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2010年1月

2010.01.29

■DVD レム・コールハース『ア・カインド・オブ・アーキテクト 』

Dvd
UPLINK WEBSHOP | レム・コールハース:ア・カインド・オブ・アーキテクト

オランダ人建築家、レム・コールハースの創り出す建築物を見た人は皆、彼の人間性に興味を抱くという。思想家、ジャーナリスト、脚本家としての顔を持つコールハースは、挑発的な考察や理論を内包する建築物を発表し続け、現代建築の巨匠としてその名を馳せている。

コールハース本人に「自分についての映画で、唯一好きな作品」と言わしめた、全220分の傑作ドキュメンタリーが豪華2枚組みセットとなって登場。
特典: ・ディルク・ベッカーとの対話(56min) ・アスター・プレイス・プロジェクト (60min) ・「カーサ・ダ・ムジカ」空撮映像(10min)

 これは面白そうなDVD。
 こうしたものは、展覧会でもないと、映画館ではなかなか上映される機会がないので、DVDの発売は嬉しい。

YouTube - rem koolhass trailer - a kind of architect

 こちらで予告篇が見れます。
 CGとコールハースの建築実写を組み合せた映像になっています。

 そして関連映像としては、他にもコールハース関係の動画が掲載されています。

YouTube - CCTV Rem Koolhaas/OMA
 中国中央電子台ヘッドクォーターのCG。これなんか音楽と映像がマッチしていて、なかなかいいです。

◆関連リンク
DVD『レム・コールハース:ア・カインド・オブ・アーキテクト』

当Blog記事
レム・コールハース『錯乱のニューヨーク』鈴木敬介訳 ちくま学芸文庫刊

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2010.01.28

■CHIKA MUKAI:向井 智香 "feel"

CHIKA MUKAI / GALLERY(公式サイト)
(AD&A gallery / Archives経由)
 向井智香個展 feel @AD&A gallery space2F 2009.05.15 - 05.27の記録映像ダイジェスト版。

 映像と音を組み合せたアート作品。水の音、人影の声等、映像と観客の姿がかぶさって、そこで起こる少し驚異的な体験が生々しく撮られています。

 その他、公式サイトのギャラリーの、屋外でスクリーンと光を使った作品も、心動かすものがあります。

◆関連リンク
向井智香 sensation (AD&A gallery / Archives)
feel [ フィール ] (デジスタ2007.9/20
 デジスタでも放映されていたのですね。今、ググって見つけました。
 その際の出演者による感想がリンク先にあります。

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2010.01.27

■コンセプト・アーティスト ウェイン・D・バーロウ:Wayne D Barlow

Photo
WAYNE DOUGLAS BARLOWE - WAYNEBARLOWE.COM(公式HP)
  (TumblrよりWayne Barlow. If only Zdzislaw Beksinski was still around. Maybe they'd collaborate?経由)

 イラストレーター、コンセプトアーティストのWayne Barlowの作品。
 
 映像作品 クレジット(公式HP)によると、『ヘルボーイ』『ヘルボーイ2 ゴールデンアーミー』『HARRY POTTER AND THE GOBLET OF FIRE』『HARRY POTTER AND THE PRISONER OF AZKABAN』等のコンセプトアーティストを手がけている。
 これら作品、いずれも僕はコンセプト・アーティストの名前を意識していなかったが、どれも禍々しい幻想イメージとしては素晴らしい出来だった。これがバーロウ氏のデザインだったわけだ。

当Blog ギレルモ・デル・トロ監督『ヘルボーイ2/ゴールデン・アーミー』感想

まさに死をイメージした、「死の天使」のアイルランドのシークエンスにベクシンスキー風の画面作りがなされている。

 そして彼のイメージから思い出すのは、ポーランド絵画 孤高の巨人ズジスワフ・ベクシンスキー:Zdzilsaw Beksinskiである。ギレルモ・デル・トロとの関係から、バーロウもベクシンスキーを知らないはずはないと思う。この絵から受けるイメージといい、影響がないとは言い切れない、と思う。
 ベクシンスキー亡き後、世界の地獄のイメージを更新していくのは、ウェイン・D・バーロウ、その人かもしれない。

Barlowe_littlelegbeast ◆関連リンク
WAYNE BARLOWE - expedition(公式HP)
 異星の生物を題材にしたイラストのアーカイブ。
WAYNE BARLOWE - INFERNO(公式HP)
 こちらは地獄。右の絵が最高。
Wayne Barlowe's Photos - Barlowe's Creatures | Facebook 
Sideshow Collectibles, Inc. - / Wayne Barlowe's 'The Decurion' Inferno Bust
 フィギュア125$
映画 エイリアン・プラネット(原題) / Alien Planet :: MOVIE-FAN DISCOVERY Channelのドキュメントの制作と出演も担当。
GOD'S DEMON . Com この本に対する各界の賛辞。

“BARLOWE'S INFERNO is an awesome visual work, taking us into a contorted landscape of the damned which Dante himself could never have imagined.”
JAMES CAMERON, director, TITANIC and AVATAR

“Wayne Barlowe conjures the Inferno with Boschian particularity. This is a unique volume by an extraordinary artist.”
CLIVE BARKER, author

