns a numeric score for each blending, which is used to optimize the combination of searched images.

 清華大学他の共同チームが開発したこの技術は凄い。コンセプトだけのものかと思ったけれど、すぐ上のリンクにはフィルタリングソフトのソースも置いてあるようなので検証もできるみたい。いずれはネットに置かれた画像で自分好みの画像を簡単に作成できてしまうのだろう。原理を見てると、これはもう時間の問題ってレベルかと。
 考えたら映像だけでなく、音楽にもこのコンセプトは展開できる可能性がある。音楽をテキストで表現したら、後はネットの膨大な音楽アーカイブ(iTuneのGeniusデータとか利用できそう)がお好みの曲を自動生成する。

 さらに将来的にはこの画像プログラムを時間軸に拡大して、絵コンテさえ描けば、膨大なYouTubeの動画を用いて、自動的に映像作品(実写もアニメも)が作成できるのかも。絵が描けなくても動画を作成できる時代も近い。

 こんな技術が登場した時代、いったい著作権はどうなるのか。
 現在でも映像作品は全く新しいものは既に難しい時代に突入していると言われている。所詮サンプリングで成立している作品と、このソフトの将来形として想定できる映像作成システムの差異はどこにあるのか。

 なーんて。ここでもチューリングテストとか必要になったりして。どちらが人間の作家が作ったものか? 機械が作ったものか? って。

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2009.10.13

■テリー・ギリアム監督『Dr.パルナサスの鏡』予告篇
 The Imaginarium of Dr Parnassus

Dr_parnassus_02
The Imaginarium of Dr Parnassus 予告篇(イギリス公式HP)
ParnassusFilm (公式twitter) 日本公式サイト 別予告篇

 テリー・ギリアム『Dr.パルナサスの鏡』、10/8に公式HPに予告篇が登場!!イギリスでは来週 2009.10/16公開。日本は来年1月公開とのこと。

 予告篇は久々のギリアムの奇想映像炸裂。そして、さらにカラフルなタッチが加わって、テリー・ギリアム ミーツ CG ってな感じ。
 今回2D版のみの公開のようだが、是非ともこんな映像を立体映画で観たい。
 

 特に気になるのが右上の男の顔。これで宇宙船なのかぁ!?? 

 それにしても、タイトルは
一時伝えられていた『Dr.パルナサスの想像力』の方がよかった。現代からは本来『Dr.パルナサスの想像劇場』とでも訳すのだろうか。

◆関連リンク
The Imaginarium Of Doctor Parnassus Support Site
 テリー・ギリアムとプロデュースをつとめる娘エイミー・ギリアムとの親子対談。雰囲気として、こころなしか娘に頭のあがらないギリアムの父親像が垣間みられます。
映画『PUSH 光と闇の能力者』公式サイト
 そのエイミー・ギリアムが制作したSF映画。日本でもうすぐ公開されるようです。
・本当の公式HP http://www.doctorparnassus.com/
 現在もcoming soon状態。Youtubeの予告篇しか貼っていないという寂しさ。

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2009.10.12

■光るブロック 3Dブロッククラスター LEDUBE(レデューブ)

Ledube [世界一受けたい授業]

3Dブロッククラスター(光るブロック)
4cm角のブロックで、ブロック一つ一つに赤青緑のLEDが内蔵されているとのこと。 様々な色が出せて、文字や映像も出すことが出来るとのこと。

 テレビで見かけたLEDを用いた新しい組立型立体ディスプレー(立体視でなく立体的なディスプレーに2D映像表示)。調べたら下記のような商品でした。

3dblockcluster 山晃株式会社 | LEDUBE(レデューブ)

(株)ステラアーツ製品
ブロックピッチ 40mm 入力電圧 DC9V 消費電力 450mW
クラスター 表示色数 約210万色(RGB各色7bit)
■3D LED(レデューブ)形状認識システムソフト
■映像キャプチャー変換システムソフト

 4cm角のキューブを組み合わせて自由な形状にLEDディスプレーを構成できる。
 組み立てる時にプロックのつなぎ部分に接点があって内部配線も同時にできるようだ。詳しいことは説明が書いていないため、よくわからないのだけれど、上の「形状認識システム」というソフトの存在から想像すると、自動的にディスプレーの画像コントローラで組み立てた形状を認識する仕組みのようだ。各キューブにICが組み込まれていて、それをコントローラでとらえるような仕組みかも。
 これにより全体の配置を認識して、映像をそれに合わせて表示コントロールしているようだ。こういうの個々にデバイスを組み込まれたスマートディスプレーとでも言うのでしょうか。

