■感想 イグナシオ ビガロンド監督『タイムクライムス:timecrimes』
1時間前の世界に舞い戻ってしまった男の顛末を描くSFサスペンス。森の中の一軒家に引っ越してきたエクトルは、ある日気を失っている裸の少女を見つける。その時、突如現れた謎の男に襲われた彼はある施設に辿り着くが、そこは“1時間前の世界”で…。
現在の“エクトル2”が生き残るためには、タイムトラベル前の“エクトル1”との干渉を避けながら、その行動を正しく補完しなければならない。だがその一連の行動が、稀代の殺人事件を巻き起こすことに…。
DVDのパッケージに記された「デビット・クローネンバーグ監督によるハリウッドリメイク」の惹句に惹かれて観てみました。イタリアの映画。
タイムトラベルものの常道のような気もするが、そのチープな絵作りと森のシーンの幻想的な雰囲気がいい味を醸し出している。
実際はネットの噂ではクローネンバーグ以外にも候補監督がいるようで、この先、どうなるかはわからないが、クローネンバーグがこれを脚色してねちっこく重厚な映像と物語に仕上げたら(最新作の二作はまさにそんな素晴らしい映画だったから、、、)、なかなかの傑作になるのではないか、と思わせる。そうなると物語はかなり改変されるでしょう。このままではクローネンバーグのお眼鏡にはかなわないような気がする。
ハリウッドの動向を見守りましょう。
◆関連リンク
・David Cronenberg (IMDb)
ここには進行中の作品としては挙っていない。やはりガセか。
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