“Wayne Barlowe’s Inferno is a dangerous book. Human nightmares rear out of scale in this sulphurous landscape. Here every breath burns your isides and light flickers in perpetual agony. The beast has found an Architect.”
GUILLERMO DEL TORO, director PAN'S LABYRINTH

当Blog記事
エディシオン・トレヴィル 画集  『ズジスワフ・ベクシンスキー』再復刻版 出版
ベクシンスキー関連映像ライブラリ  DmochowskiGallery.net - film library
画集 『ファンタスティック・アート・オブ・ベクシンスキー』  Zdzilsaw Beksinski  "The Fantastic Art of Beksinski".
ポーランド現代絵画孤高の巨人  ズジスワフ・ベクシンスキー:Zdzilsaw Beksinski

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2010.01.26

■Apple iTublet/iPad/iSlate/iPhone HDとモバイルiTune

Itunesicon_2 Apple、秘密のクラウド戦略とLalaが最重要である理由

どこに価値があるかと言えば、そのパーソナル音楽ストレージサービスであり、これはLalaの事業の中でしばしば軽視されがちな部分だ。(略)Lalaの初期設定プロセスでは、個人の音楽ライブラリーをオンラインで保管しておき、同社がウェブ販売する楽曲と共に、どのブラウザーでも再生できるた めのソフトウェアが提供される。このテクノロジーおよび技術陣、経営陣こそがAppleにとってのLalaの真価である。

Lala - Where music plays(公式HP)

 iTuneは近い将来、クラウドサービス:パーソナル音楽/映像ストレージサービスを統合したモバイルiTuneへ進化という情報。このキーになるのがLala。
 これは音楽よりも映像でさらに威力を発揮するのでしょうね。モバイル機器のストレージの上限が気になるのは、音楽より圧倒的に映像ですから。

タブレットは初代 iPhone にソックリ
 1/27に発表されるというiTublet/iPad/iSlate/iPhone HDのデザイン予想が掲載されてます。
 これが本当だとすると、噂のタブレットは、他のAppleのデザインと同じで、シンプルでスマート。

 これにより、iPodが音楽のデジタル化を劇的に進めたように、書籍のデジタル化・電子書籍を普及させることになるでしょうか。

 そしてさらに僕が勝手に思っているのは、このタブレットにハイビジョン録画用ドッグが付属していて、TVコンテンツのAppleのApple囲い込みが狙いとして含まれているか、どうか。

 Apple iTablet + ハイビジョンチューナードックで録画した映像はlalaのテクノロジーで進化したモバイルiTuneへ即転送されてストレージ、どこからでも視聴できるように、もしかしたらなるのかもしれない。無限のハードディスクレコーダとして。

◆関連リンク
E_book

アメリカ電子書籍業界の相関図

TechFlash の記事「Graphic: A Big Boom in the Universe of Electronic Books」に掲載されていたアメリカの電子書籍業界の相関図。

 Amazonが電子書籍の印税を70%にするとか、激戦が開始されていますので、今後の普及が楽しみ。僕も本に部屋が浸食され続けているので、こうした動きが進化して物理的本を減らせるかも、と期待してます。

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2010.01.25

■The Spierig Brothers監督 "Daybreakers"予告篇

Daybreakers_img2_720 Apple - Movie Trailers - Daybreakers

The year is 2019. A mysterious plague has swept over the earth, transforming the majority of the world’s population into vampires. Humans are now an endangered, second-class species – forced into hiding as they are hunted and farmed for vampire consumption to the brink of extinction.

 ポスターのビジュアルが素晴らしいので、予告篇を観た。
 冒頭からなかなかショッキングな映像が飛び出るので、ホラーが駄目な方は、観ない方がいいですね。
 荒れた粒子の映像がいい雰囲気を醸し出しています。

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2010.01.22

■『夢の国のリトル・ニモ』日本語訳@モンキービジネス

Nimo2_classic_thumbnail04

ウィンザー・マッケイ『リトル・ニモ』日本語訳
 柴田元幸 責任編集『モンキービジネス』 クラッシック・コミックス
 (twitter momononakaさん経由)

 ウインザー・マッケイ(1867?-1934)の『眠りの国のリトル・ニモ』(Little Nemo in Slumberland)はアメリカ漫画史上屈指の傑作。1905年にはじまり、14年まで続いた。その幻想的な美しさはごらんのとおりである。これほど 見事な作品が100年前に毎週日曜の新聞紙上に登場していたことを思うと、世の中どこまで進歩しているのかよくわからなくなってくる。毎回奇想天外な冒険 がくり広げられ、最後のコマでニモが夢から覚める、というパターンはかたくなに守られたが、今回訳した回は、目覚めから(つまり、目覚める夢から)はじまるところがミソ。(柴田元幸)

 この訳出は嬉しい‼ ウェブであの名作が読めます。
 ずいぶん以前に図書館で借りて読んだのだけれど、持っていないので嬉しい。皆さんにもお薦めです。

リトル・ニモ - Wikipedia

マッケイの死から70年を経過したことから2005年1月1日をもって著作権の効力が切れ、アメリカ国内でパブリック・ドメインとなった。

 既に著作権切。だからウェブで訳出されたわけですね。

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2010.01.21

■ヘンリー・セレック監督『Coraline:コララインとボタンの魔女』のメイキング映像

Coraline

Movie Trailers - Coraline - Featurette (Apple)
映画『コララインとボタンの魔女』公式サイト

 ニール・ゲイマンの2003年ヒューゴー賞受賞作の人形アニメ:ストップモーションアニメとしての3D映画化。アメリカでは既に'9.2/6公開済。日本では'10.2/19公開予定。