 開発したのは、(株)ステラアーツという長野県岡谷市のベンチャー企業。とてもいいアイディアなので、ヒットしてほしいものです。いろんなところでこんな立体ディスプレーが光っていたら、街が楽しくなると思うのだけれど、、、。あ、ラスベガスに売り込むのがいいかも。そうか日本だとパチンコ店かー。なんか夢がしぼむ(^^;)。
 リンク先にある見積もり金額だと、レンタル100個で、一週間694万円、一ヶ月1188万円(含む映像変換費用)。まだ展示会向けなのでしょうね。

◆こんな領域へも進化してほしい

3d_display_cubeJames Clar - Lighting Design
 [3D Display Cube - White]
 [3D Display Cube v3]
 当Blog記事 ■3D Display Cube

1000個のLEDを立体的に並べて、PCによる制御で、マウスに合わせて光が動いたり、文字や立体CGが表示されたり、なかなか素晴らしい作品。

 以前紹介したアーティストの3Dディスプレーキューブ。実は先日東京の科学未来館で右の写真の実物を観てきた。
 こちらは透明キューブで単色。透明にしていることで平面でなく立体に構成したLEDが奥行きを持った立体映像を構成できる。
 光の点灯で動く立体物を表現できて、なかなか面白い。
 ただよく見ると、LEDの配線がむき出しだったり、手作り感たっぷり。
 これに前述の3Dブロッククラスターを使用したらどうだろうか。透明化すると内部が剥き出るので改良は必要だろうけれど、面白いコラボレーションがいろいろとできるのではないだろうか。

 さらにブロックの大きさを小さくして解像度を上げて、3Dカラー映像ディスプレーへと進化したら、きっと凄い感動製品になると思う(あ、感動するのは、我々ステレオ映像マニアだけか(^^;))。

◆関連リンク
[WBS]光るブロック!:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京

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2009.10.09

■NASA 新型月面探査車:Electric Lunar Rover

Electric_lunar_rover Lunar Electric Rover(公式HP)

 すでにオバマ大統領就任パレード等で報道されているので旧聞に属するが、なかなかメカが面白いので、取り上げる。

 アポロ計画の時のムーンローバーは、フレームむき出しの無骨なスタイルだったのだけれど、今回は写真のようなデザインで、ちゃんと与圧部が設けられている。

 面白いのは、後部に取り付けられた宇宙服。この部分はスーツポートと名づけられ、服のバックパック部分がローバーの与圧部に組み込まれていて、内部から服の中に入り込むようになっている。

TechEBlog » NASA's Electric Lunar Rover

 この大統領パレードの時の映像の後半に、スーツポートから宇宙服の人間が歩き出す映像があるが、なかなか機能的。

Build It Bigger (Season 3): Lunar Electric Rover : Video : Science Channel

 そしてこのビデオに内部からスーツへ入っていく映像が収録されている。

 なかなか映像的に面白いこのローバーが、月面からの中継で映し出される日は、いつになるのだろうか。早く観てみたい。

◆関連リンク
拡大画像 002 | 【NASAからのおくりもの】新大統領にお目通りした新月面探査機 | マイコミジャーナル

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2009.10.08

■ラース・フォン・トリアー監督『Antichrist:アンチキリスト』予告篇

Antichrist
Apple - Movie Trailers - Antichrist
公式サイト

トリアー監督の「Antichrist」、カンヌに衝撃を与える

第62回カンヌ国際映画祭で17日、デンマークのラース・フォン・トリアー監督(53)のコンペティション部門出品作「Antichrist(原題)」が上映された。エンドロール中の観客からの少数の拍手は、大ブーイングにかき消された。

 ラース・フォン・トリアー監督の新作。いろいろと物議を醸しているらしい。
 全米公開は2009年10月23日。日本公開は現時点未定のようです。アメリカでのヒットの状況次第というところでしょうか。
 僕は、『ドッグヴィル』『マンダレイ』で嵌ったにわかトリアーファンなのだけれど、今回の新作も予告篇を観ると、独特の重く沈んだ映像美は健在で、ハードな展開になりそうで、期待の一本。DVD発売でもいいから、早く我々ファンの前に現れてほしいものである。 

当Blog記事
ラース・フォン・トリアーの新作2本  『The Boss of It All』『Antichrist:アンチキリスト』
『ドッグヴィル』   LARS VON TRIER "DOGVILLE"  
『マンダレイ』   LARS VON TRIER's "MANDERLAY"

