■新刊メモ 古川日出男、久々の長編小説『MUSIC』
響き、響き。き、キキキ。聞こえてくるよ、猫笛、祝祭、大地の歌声。喪失を抱えた猫と人間たちは、音楽に導かれ、東の都 東京から西の都 京都へと失踪/疾走した。流れる季節、 刻まれる時、光と闇。二都を駆け抜け、時間と空間を繋ぐ、痛快で壮大な書下ろし長篇小説。
判型 : 四六判 頁数 : 352ページ
発売日 : 2010/04/30
大作『聖家族』以来、1年半ぶりの古川日出男の新作長編が出版される。
僕は上の情報しか知らない。ここから連想されるのは、初期の古川作品である『沈黙』『アビシニアン』といった作品。もちろん常に新たな作風を開拓し続ける古川日出男なので、それら作品とは大きく異なることと思うが、それらの(特に『アビシニアン』が)好きな僕は、あのムードを楽しみにしていたりする(^^;)。
古川日出男のメルマガにさらに新作の情報があった。今だタイトルも明らかにされてないが、こちらも期待。
その執筆の最終段階は『聖家族』よりはるかに苛酷で、むしろ凶暴なまでに強靭で、俺を打ち据えて、脱稿前日は朝8時から夜10時半まで書き、緊張という よりも“恐怖”からまともに眠れない日々も過ごし、そして誇るに足る原稿が上がった...活字になるのは6月頃だと思う。雑誌に一挙に載る。本にはしばらく、ならない。自分が作家なのだと確信しつづけられる、壮絶だけれども納得しか存在しない、執筆のための異界の日々だった。
雑誌買わないと、しばらく読めないようですね。これは買わねば!
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古川日出男|河出書房新社
◆関連リンク
・ フルカワヒデオプラス, 古川日出男 CD『MUSIC:無謀の季節』
こういう音楽CDがあったんですね。知らなかった。
当Blog記事
・■レビュウ 古川日出男
『聖家族 生まれちゃったんだよ、俺たち。』
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コメント
もう見ました、面白いですね
投稿: アビシニアン | 2010.10.21 11:07