 リンク先のAppleサイトで、メイキング映像が公開されている(Featuretteをクリック)。使用したパベットと撮影風景をセレックが紹介するムービー。
 この映画の3D、パペットのコマ撮り長編アニメの立体上映というのは世界初ではないだろうか。凄く期待。(セレック『ナイト・メア・ビ フォー・クリスマス』は3D公開されたので、正確には「2D→3D変換以外で世界初」と言うべきかも)

◆関連リンク
ニール・ゲイマン『コララインとボタンの魔女』

大きな古い家に引っ越してきた女の子、コラライン。ある日、どこにも通じていないはずのドアを開くと、そこには気味が悪いほど真っ白な肌をした女の人が立っ ていた。「だれにでもみんな、もうひとりのママがいるのよ、コラライン」もうひとりのママ?そんな!部屋にもどると、本物の両親はあとかたもなく消えてい た。たよりになるのは名なしの黒ネコと、穴のあいた不思議な石だけ。コララインは今、さらわれた両親をたすけだすために、たったひとりでもう一度、あのド アを開く—。数々の文学賞を受賞したイギリスの天才作家ゲイマンがおくる、傑作ファンタジー。

DVD『Coraline』
 既にアメリカで発売になっているDVDは、3D ver.を収録。メガネ付きとあるけれど、これは赤青メガネだと思います。(間違いないと思うけれど、違ってたら教示ください)

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2010.01.20

■トニー・マイヤー:Toni Myers監督
 立体宇宙映画 "IMAX HUBBLE 3D" 予告篇

Hubble

Toni Myers監督 "IMAX HUBBLE 3D" 予告篇 (Apple)

 リアル宇宙 立体映画。スペースシャトルによるハッブル宇宙望遠鏡の修理の様子をIMAX 3Dカメラで撮影したもの。
 以前に宇宙もののIMAXは観たことがある(下記関連リンク参照)。それに対してこちらは3D。スペースシャトルの打ち上げシーンや、魚眼でとらえたハッブルの映像が立体感をもって、目の前に展開される臨場感を体感したいもの。

   アメリカで2010.3/19公開。日本でも観られるかな?
 普通にIMAX 3D劇場でもやってほしいもの。

◆関連リンク
3D・IMAX映画「スペース・ステーション」
ウォルター・クロンカイト, グレアム・ファーガソン, トム・マイヤーズ『DREAM IS ALIVE 人類の宇宙への夢を乗せて』

「アイマックス方式」により高品質な映像と臨場感あふれるサウンドで、誰もが憧れる宇宙での飛行士たちの生活を仮想体験できるドキュメンタリー。普段では一般人には決して明らかにならないスペースシャトル内での飛行士たちの生活様子を紹介する。

グレアム・ファーガソン, トム・マイヤーズ『BLUE PLANET 碧い惑星の神秘に迫る』

アイマックス方式」により高品質な映像と臨場感あふれるサウンドで、宇宙から見た地球の姿をあらゆる側面から探求するNASAの全面協力を得て製作されたドキュメンタリー。広大な自然を地球の内部と外部の両映像を交互に映し出し検証していく。

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2010.01.19

■PS3地上デジタルレコーダーキット『torne(トルネ)™』
 vs Apple iTablet

Torne torne(トルネ)™(公式サイト)
PlayStation.com
  PS3®専用周辺機器
  地上デジタルレコーダーキット
『torne(トルネ)™』
   希望小売価格 9,980円
   3月発売予定
(プレスリリース)

 これいいですね。外付けHDも使用可らしいし。CELLの能力が一つ開花というところでしょうか。

BS・CS放送及びデータ放送は非対応。CATV C13~C63ch ※CATVはパススルー方式のみ対応します。

 地上波デジタルとあるけれど、BSもケーブルTV経由なら大丈夫みたい(CATVでもBSは無理のようです)。PS3持ってるので買おうかな、と思ってるのだけれど、一つ大きな問題がある。

◆問題 レコーダが壊れたらハードディスクデータはゴミ

 問題は、無限に外付けハードディスクで容量を増やすことが出来るのだけれど、残念ながらこれも他のハードディスクハイビジョンレコーダと同じく、録画したPS3本体のみでしか再生できない、、、ということ。PS3のその個体が壊れたら録りためたHDのコンテンツは全て無駄になる、ということ。

 これ、本当になんとかならないものだろうか。単価で言えば、ブルーレイ・ディスクよりハードディスクの方が安くなっている現在、利便性からいけばHDに録りためるのが現実的。なのに録画した個体しか再生できないということで、こうした問題が起きる。結局、コンテンツの拡散を恐れる為に出てきた仕様なのだろうけれど、ユーザにとって迷惑この上ない。

 こういう時にB-CAS(Wikipedia)が何故、録画データとセットで拡散のプロテクトにならないか、と思ってしまう。録画機個体ごとにB-CASカードがあるのだから、それとセットで録画データに視聴規制をかければいいものを。ICカードの方がレコーダより長持ちするはずなので、レコーダが壊れてもカードとセットで使用すればHDの録画データが観られるとしてほしい。今だと、カードはいったいなんのためにあるのか、と疑問大。はっきり言ってメーカと業界団体のため、ユーザになんのためにもなっていないんじゃないかな。

