■感想 京極 夏彦『死ねばいいのに』電子本
京極夏彦『死ねばいいのに』、右の写真のiPhone版を読了。初電子書籍。
フォントを標準から1つ大きくしたのが僕の眼球にちょうどいい。全1588頁(19字×7
行)。約5秒程で1頁めくる。
物理的な本では402頁。約1/4の頁数。ページをめくるスピードは4倍になる。
このスピードが電子書籍の快感かも。
これだけ読みやすいならiPhone+電子書籍でOK。本棚の増殖も防げるし、、、。
物理的な本はよほど気に入った本をコレクションとして買うことになっていくんだろうな。
そして『死ねばいいのに』の内容について。
ひさびさの京極夏彦だったけれど、いやーな人間書かせたら抜群にうまいねー(^^;;)。人の来歴とそれによる性格描写に論理的/感覚的
説得力持たせたら日本一。
で、今回ある意味、日本の縮図的に感じてしまうわがままな人物が目白押し。
その部分のデティルは、自分に帰ってくる部分もあって興味深い。
にしても後半、主人公が探求するある人物の像がラストでその焦点を結ぶシーンの鮮やかさ。周りの人物ばかりがクッキリ描かれ、ピントがボケていたその中心人物に急速にフォーカスが合っていく。
その人物の興味深い人となり。うまいなー、京極夏彦。
そしてラスト、この人物のことをもっと知りたい、と想像力を膨らませる余韻が残る。
僕が読んだのは標準より1個文字が大きい、下段中央の文字。これで全1588頁。
下段に示したのは、ページを上にズラすと現れる操作メニュー。文字を縦横変えたり、ページ指定、明るさ、検索等の操作が出来る。
◆関連リンク
SFとしては日本初! テクノロジーの先端を描く文学のはずなのだから、もっと電子化進んでほしい。値段も付録も嬉しいし。
| 固定リンク
コメント
say*3さん、おはようございます。
これ実はアプリなのです。(MM9もそうみたい)
だからiPhone用はiPhoneのみでの使用。
PDFの方がユーザには嬉しいですよね。
投稿: BP(say*3さんへ) | 2010.07.17 07:16
これは一旦落としたら、その端末以外ではダメなんでしょうか?
投稿: say*3 | 2010.07.16 22:20