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2009.10.07

■Maya Bloch:マヤ・ブロッホの絵画

Maya_bloch

ST-ART (Tumblr Quotes / Unquotes Ultimate Future Image Lab経由)

 イスラエルのテルアビブ在住の女性アーティスト Maya Bloch:マヤ・ブロッホの描く油絵がとてもいいので、御紹介。

 最近、Tumblrにハマって、通勤電車で毎日数百枚の写真や絵画を凄いスピードで閲覧している。
 Tumblrは、自分の趣味に合うメンバーをFollow設定することで、自動的に自分の趣味に合う映像の閲覧が可能となる。これだけ大量の自分の好みに合う静止画芸術を、高速のスピードでいつでもどこでも観られるようになったのは凄い現実ではないかと思う。

 これもそこから見つけた画家の作品。Tumblrがなかったら、テルアビブの画家の作品と出合うなどということは、きっとありえなかったでしょう。
 この画風、以前、紹介した日本人画家加藤泉氏のタッチに近いところがある。
 幻想的でとろけるような表現が素晴らしいです。

◆関連リンク
・当Blog記事
加藤泉「人へ」 : KATO Izumi - Dear Humans
  (ARATANIURANO(アラタニウラノ)こけら落とし)

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2009.10.06

■感想 北野武監督 『アキレスと亀』

『アキレスと亀』(amazon)

 裕福な家に生まれた少年の真知寿(まちす)は“画家になる”夢を持っていた。 しかし突然両親が亡くなり、環境が一変してしまう。(略)
 真知寿の前に、ひとりの理解者が現れる。(略)やがてふたりは結ばれ、愛と希望に満たされ、様々なアートに挑戦する。しかし作品は全く評価されない。 ふたりの創作活動は、街や警察をも巻き込むほどにエスカレートしていき、家庭崩壊の危機にまで直面してしまう・・・・・・。

::::: アキレスと亀 :::::(公式HP)北野武インタビューより

 昔、新宿歌舞伎町の裏の方は、横尾(忠則)さんや寺山修二さん、唐十郎さんとかの時代だから、怪しいのがいっぱいあってね。(略)
 “大駱駝艦”の麿赤児さんが白塗りで踊っていて、それもアートかなぁと思ったり(笑)。急におじさんが壁に激突したりね。「アクション・ペインティング」って言って、壁にペンキをバンバンぶつけっていって、今度は身体ごとぶつかっていって、前に投げたペンキで足を滑らせて顔面を壁に激突させて鼻血を出したりしてね、その顔が意外におもしろかったりして。あんなことをしてなんだかよくわからないけど、「アーティストだ!」って言い張ってた時代なんだよね。そのパロディをやってみたんだ。

 北野武『アキレスと亀』をDVDで観た。なかなかの傑作。

 予告篇やポスターを見ると、恋愛映画のようなコピー「スキ、だから。スキ、だけど」が記載されているが、まるでそんな映画ではない。芸術コメディ映画と言ったらピッタリではないか。

 前半のタッチはコメディ映画とは異なり、昭和30年代の牧歌的な風景の中で、芸術家を目指す歪んだ目標を持たされてしまう主人公真知寿(まちす)の子供時代をしっとりと見事に描いている。ここの展開や映像美は北野武の面目躍如。

 後半、柳 憂怜と監督自らが演じる青年と老年の芸術家のシーン。
 これ、赤瀬川原平原作?? って思わせるような、60年代の彼らの活動「ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ」や「ハイレッド・センター」を彷彿とさせるシーンがある。
 その後の夫婦での芸術への様々のアプローチ。コントのような芸術乱れ打ちがいい!赤瀬川原平ファンは必見である。>>ミのつく職人さん(^^;)。

 自転車と車による衝突アート。ボクシングと、水中で死にかける際まで行って描く絵、本当の死を前にして描かれる口紅での極限の絵画。

Photo

 この後の主人公の自殺シーンといい、芸術をパロディにしていた映画が、その究極の姿を描く時に、「死」が登場するのはまさに北野武映画である。

 最後に。映画で登場する数々の絵画は、北野武の直筆とのこと。
 この絵がとてもいい。この映像を見るだけでもこの映画は価値がある、と思う。まるで片山健を思わせるようなサイケでプリミティブなタケシの絵に注目。