★'10.1/22 訂正追記

 下記リンクで新情報がありましたので、訂正追記します。
 PS3が壊れても、次にまたPS3を買えば、データは継承できるようです。

 PS3用地デジチューナ「torne」を体験してみた -AV Watch

 PS3が故障し新しいPS3を買った場合はデータ転送機能を用いて、古いPS3から新しいPS3に録画済み番組を移すことができ、以前のPS3で録画した外付けHDDの番組を再生できる

 こんな情報も。8台まで、とのこと。

  録画先は本体HDDに加え、USBで外付けしたHDDにも行なえる。HDDは使用前に登録が必要で、最大8台まで登録可能。USBハブを使って最大4台ま で同時接続も可能。なお、録画済み番組を内蔵HDDから外付けHDDに移動させたり、外付けHDD間で移動させる事は可能だが、外付けHDDからPS3内 蔵HDDに移動する事はできない。

◆SONY vs Apple

 唐突なのだけれど、Appleが今月末に発表すると言われているSlate/iTabletというのは、電子ブックリーダーと言われているけれど、それだけだろうか。

 僕はAppleのiPodに続く家電製品への進出として、電子ブックリーダーの役割だけでなく、ビデオレコーダ(ハイビジョンレコーダ)としての機能を持たせるのではないか、と勝手に予想している。

 Apple TVがいまいち伸びていないらしいが、タブレットPCにドックが付いていて、ドックにハイビジョンデジタルチューナーが搭載されていて、ハードディスクにコンテンツを録りためる。そしてiPodのようにどこででも録画したコンテンツが楽しめる液晶プレイヤ。もちろんiTuneからのハイビジョン映画のダウンロードにも対応。
 アップルのコンシューマ市場戦略として、音楽の次に書籍、というのもわからないではないけれど、やはり市場としては音楽に続きAV,ビデオ機器に手を伸ばすと考えるのが普通だと思うから。そしてPCの性能が動画のハンドリングに問題ないくらい速くなり、ハードディスクの値段が恐ろしくこなれている現在、機が熟していると思うのだけれど、、、。
 そして家電メーカが、ブルーレイ・ブィスクレコーダーへリソースを集中している今って、まさに音楽プレーヤがMDに集中して、PCとの融合/メモリ,ハードディスクレコーディングでApple iPodに市場を奪われたのと、まったく同じ過ち(日本メーカにとっては。ユーザにとっては過ちか微妙)を犯そうとしているかに見えるのだけど、この分析は間違いだろうか。オーディオでiPodに商権奪われたのと同じ事態がいずれくる事は自明ですよね。

 で、今回のSONYの打った手はまさにそこを見据えているようにもみえる。

 つまりAppleのMAC, Slate/iTablet + iPhone + iTune Storeのハイビジョンエコシステムへの対抗。

 torne + PS3 + PSP + PlayStation Store は、Appleが近い将来とると考えられる戦略への対向として実現したのかも、ウォークマンの二の舞避ける為に。でなきゃビデオレコーダ部門がOKしないような気がする。

3月より9980円でPS3がハイビジョンレコーダーになる理由(ホームサーバの戦い・第47章):夢幻∞大のドリーミングメディア - CNET Japan

 PSPやPlayStationに映画や音楽を配信するのと同じインフラを利用、ゲーム、ビデオ、音楽、電子書籍をソニーのデバイスに届ける。ユーザーはひとつのIDを使用してSony Online Service(仮称)に接続することが可能

 という情報もあり、SONYの布石は着々と進んでいるようにみえる。
 さて、次は今月末のAppleの一手がどうなるか。楽しみです。

 torneを買うかどうかは、こうした動きを見てから決めようと思う。(こんなこと考えてるから(金もないけど(^^;))、ブルーレイは買えないでいます)

◆関連リンク
・夢幻∞大のドリーミングメディア - CNET Japan

 ソニーがPS3にレコーダー機能をつけるのも、本体と「torne」で4万円という、ライトユーザーの呼び水とともに、もう一つ伸びないBD普及を促進する意味も含め、PSN登録者を増やし、一挙に「配信はPS3」という形を築き上げるのが目的だと思われる。
 一方、アップルの「Apple TV」がもう一つ伸び悩んでいるとしたら、ひょっとして今回のタブレットは、「Apple TV」機能も含まれている(つまり携帯テレビ?)かもと想像をたくましくするのだが、果たして単なる電子ブックリーダーなのか?

 こちらの記事でも同様の推測をされているようです。

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2010.01.17

■クリストファー・ノーラン:Christopher Nolan監督
  "インセプション:Inception" 予告篇

Inception
Apple - Movie Trailers - Inception
INCEPTION (公式HP)

 『ダークナイト』のChristopher Nolan監督 "Inception"の予告篇が公開。
 冒頭が凄い、度肝を抜く映像。これはスチルを紹介したかったのですが、ネタばれになるので自己責任で、上記リンクをクリックください。
 "transformed World"って。
 冒頭以外は今のところ、よく分からないけれど、それほどでもない(^^;)。

 今年の夏にIMAX 3D上映(2Dのみ)。こんな幻想的で壮大な映像が立体映画で観られるとはいい時代になったものです。

◆関連リンク
YouTube - 'Inception' Trailer. これは別ver. 上のと随分違う。
出演者が語るL・ディカプリオ、渡辺謙の主演映画『Inception』 2009/11/10(火) 23:43:50 [サーチナ].

