■新刊メモ 『未来医師』『Cut 10.06 ヱヴァ:破』
『Build the Future』『カオスの紡ぐ夢の中で』
フィリップ・K・ディック、佐藤 龍雄訳『未来医師』 (東京創元社)
医師パーソンズは突如として25世紀の北米へ時間移行した。そこでは人種の混交が進み、全員が混合言語を話し、複数の部族に分かれて生活している。人間の平均年齢は15歳、さらに医療行為が重大な罪とされていた。この悪夢的社会を変えようとする一派の活動に巻き込まれたパーソンズは、さらに幾度もの時間航行に連れ出され、重要な役割を果たすことに。時間SFの秀作、本邦初訳!
久々のディック! 牧真治氏の解説によれば未訳作品はあと3編。残り惜しいですが、読んでしまうんだろうなー。
今度は25世紀の未来の迷宮を主人公と彷徨うことになるのか。
『Cut (カット) 2010年 06月号』
Cut
編集部日記 ブログ
そして、特集第2弾は DVD/Blu-Rayが今月末に発売される『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』! 完全独占の描き下ろしイラストあり、ポスターあり、本田雄&鷺巣詩郎のインタビューあり、のかなり濃厚な特集に仕上がっています。 詳しくは数日前に、小柳が書いた鼻息荒いこちらのブログをご覧ください。
DVD発売に合わせて再特集とは異例。作品の力なのか、雑誌低迷の生き残り策なのか(たぶん両方でしょう(^^;))。「スーパーアニメータ」本田雄のインタビューが貴重。あと引用したのは、Cut Blogで掲載されている本田<師匠>雄氏の直筆サイン色紙2枚。プレゼントとのことでCut綴じ込みハガキで応募!
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT)
ADVANCE.【初回限定版】 [Blu-ray] 』
今日、届きました。
観たいけれど、今観始めたら、きっとラストまで観たくなって寝れないー。週末まで我慢するしかないでしょう(泣)。
科学の固まり。未来の具現化。子供の頃からのあこがれ。。。
圧倒的な巨大機械構造物群の前に「もう、シビレるっ!」としか云えません。お薦めです。 庵野秀明(監督とか)人智を超えた叡智と行動力によって実現されたそれらの凄さを
我々は表層を通じてしか実感できない。複雑を極めながらも一
切のムダが無いその意匠を、肉眼で見るよりも遥かに魅力的に
切り取る……それこそ写真の凄さであります。 樋口真嗣(映画監督)日本の先端技術の現場を圧倒的スケールで撮り下した 立ち入り禁止の奥の世界!
本書には、核融合研究施設や加速器研究施設、外郭放水路など、 7つの施設の写真が収められている。
我々人類の叡智の結集が迫力を持って目前に迫る凄まじい興奮を、 本写真集によって体感してもらいたい。
表紙が僕も行ったことのある岐阜県土岐市の核融合科学研究所の大型ヘリカル装置:LHD。いつ見てもこれは凄いセンス・オブ・ワンダー。未来のエネルギ問題をもしかしたら解決する核融合。その生成メカニズムから必然的に決まるこのデザインの、まさに機能美。超の技術は、やはり超美しい。現代アートでこの域に達しているものがどれだけあるのだろう?
こうした美にこそ、人類の未来を切り開いてもらいたいものだ。
◆関連リンク
・【ドボク対談】大山顕×西澤丞『Build
the Future』はアイドル写真集だ! - 日刊サイゾー
西澤 ぼくは博 士みたいに研究はできないけど、撮影して発表するっていうスキルがある。そこでぼくのやるべきことがあるなっていう。博士たちの研究を通訳して発表するよ うな、そんな感じですね。
西澤 フランスなんてカメラマンを雇って核融合施設の写真をかっこよく撮らせて、世界中に送ってるんですよ。
リンク先で6枚の写真が観られる。
・核融合科学研究所
大型ヘリカル装置LHD: ★究極映像研究所★
・核融合科学研究所 大型ヘリカル装置一般公開(1) LHD そのテクノロジーとアート: ★究極映像研究所★
複雑系研究の第一人者が科学研究の本質と最前線を、多彩な表現形式を駆使して説く名作解説、待望の復刊なる! 日常の研究の営みから文化との絡みまで、幅広い視座から平易に鋭く綴るエッセイと、「デーモン」がカオスを消し去った世界で起こる出来事を描く、小説によ るカオス理論入門ならぬ「カオス出門」。および生命進化を模し、人工知能による「物語の進化」を通じて複雑系に迫る「小説 進物史観」を収録。解説/円城塔
手頃な文庫本になって再刊。
複雑系って興味はあるのだけれど難しそうで敬遠してたけど、これで読んでみようかと思う。
◆関連リンク
・円城 塔『Self-Reference ENGINE』: ★究極映像研究所★
円城氏のペンネームの由来はこの本の中にあるようです。
・東大 総合文化研究科
広域科学専攻相関基礎科学系 金子邦彦研究室 関数マップ
ペンネームは金子邦彦『カオ スの紡ぐ夢の中で』収録の短編「小説・進物史観―進化する物語群の歴史を観て」に登場する自動物語システムが名乗る筆名のひとつに由来する。
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