SFマガジン3月号
高橋良平、柳下毅一郎、鷲巣義明、渡辺麻紀、添野知生の5氏が選んだオールタイム・SF映画ベスト50とその座談会が掲載されている。
これを見ていて、自分の50本を選んでみたくて、5氏のベストを眺めながら書き出してみました。
あくまでもSF映画というジャンルとしてのベスト。子供の頃からSF映画のテレビ放映を楽しみに観てきた1ファンの好みということで見て下さい。その都度、評価指標は変わっているので、観た当時、SF映画としてのワンダーをどの程度のレベルで感じたかで選んでいます。今、全部、見直したら別の順位になりそうですが、、、。
黒:SFMベスト50ランクイン作品
青:ランクインしなかったが5人うち1名以上が選んだ作品
赤:誰も候補に挙げていない映画。
1. ストーカー (1979)
2. ロストハイウェイ
3. 禁断の惑星
4. 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に
5. 20世紀ノスタルジア
6. ロストチルドレン
7. ブレードランナー
8. 機動警察パトレイバー THE MOVIE
9. 2001年
10. クォーターマス 火星人地球大襲撃
11. 悦楽共犯者
12. 未来世紀ブラジル
13. 空飛ぶゆうれい船
15. バタリアン
16. キャリー
17.スキャナーズ
18. ガメラ3 邪神<イリス>覚醒
19. ダークナイト
20. Mr. インクレディブル
21. 未知との遭遇
22. どですかでん
23. マトリックス
24. ロード・オブ・ザ・リング
25. 時をかける少女
26. ET
27. コンタクト
28. ウェイキング・ライフ
29. エクスプロラーズ
30. ターミネーター
31. バックトゥザフューチャー
32. 地球爆破作戦
33. 日本沈没
34. レポマン
35. ガタカ
36. ダークシティ
37. もののけ姫
38. 宇宙戦争(2005年)
39. 博士の異常な愛情
40. 三大怪獣 地球最大の決戦
41. ゴジラ
42. 猿の惑星
43. ウォッチメン
44. マルコヴィッチの穴
45. アンブレイカブル
46. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
48. ダーク・スター
49. 時計じかけのオレンジ
50. AKIRA
ということで50本なのですが、どうしてももう少し挙げたくて、特別ベスト60(^^;)。
51. アイアン・ジャイアント
52. サイレントランニング
53. 地球に落ちてきた男
54. 遊星からの物体X
55. ロボコップ
56. 宇宙水爆戦
57. アンドロメダ…
58. メトロポリス
59. エイリアン
60. 惑星ソラリス
1位のタルコフスキー監督の傑作『ストーカー』がまるで誰にも挙げられていないのがとても心外(^^;)。ということもあり1位、、、なわけでなく本当にこの映画の静かに底辺に流れているSFとしての高ポテンシャルは凄い。
原作はソ連のSF作家ストルガツキー兄弟の『路傍のピクニック』。
映画はまさにタルコフスキー映画としかいえないようなタッチで、ストルガツキー兄弟作品とは大きく雰囲気が異なる。映画のSFというとエンターテインメント系に振りすぎている印象のある僕は、本格SF映画というと必ずこの映画を思い浮かべるので1位として選んだ。
2位はやはり外せないデイヴィッド・リンチ。『砂の惑星』はワンダーなビジョンもあったけれどリンチ映画としてもSF映画としても今ひとつで、幻想的な精神SFになっていた『ロストハイウェイ』をエントリー。
3位は『禁断の惑星』。これはまだ映画館へ行くこともなくテレビで放映されるSF映画をワクワクして観ていた小中高生の自分のベスト。今、観てもそのSF映画としての古典的な完成度は素晴らしいと思う。本当にジェームズ・キャメロンが映画化し、あの3Dテクを駆使してリメイクしたら、凄い映画になるのではと今から楽しみにしている。
4位は鷲巣義明氏のみがエントリしていたエヴァ。
新劇場版の完結を観た時に、これと入れ替わるか、それともさらに上位へランクインするか、、、、?
そして5位は原将人監督の清廉な宇宙人SF映画の傑作(^^;)。
あの映画が描いた都市と人類への違和感と、それを凌駕していく20世紀の意志は素晴らしいと思うのです。この作品も誰からもエントリされていないので不満。大森望氏ならば、キネ旬年間ベストで挙げていたので50本に入るかも。
ということでこれ以上コメントしていると、どんどん長文になっていくので、まずはここいらで終了します!
※注. 映画のベストとか、究極映像のベストとか(^^;)、アニメのベストということになると変わってくるということでご了承下さい。あと黒沢清監督作品を入れるか迷いましたが、今回は止めました。本当は『CURE』はSFとして挙げてもいいですよね。
◆関連リンク
・・オールタイムSF映画ベスト50(「SFマガジン」3月号)
- 40代病人夫婦の日記
こちらにSFMベスト50がそのままが掲載されています。こういうのは情報だから著作権はないのですよね。
・主な映画へのリンク(wikipedia)
ストーカー (1979年)
新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に
ウェイキング・ライフ
ガメラ3 邪神<イリス>覚醒
スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
三大怪獣 地球最大の決戦
アンドロメダ… - Wikipedia
・
ストルガツキー兄弟『ストーカー:路傍のピクニック』
・S—Fマガジン2010年3月号:ハヤカワ・オンライン
2009年度・英米SF受賞作特集
昨年度の英米SF界を総括する恒例の特集。ナンシー・クレス、ジェフリー・A・ランディスほかによる主要SF賞受賞作4篇を訳載。1月号訳載の「息吹」がヒューゴー賞を受賞したテッド・チャン最新インタビュウ、受賞長篇レビュウで構成する。
・S-Fマガジン 2010年3月号: 映画評論家緊張日記
いろいろ異論がありそう(アニメが少なすぎるとか)。個人的ベスト50も載っておりますので、ぜひお目通しください。ちなみに個人的オールタイムベストSF映画は『メトロポリス』です。
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