「これは、僕がクリストファーと組む三本目の作品だ。彼は脚本をすべて僕に読ませてくれたんだけど、凄く複雑でアメイジングな作品だ。とてもコンセプチュアルなストーリーで、どのジャンルにも属さないだろう。様々な異なる要素が詰まった作品だ。すべて、クリスのイマジネーションから生まれたものなんだ。こんな の、今まで目にしたことがないね」全米では2010年7月16日公開。

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2010.01.15

■デイヴィッド・リンチ 建築家フランク・ゲーリーの
 ポーランド ルージの文化センター建設支援を呼びかけ

Lodz Twitter / David Lynch

If you support a new cultural center in Lodz, please retweet this using #Lodz. Let's see the power of Twitter at work.

 デイヴィッド・リンチがポーランドLodz:ルージの文化センター建設支援の呼びかけをtwitterでしている。賛同いただけたら、この呟きをtwitterでRT:Re Tweetして下さい(^^;)。

Polish Architecture, Frank Gehry and Lodz, Poland.

Frank Gehry is to build a very large cultural center in Lodz, Poland.
This is the first time that Gehry will design a building in Poland. The interior is going to be made up of a large projected screen and it’s roof will complement the gothic cathedral in Lodz. There will be 4 movie theaters, 1 large concert auditorium, 1 small auditorium and a large courtyard.

 文化センターは建築家フランク・ゲーリーのポーランド初となるデザイン。
 上のリンク先の紹介では、4映画館と大コンサートホール、小ホールと大きな中庭よりなり、インテリアが巨大プロジェクタスクリーンになっている、とあります。引用した絵で映写されているようにみえる人々の姿が、このプロジェクタによるものなのでしょう。 

 支援の輪はtwitterで広がり、世界193453人のデイヴィッド・リンチfollowersのパワーでRTが広がっている。twitterのパワーが何らかの力を発揮できることを祈りたい。

◆関連リンク
フランク・ゲーリー - Wikipedia
 「脱構築主義建築」の旗手とのこと。プラハのナショナル・ネーデルランド・ビル, 通称「踊るビル」とか、グッゲンハイム美術館とか奇抜な建築を数多く手がけている。
 ひと言でいうと、シュルレアリスムの高山良策氏のウルトラ怪獣ブルトンみたいな建築w。
Frank Gehry - Google 画像検索

・当Blog 過去記事
 『Sketches of Frank Gehry』

 アメリカの建築家 フランク・ゲーリーのドキュメント映画。監督はシドニー・ポラック。
 特にベルリンにあるというDG BANKが圧巻。

 チェコプラハ ラテルナマギカレポート
 この建築、プラハでシュヴァンクマイエルの芝居をずっと上演している劇場ラテルナマギカにもどことなく似ています。

 

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2010.01.14

■感想 フィリップ・ハース監督
 『Lathe of Heaven : 天のろくろ』

Lathe_of_heavenフィリップ・ハース監督
『Lathe of Heaven : 天のろくろ』

『ゲド戦記』のアーシュラ・K.ル=グウィンの小説「天のろくろ」を映像化。近未来でドラッグに溺れる生活を送っていたオアには自分の意思と関係なく現実を変えてしまう力があった。ある日、彼に相談を持ちかけられたセラピストは彼を利用しようと企む。

 レンタル店で偶然見かけて借りた。調べてみると、既に二回目の映画化。

 なかなか面白い。バリバリ低予算なのだけれど、シンプルにまとまっている。
 ほとんど一つのビルの中とその周辺だけで展開するこじんまりとした映画になっている。ただチープだけど現実の改変の様子をうまく切り出していて、好感が持てる。金をかけるだけが映画じゃないですね。

 ただ原作のあらすじをみると、もっと破天荒に現実が改変されるようで、そちらの方がSF映画になったら凄そう。

 すでに原作は絶版だけれど、復刊時に購入しておくべきだったと後悔。
 ということで本屋を捜しました。んで、名古屋駅前のジュンク堂でゲット。いずれ読んでレビュウします!

◆関連リンク

Ursula K. Le Guin『The Lathe Of Heaven』
DVD『The Lathe Of Heaven』1980版

『天のろくろ』復刊版

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2010.01.13

■『東のエデン劇場版Ⅰ The King of Eden』興収
 サマーウォーズvsヱヴァ破vsアバター

Photo

『東のエデン劇場版Ⅰ』 公開38日で興収1億円突破(アニメ!アニメ!)