◆関連リンク
赤瀬川原平 - Wikipedia

1960 年、吉村の誘いで「ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ」に参加。(略)赤瀬川は、ゴム・チューブを素材としたオブジェを製作した。(略)
1963年、高松次郎・中西夏之とともにハイレッド・センター(3名の頭文字により命名)を結成。「首都圏清掃整理促進運動」などのパフォーマンスを行う (詳細は『東京ミキサー計画―ハイレッド・センター直接行動の記録』 (ちくま文庫)を参照)。赤瀬川は個人としても、扇風機などの身の回りの品物を包装紙で包む「梱包作品」を制作。このコンセプトは最終的に、缶詰のラベル を缶の内側に貼って宇宙全体を梱包したと称する「宇宙の缶詰」に至る。

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2009.10.05

■金田伊功FOREVER ― IK YOSHINORI KANADA

Img_3004 金田伊功を送る会(アニドウ)
金田本三部作
(漫画映画家@越智一裕のblog)

2009年8月30日、杉並公会堂にて催された「金田伊功を送る会」にご来場いただいた方に無償でお配りしたA6版24Pのフルカラー冊子。

スタジオ雄さんが編集を引き受けてくださり、短期間で素晴らしい本に仕上げてくださいました。
FOREVERは、Special~GREATに続く形になるようにと、アニドウのなみきさんが命名されたものです。

 送る会には参加できませんでしたが、当日参加者に配布された『金田伊功FOREVER』という小冊子を入手しましたので、簡単に御紹介します。(これは送る会への運営費カンパ者にアニドウなみきたかしさんより送付いただけた物です。お忙しいところ、ありがとうございました>>なみき会長)

 版型がわかるように、徳間書店から刊行されていた『金田伊功Special』と並べてみました。越智さんがA6版と書かれていますが、これはA5サイズです。ページ数は表紙と裏表紙を入れて24ページ。
 本冊子の編集デザインは、発起人にも名を連ねる小黒祐一郎氏と岡本敦史氏,松本昌彦氏(スタジオ雄)。

■CONTENTS

表紙   ダイターン3と波乱万丈のイメージスケッチ

P 1- 2 『幻魔大戦』火炎龍の映画画面見開き+「アニメの星よ永遠に」と題された業績をまとめた文。「彼はアニメを進化させたのだ。金田伊功の登場はアニメ史における大事件だった」と記されている。

P 3- 4 『さよなら銀河鉄道999』プロメシュームの映画画面見開き+前記文章の続き。「金田アニメには「快楽」があった。それも官能的な快楽だ」。同感です。この「官能」の分析をいずれこのBlogでもしっかりと書いてみたいものです。

Img_3007 P 5- 6 『ザンボット3』原画4枚(「ブッチャー最期の日」の涙を流す勝平のアップ2枚とザンボットのバストショット,剣のシーン)+「ブッチャー最期の日」デスカインと源五郎アップの画面

P 7- 8 『ヤマト』映画版 原画2枚(古代アップ他)+『ドンデラマンチャ』原画2枚+イメージスケッチ+『ブライガー』,『モスピーダ』,『009』のOP画面各1

P 9-10 金田氏の写真19枚(子供時代から最近まで)+略歴。

P11-12 『風の谷のナウシカ』 原画3枚(ナウシカとミト2枚,戦闘機操縦席のアスペル)+『となりのトトロ』 鉄塔の上のネコバス。

P13-14 『バース』 イメージスケッチ2枚+『ミスター味っ子』味皇の画面+『DOWN LOAD』原画1枚,キャラデザイン画+『超特急ヒカリアン』原画3枚(街の情景とヒカリアン剣)

P15-16 『ゲッターロボG』 イメージスケッチ1枚+作品リスト

P17-18 作品リスト続き+『ブライガー』イメージスケッチ

P19-20 牧子夫人の言葉とイラスト+金田氏らくがきメモ

P21-22 送る会発起人リスト+スタッフリスト+奥付

裏表紙 金田氏の落書きのキャラと「ナマステェ」の文字

 コンパクトながら、原画の迫力とともに金田氏の業績がきっちりとまとまって伝わる、素晴らしい冊子になっています。スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。

◆関連リンク
 本 - ANIMATED PEOPLE in PHOTO なみきたかし写真集〜世界のアニメ作家たち -
 アニドウから刊行されている写真集。金田氏も登場されている。
本 - 月刊ベティ創廃刊号 -
 金田伊功の漫画「わが青春のフロレーシア」収録。

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2009.10.02

■新刊メモ『時の娘』『イリュミナシオン』『地球移動作戦』
 『バレエ・メカニック』『全滅脳フューチャー!!!』

中村融『時の娘 ロマンティック時間SF傑作選』(東京創元社)

