■デイヴィッド・リンチ新作「レディ・ブルー・上海」
David Lynch "Lady Blue Shanghai"
デビット・リンチ監督 Lady Diorの新作フィルム公開。(VOGUE.COM)
パリとNYでそれぞれ撮影された「Lady Noir」「Lady Rouge」続く、「Lady Dior」をフィーチャーした新作フィルム「Lady Blue Shanghai」が公式サイトで公開中だ。
今回舞台となるのは、国際都市として注目される上海。レトロフィーチャーな魅力いっぱいの街並を背景に、巨匠デビット・リンチがアイコンバッグ「Lady Dior」とオスカー女優マリオン・コティヤールを妖艶にとらえた。サイトではまた、スチールキャンペーンやフィルムのメイキングも紹介されている。
Chapter 3 of the Lady Dior saga : Lady Blue Shanghai(Lady Dior 公式HP)
ひさびさのリンチの新作。16分の短編。
そして姉妹篇として7分の短編"It holds the love" 。こっちは公式HPの「ポエム」をクリックするとマリオン・コティヤールによる詩の朗読とそれに合わせた7分間の映像を観られる。さらに他にはメイキングも掲載。
既に5月に上記公式サイトで発表されていたらしい。日本のサイトでもいくつか紹介されているが、いずれもファッション関係サイトで映画関係では取り上げられていないようで、うちの視野にも入ってませんでした。<< 遅い!
作品"Lady Blue Shanghai"が素晴らしい出来。リンチの固有アイコンの登場は定番としても、後半、上海を駆け夜景を背景にしたシーンは、リンチ映像としても一歩進化したのではないか。
『ロスト・ハイウェイ』や『インランド・エンパイア』でもコマがブレて飛ぶシーンはいくつかあったけれど、今回はそれを連続した映像として描いている。ここの表現は新しい。
是非、映像で観てもらいたいが、特にこの引用シーン。マリオン・コティヤールが上海の夜景に蕩けていくようなシーンは特筆。リンチの最新の達成がここにある、と言ったら言い過ぎだろうか。
◆関連リンク
Lady Diorの他の2作「Lady Noir」「Lady Rouge」は別監督です。でもなかなかいいので以下にリンク。
・Lady Dior
Lady Noire, Lady Rougeをクリック。
「Lady Noir」は、olivier dahan脚本・監督。リンチ作品にインスパイアされているようにみえます。
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コメント
shamonさん,あんまりよう/あまりとなえさん、こんばんは。ひさびさのリンチ、いい絵を撮ってますね。
>>ぱっとサイトを観ただけですが、
>>相変わらず女性を撮らせたら世界一ですね(^^)。
女性の眼から見てもそういう感じなんですね。
道理でファッション,化粧品関係に重宝されるのでしょうね。
>>リンチ、Twitterフォローしてるのに気付きませんでした(泣)。
そうそう、たぶん控えめなリンチはつぶやいてないんじゃないかな、と思います。
>>夜にホテルにノイズにスモークと定番アイテムに震える短編でした。上海の街シーン‥なんかウォン・カーウァイみたい(笑)。
確かにカーウァイを思い出したり。
でも魔都とリンチ、似合いますね。あー、上海万博へ行きたい。
>>でもこれ音楽バダラメンティじゃないんですね?
そうですね、リンチ自身もやってますね。
バダラメンティにも元々リンチテイストが入ってたはずなので、オリジナルイメージはこちらなのでしょうね。
投稿: BP(shamonさん,あんまりよう/あまりとなえさんへ) | 2010.07.05 23:48
リンチ、Twitterフォローしてるのに気付きませんでした(泣)。
夜にホテルにノイズにスモークと定番アイテムに震える短編でした。上海の街シーン‥なんかウォン・カーウァイみたい(笑)。
でもこれ音楽バダラメンティじゃないんですね?
投稿: あんまりよう/あまりとなえ | 2010.07.05 21:48
ぱっとサイトを観ただけですが、
相変わらず女性を撮らせたら世界一ですね(^^)。
投稿: shamon | 2010.07.05 21:14