 この数字は1月4日までに同作を公開した全国劇場10館の合計で、期間中の動員数は7万5647人、興収は1億80万円になる。映画の公開は7館でスタートしており、10館以下興行として異例の好成績となっている。

 shamonさんのmixi記事より、『東のエデン劇場版Ⅰ The King of Eden』の興収状況を知りました。好成績ということで当初より神山健治監督の『東のエデン』をプッシュしてきた当Blogとして嬉しいのですが、この数字が他の映画と比べてどの程度のものなのか、比較したくなり調べてみました。

 結果は冒頭の比較表のとおり。(『アバター』のみ国内の数字がないため、全米の数字を使用)
 公開規模では、『東のエデン』10館に対して、『ヱヴァ破』229館,『サマーウォーズ』127館,『アバター』3400館と雲泥の差があります。そこで興収を比較するのに、一日一館あたりの金額で比較。
 表の興収(万円/日館)をご覧下さい。
 『東のエデン』27に対して、『ヱヴァ破』30,『サマーウォーズ』22,『アバター』57万円/日館という結果です。『アバター』は別格として『ヱヴァ破』に迫っているというのは相当ポイント高いのではないでしょうか。

 どうですか、興行会社および館主殿、『東のエデン劇場版II Paradise Lost』公開してみませんか(^^)。
 公開館数が増えることを一ファンとして祈りながら、まとめてみました。
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 本当はここに制作費のデータも加えて分析したいものですが、残念ながら『東のエデン劇場版Ⅰ The King of Eden』の制作費はネットで調べる限り公表されていないので、見送りまた。
 制作費では『アバター』は約300億円との噂もあり、ここでも桁違いの比較になるでしょうね。

◆関連リンク(源泉データ)
全米映画ランキング - 映画のことならeiga.com.

ジェームズ・キャメロン監督のSF超大作「アバター」公開17日での累計興収を約3億5210万ドルとしている。

「サマーウォーズ」興収14億円 動員107万人 夏は終わらず(アニメ!アニメ!)

9月19日までに観客動員数は107万人、興収は14億円を超えた。

大ヒット発進!サマーウォーズ』の興行状況(CINEMA TOPICS ONLINE)

8月1日より全国公開となりました。公開館数127館でスタートし、各劇場で満員が続出、先週末(8月1〜2日)の興行収入でスクリーンアベレージ(1館あたりの平均興行収入)はダントツのナンバーワンを記録しました。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 - Wikipedia

6/27公開。初日公開館数は120館、興収40億円。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』公開劇場リストより全劇場の公開日数より平均公開日数を算出。

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2010.01.12

■関和亮監督 PV サカナクション「アルクアラウンド」

Aruku_around PV サカナクション/アルクアラウンド
(Youtube)
(クリハラ (klixxxx) on Twitter経由)

2010年代の幕開けとともにサカナクション約1年ぶりの新曲となる「アルクアラウンド」。2010年代のミュージックシーン を牽引する予感に満ち溢れたハイパーサウンドとなっている。

 とにかくリンク先のPVを一度、観てみて下さい。
 映像のアイディアもサウンドも快適! テキストの解体! 気持ちのいいPVです。

◆関連リンク
サカナクション「アルクアラウンド」ミュージック・ビデオ公開! - CDJournal.com ニュース.

  監督は、Perfumeのメジャー・デビュー後の全シングルにおけるPVディレクション/アート・ディレクションなどを手掛ける関和亮。また、前作「ネイ ティブダンサー」に続き、北澤“momo”寿志がスタイリング、アーティスト・ビジュアル・オーガナイズおよびプロデュースを手がけています。

サカナクション『アルクアラウンド(初回限定盤)』

エレクトロクラブミュージック+ロックサウンド+80'sダンスミュージックという最先端のサウンドコンセプト。そして文学性の高い、繊細に紡ぎ出された詞。ともすれば相反するこの二つの要素が非常に高水準で融合された「アルクアラウンド」。(略)
中心にたたずみ、苦悩しているかのように見える女性の顔には 「アルクアラウンド」歌詞が記されるという、非常にアート性が高い作品となっている。雑誌やインターネットのメディアなどで歌詞を無断転載してはならない、という著作権上の法律による理由でプロモーションに使用されるジャケットは歌詞の部分が差し替えられているダミーのジャケットとなっており、歌詞が記載されている正式なジャケットは1月13日に発売されるCDのみでしか確認できないという。

関和亮 (KazuakiSeki) on Twitter

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2010.01.11

■ベテルギウスにスーパーノヴァ/ハイパーノヴァ爆発の兆候

Eso_betelguse ベテルギウスに爆発の兆候
大きさ急減、表面でこぼこ(asahi.com)

専門家は「爆発は数万年後かもしれないが、明日でもおかしくない」と話す。もし爆発すれば、満月ほどの明るさになり、昼でも見えるようになる。

超新星爆発を目にした瞬間、人間は死ぬのですか? (Yahoo知恵袋)

ガンマ線バーストは(略)地球から1000光年以内で発生し、ビームが地球方向を向いていたら、地球の大気が完全に剥ぎ取られます。

 ペテルギュウスは640光年の距離なので、その危険がない訳ではないという事ですね。これが明日から数万年後まで地球のリスクになる。でもガンマ線バーストは起こるかどうかもまだ理論的にわからないみたいだし、極限られた範囲へ放出されるようで、確率は相当低いのでしょうね。

ガンマ線バースト(wiki)

ビームの幅はわずか数度の角度範囲に限られる。

 詳細とガンマ線バーストを捉えた別の恒星の写真はリンク先を参照。

極超新星:ハイパーノヴァ(wiki)

 これでもし本当にノヴァ化して満月の光くらいになれば、『NOVA 1 書き下ろし日本SFコレクション』の良い広告塔に、、、ってそんなまとめか!?