本邦初訳3編を含む名作9編。
ウィリアム・M・リー「チャリティのことづて」
デーモン・ナイト「むかしをいまに」
ジャック・フィニイ「台詞指導」
ウィルマー・H・シラス「かえりみれば」
バート・K・ファイラー「時のいたみ」
ロバート・F・ヤング「時が新しかったころ」
チャールズ・L・ハーネス「時の娘」
C・L・ムーア「出会いのとき巡りきて」
ロバート・M・グリーン・ジュニア「インキーに詫びる」

 これら作品、今まで一篇も読んでません(^^;)。時間SFとロマンチックというのはベストマッチかと。にしてもアンソロジスト中村融氏のイメージと合いません(失礼(^^;))。それだけに、どんな作品が選ばれているか、期待。

山田 正紀『イリュミナシオン 君よ、非情の河を下れ』 (ハヤカワ・オンライン)

 アルチュール・ランボーを追え! ランボーの詩に隠された、時空を凌駕する秘密を、使徒パウロが、エミリー・ブロンテが、ヴェルレーヌが読み解く。 内戦に揺れる東アフリカの国家サマリスの国連領事・伊綾剛に与えられたのは「『反復者』を追って、『非情の河』を下れ」という任務だった。人類の理解を超越した侵略者との戦いを、ランボーの詩に乗せて奏でる華麗なる幻想ハードSF。

 山田氏のあとがきを読むと燃えます。
 「ワイドスクリーンバロック」をはじめて書けたかもしれない。これからが「想像力の限界に挑む」本番かもしれない。老いぼれてはおれない。という趣旨のことを書かれています。
 山田節健在か。

山本 弘『地球移動作戦』 (ハヤカワ・オンライン)

西暦二〇八三年、接近する新天体により、地球は壊滅する運命にあった。天才少女・魅波は人工意識コンパニオンのマイカとともに、地球を救う大計画に挑む??実力派が満を持して贈る本格宇宙SF 西暦2083年、超光速粒子推進を実用化したピアノ・ドライブの普及により、人類は太陽系内のすべての惑星に到達していた。

 『地球移動作戦』(山本弘氏HP記事)

 東宝映画『妖星ゴラス』(1962年)を初めてテレビで見たのは中学生の時。南極にロケットを建造して地球を動かしてしまうという壮大なスケールの物語に、「すげー!」「面白ええーっ!」と興奮したものでした。
 それ以来、「いつかこれを小説にしてみたい」と思っていました。その夢がようやく叶ったわけです。(略)
 この作品を書くにあたり、ピアノ・ドライブ、拡張現実、ACOM、クレイトロニクスマシンなど、原作にない要素を大量に投入しました。『ゴラス』にあったいくつかの科学上の問題点も克服しました。アクションや萌え要素を盛りこみ、徹底的に楽しめるものを目指しました。
 これは「新しい作品」でなくてはならなかったからです。
 僕は誇りを持って言います。『地球移動作戦』はノスタルジーではなく、21世紀の新しいSF作品であると。僕のオリジナリティにあふれていると。

 東宝特撮『妖星ゴラス』を現代に甦らせる!! なんと壮大な試みでしょう。
 そして今までの山本作品で見事に描かれている人工意識とか、ARとか、重力場等のハードSF要素等々、、、ワクワクするラインナップ。これは読まないわけにはいかないでしょう。

津原 泰水『バレエ・メカニック』(ハヤカワ・オンライン)

造形家・木根原の娘・理沙が昏睡状態に陥ってから九年、東京ではハイテク機器が暴走し、巨大な蜘蛛が跋扈していた──『妖都』他の希代の幻視者が、テクノロジーと生命の交錯を描く連作長篇。

海猫沢めろん『全滅脳フューチャー!!!』

 オタクにしてホスト、そして・・・ぼくが人類を全滅させる!?
 
 著者の特異な経歴で「本人」連載時から話題を集めた青春小説が、カバー作品制作に気鋭のアート集団Chim↑Pomを迎えてついに完結!
 実話をもとに描かれる、神なき時代を生き抜くための「新しい希望」!極限の問題作!

 この二人の作家については一作も読んでいないのだけれど、本屋で見て、惹かれました。
 今月の早川書房のラインナップ、なんか期待です。

◆関連リンク
当Blog記事
山本 弘 『アイの物語』
山本弘『MM9』

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2009.10.01

■サム・スコギンズ監督 J・G・バラード原作『夢幻会社』
 Sam Scoggins: 'Unlimited Dream Company' Film

Ballardian » Sam Scoggins: 'Unlimited Dream Company' Film.