◆関連リンク
ESO - eso0927b - A close look at Betelgeuse
ESO’s Very Large Telescope (VLT) でとらえたベデルギウス。
ESO - eso0927 - Sharpest views of Betelgeuse reveal how supergiant stars lose mass 引用した写真はこのEOSのページより。
ベテルギウス - Wikipedia

原綴りの Betelgeuse は英語式の綴りで、英語では [ビートルジュース] というように発音される。

・ビートルジュース - Wikipedia

ビートルジュース、という名前はベテルギウスの英語読みの発音にbeetle(カブトムシ)とjuice(ジュース)を当てはめたものであり、それ以上の意味はない。

 これは知らなかった。
YouTube - Betelgeuse Surface Video + Going Supernova

Tribute video to the famus red supergiant star Betelgeuse. Features a surface video and a picture of the spectacular supernova explosion.
  When it explodes, it may become a Pulsar surrounded by a big nebula.
  Computer simulations by Bernd Freytag

 ベテルギュウスの表面をシミュレーションしたコンピュータグラフィクス。
HyperNova - PodTube
 ハイパーノヴァ、スーパーノヴァのCG映像のリンクを集めたサイト。
 これはなかなかの見ものです。

 

BetelgeuseFilm_Chi.mp4 (video/mp4 オブジェクト)

 2002年〜2009年の別の恒星の観測写真を動画化した映像がパリ天文台にありました。大きさが太陽-地球間の距離ほど変化。明るさの鳴動も不気味。

 右図の中央部に置かれたのが太陽と地球の軌道。

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2010.01.08

■感想 伊藤 計劃『ハーモニー』

伊藤 計劃『ハーモニー』

 「一緒に死のう、この世界に抵抗するために」—御冷ミァハは言い、みっつの白い錠剤を差し出した。21世紀後半、「大災禍」と呼ばれる世界的な混乱を経て、人類は医療経済を核にした福祉厚生社会を実現していた。誰もが互いのことを気遣い、親密に“しなければならない”ユートピア。体内を常時監視する医療分子により病気はほぼ消滅し、人々は健康を第一とする価値観による社会を形成したのだ。そんな優しさと倫理が真綿で首を絞めるような世界に抵抗するため、 3人の少女は餓死することを選択した—。

 遅まきながら昨年のSF大賞受賞作『ハーモニー』読了。
 健康テーマのユートピアもの、と単純にイメージしていたのですが、豈図らんや、伊藤計劃氏が追求していた「意識」テーマの本格SFでした。

 我々人類が獲得した意識なるこの奇妙な形質を、とりたてて有り難がり、神棚に祀る必要がどこにあろう。(P316)

 このストーリーはある意味SFの王道である。『幼年期の終わり』を思い出させる。そして僕の文脈だと『The End of Evangelion』にもつながりますね(ありゃありゃ)。(おおげさに言うと)デカルトの打ち立てた「近代」くんの転倒。そしてそれに立脚した「文学」ちゃんへの決別でもありますね。

 そしてもしかしたら作家からご親族へのギリギリの状態のメッセージ。本当にラストページ、涙なしには読めません。

 伊藤計劃氏、やはり「意識」が主要テーマだったのですね。
 次に「From the Nothing, With Love」(『超弦領域』所収)でさらにそれを深化させる方向性が書かれていただけに(こちら参照→ http://bit.ly/751Rhf)、本当に残念。もっともっと読みたかった。

 伊藤氏が亡くなり、今は叶わぬこととなってしまったが、この本のラストの後の世界を描く小説が読んでみたかった。あのラスト、小説の形態を喰い破っているわけだから、その先を描いたらそれは「ポスト小説」。なんだかわからないものになりそうだけど、そんなゴールを伊藤氏が構想していたとしたら、、、。

 この本では、意識と意志の区分けが曖昧だった(両者をイコールとして書かれていた)。意識=意志+コミュニケーション(言語)では、と思うのでこのコミュニケーションについて触れていないのは少し残念。
 ここを描いて、意識のメカニズムが自明になった世界において(つまり「近代」の呪縛から解き放たれて)、主人公たちが行動して行くような小説が読んでみたい、なーんて夢想をしてしまった。

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2010.01.07

■デイヴィッド・リンチ作品ネットオークション David Lynch on artnet

Artwork_images_davidlynchtile

David Lynch on artnet
 デイヴィッド・リンチのアート作品の展覧会を紹介してきたが、今回はその作品のネットオークションの紹介。
 上記artnetというHPで、現時点66点のリンチ作品が販売されている。
 それなりの大きさの画像で、作品を楽しめるので、リンチファンの方にはお薦めです。
 上記はそこから12点、僕の気に入ったものを引用しました。
 まるでリンチの映画のワンシーンを見るような独特のタッチの映像。ブレた写真は彼が敬愛するフランシス・ベーコンの絵画を思わせる。

 しかし不安になるのは、われわれはもう彼の映画を観られないのだろうか、という心配。これら作品の売り上げが次の作品の資金になることを強く希望したい。
 twitterでリンチ宛につぶやいてみようかな(^^)。

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2010.01.06

■デイヴィッド・リンチ個展
 DARK SPLENDOR & New Paintings @ GRIFFIN Gallery

Dark_splendor_photoDavid Lynch – Dark Splendor Raum Bilder Klang(公式HP)

22.11.2009 - 21.03.2010

artnet Magazine - Expositions - David Lynch par Werner Spies 展示の全体像を紹介
DAVID LYNCH: DARK SPLENDOR OPENS(T E X T U R E)

 ドイツのマックス・エルンスト・ミュージアムで昨年11月から今年3月まで開催中のデイヴィッド・リンチの展覧会。
 絵画とオブジェを融合したような写真の作品がなかなかいい味。

Hatje Cantz Verlag | David Lynch Dark Splendor - Raum Bilder Klang
 こちらにこの展覧会の図録が紹介されている。Amazon.deでも扱われているという情報もあるが、今のところ、売られていない。以前紹介した美術展カタログ『The air is on fire, David Lynch』のように、日本からも購入できるといいのに。

David_lynch_griffin02DAVID LYNCH: New Paintings @ GRIFFIN Gallery

September 12th - December 12th, 2009

Opening Reception: Saturday, September 12th at 8 PM
GRIFFIN is pleased to present a solo exhibition of new monumental paintings by David Lynch. This will be his first exhibition with the gallery and his first solo exhibition of paintings in Los Angeles in over a decade.

 こちらは昨年9月から12月まで、カリフォルニアサンタモニカのギャラリーで開催されたデイヴィッド・リンチの個展。
 すでに昨年末で終了していますが、リンク先で、一部新作の絵が見られるので、御紹介。

David_lynch_griffin  オープニングの様子 写真と記事。絵の前に立つのはローラ・ダーンですね。

 他にはLIFE誌がオープニングの模様を写真で伝えています。

◆関連リンク
デイヴィッド・リンチ:ニューペインティング! (Blog 海から始まる!?さん)
 現在、GRIFFIN GalleryのHPで既に掲載終了になっている作品が紹介されています。

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2010.01.05

■デイヴィッド・リンチ ギャラリー・ラフェイエット展示
  David Lynch Machines Abstraction and Women Exhibition Paris

David Lynch Galeries Lafayette(Youtube検索結果)
 みなさま、あけましておめでとうございます。
 既に新年も5日。正月休みでボーとしててBlogの更新が滞り、すみませんでした(twitterはしてたんですけどね(^^;))。本年もどうぞ御贔屓によろしくお願いいたします。
 さて新年はデヴィッド・リンチからスタートです。

David_lynch_gallerie_lafayette

David Lynch Machines, abstraction and Women 展示の全体像

 2009年9月デイヴィッド・リンチが、パリの百貨店ギャラリー・ラフェイエットのショーウィンドーを飾ったアート作品のビデオ。
 最近、新作映画の噂を聞かないですが、活動を映画からアートへシフトしてますね。(後日、別の展覧会情報も掲載予定)

女性の立像

 この作品は映画的オブジェ作品。映像と音楽とのコラボレーションで、今までのリンチのアート作品(主に絵画)から映画へと近づいていってますね。で、紛れもなくリンチ。あの音楽だけで参ります、私(^^;)。
 こうした作品で映像と音楽のコラボレーションをすることで、映画の欲望は充足してしまうのではないかと、ファンとしては心配。

デイヴィッド・リンチのピタゴラ装置

 ピタゴラ・スイッチに比べると、まだまだだね、なーんて(^^;)。

 リンチのこのようなアート活動の活発化は、一昨年のパリの大規模な展覧会ジ・エアー・イズ・オン・ファイアー展: "the air is on fire"で評判が良かったから、というのが理由なのでしょう。それにしても、もしかしたらリンチは『マルホランド・ドライブ』で20世紀映画芸術の到達点に至ってしまったため(これは僕の解釈)、続く『インランド・エンバイア』はスタイルを崩しに崩し、今や映画そのものに興味を失っているのではないか、という心配も僕の頭には浮かんできます。

 特に日本では展覧会が開かれる気配がなく、ファンとしては彼の新作に出会う機会がなくなっているので、上記心配が危惧に終わることーー次回作の映画情報を早く知りたいものです。

◆関連リンク
デイヴィッド・リンチ版画購入 | 滝本誠 夢のヒント、悪夢のピント | WEBマガジン e-days「イーデイズ」.

 新刊刊行パーティは、所有のリンチ・ペインティング+写真を展示できる空間でやりたい。そこでモチベーションをあげるために、印税前倒しと称して、先頃パリの百貨店ギャラリー・ラフェイエットで開催されたリンチの新作版画展で1点購入した。

 滝本師匠のBlogにこのアート展の情報がありました。版画を買われたのですね。
David Lynch @ Galeries Lafayette (Paris, France) ~ Haute World
 11個のショーウィンドーを写真で紹介。
David Lynch en vitrine aux Galeries Lafayette — Le Journal des Vitrines ムービー集
::: au fil de la Seine ::: : Expo David Lynch
 ギャラリー・ラファイエットの展示会場の様子。
フランス生活情報 フランスニュースダイジェスト
  - デヴィット・リンチがパリを彩る

「パリを彩るこの百貨店のショーウインドーは私の感性を刺激する宝石の箱のような存在です」というデヴィット・リンチ。シュルレアリスムをこよなく愛する彼ならではの不思議な空間を演出しています。

2009-11-03 - だめ日記

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