Cast:J.G. Ballard, Tom Pollock.
Camera, Ian Duncan; Assistant Camera, Bryan Morgan;
Art Director, Charlotte Humpston;
Sound, Tom Pollock..
16mm, 24 mins, color, 1983.

 SFマガジンのJ・G・バラード追悼特集で知って、『夢幻会社』の映画化作品があるということで、調べてみました。Balladianというバラードファンのマニアックなページにその短編映画がアップされていました。見つけたのは下記のサイト経由。

Jgballard_unlimited_dream_company 夢幻会社 - Flying to Wake Island
 (岡和田 晃氏のBlog)

 1983年、 Sam Scogginsによって撮られた"Unlimited Dream Company Film"では、バラード自身の語りと、最小限の技術補正によって表現されたイメージ画像によって、小説とはまた異なる観点から、『夢幻会社』の成立して いる物語論的な位相が、見るも鮮やかに浮かび上がってくる。もとは16mmで撮影したという映像そのものも、味があっていい。
 23分という時間が短いくらいだ。

 SFマガジンP269で掲載されているのは、この映画のバラードによる脚本の一部。

 イメージシーンは、右の引用のようななかなか鮮烈な画像で構成されている。

 僕はずっとバラードって理解できずにいたのだけれど(『結晶世界』も『クラッシュ』も、、、。さすがに『ヴァーミリオン・サンズ』の詩情はよかったけれど、、、)、でも4年ほど前に読んだ『夢幻会社』は最高に良かった。

 ので、この映画、楽しみに観てみた。
 小説とは違った形での表現だった。短編では惜しいなー。
 『夢幻会社』ってもっともっとイマジネーションに溢れた作品なので、いつか本格的なシュールレアリステックな映画として誰か長編映画化して欲しいものである。CGを駆使すれば、サイキックで凄い傑作ができると思うのだけれど、、、。『太陽の帝国』が傑作だったスピルバーグが、老齢になりエンターテインメントを離れてメチャクチャにイメージに走って作る、ってぇのはどうでしょうか(^^)。

◆関連リンク
YouTube - ballardiandotcom さんのチャンネル

BALLARDIAN: "(adj) 1. of James Graham Ballard (J.G. Ballard; born 1930), the British novelist, or his works (2) resembling or suggestive of the conditions described in Ballard's novels & stories, esp. dystopian modernity, bleak man-made landscapes & the psychological effects of technological, social or environmental developments". (Collins English Dictionary.) The Net's only dedicated Ballard TV channel, where 'history is just a first-draft screenplay' (JGB, The Greatest TV Show On Earth). Note that 'premium subscribers can experience transexualism, paedophilia, terminal syphilis, gang-rape, and bestiality (choice: German Shepherd or Golden Retriever)' as decreed by JGB in A Guide to Virtual Death.

S-Fマガジン 2009/11 (柳下氏の映画評論家緊張日記)

リストを見ていただくとわかりますが、ぼくもだいぶ宿題を抱えているので、できるだけ早くに返せるように頑張っていきたい。 

『S-Fマガジン 2009年11月号』

J・G・バラード追悼特集
[特集内容]
○「太陽からの知らせ」 J・G・バラード/柳下毅一郎訳
○「メイ・ウエストの乳房縮小手術」 J・G・バラード/増田まもる訳
○「コーラルDの雲の彫刻師」 J・G・バラード/浅倉久志訳
○「ZODIAC2000」 J・G・バラード/増田まもる訳
○追悼評論「真珠湾攻撃の内宇宙―バラードまたはSF史の変容―」 巽孝之
○読書ガイド「やさしいバラード」 牧眞司
○追悼エッセイ マイクル・ムアコック/荒巻義雄/伊藤典夫
○J・G・バラード著作リスト&自作コメント[改訂版] 柳下毅一郎=編訳

J・G・バラード『夢幻会社』

空を飛ぶ夢にとりつかれたおれは、ある日空港からセスナを盗んで飛びたった。だがセスナは郊外の閑静な町シェパトンに火だるまとなって墜落する。住民たち の救助で一命をとりとめるが、なぜかこの町から脱出できずに過ごすうち、身のまわりには奇妙な出来事が起こり始め…。やがて町は熱帯のジャングルと鳥たち の楽園へと変貌してゆくのだった。鬼才バラードの到達点を示す傑作。

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