■感想 諫山創『進撃の巨人』1~2
巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は、巨大な壁を築き、100年以上の間、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた。
だが、名ばかりの平和は壁を越える超大型巨人の出現により崩れ、絶望の闘いが始まってしまう。
諌山創『進撃の巨人』1,2巻読了。情動にねじれた絵と異様な設定、これはまさに奇想SF漫画ですね。時間感覚もねじ曲がっていて異質感を醸している。
巨人の佇まいの異様さが特筆すべき。欧州風の街中を走っていく大小の裸の巨人の気持ち悪さは必見。
今後、この世界の謎と、壁の外の幻想が壮絶になるのを期待。
僕がこれを読んでまず思い出したのがアイスランドのレイキャビックに現れた巨人。上の写真がそれ。一番右が『進撃の巨人』のコマ引用である。欧州の建物と巨人の大きさ、顔の表情がどことなく似ている。
◆関連リンク
・現在進行中の黒歴史
『進撃の巨人』の作者 諫山創さんのBlog。読者からの質問へ丁寧に回答されていたり、町山智浩さんがツイッターで自作について書かれたのを紹介したり、『ウォッチメン』の巨大イカについて述べられたり、なかなか興味深い。
・Twitter / 町山智浩: 別冊少年マガジンの巻頭グラビア
別冊少年マガジンの巻頭グラビアは連載漫画のヒロインの水着イラストで、「進撃の巨人」のそれがもう……。
月刊マガジンで噂の『進撃の巨人』水着ピンナップ見てきた。これはのけぞる。
あの巨人がスクール水着を着ている。名札の佐伯って誰?と呟いたら、BitingAngle、青の零号さんに教えてもらった。 同じ別冊少年マガジンの『惡の華』の登場人物で、名札入りの体操服を盗まれるところから話がスタート。それをなぞったものらしい。ここに絵があります。
・コミックナタリー - 狂気!別マガ水着グラビア集に「進撃の巨人」が参戦
特に「進撃の巨人」の巨人が水着をまとった、インパクト絶大なイラストは必見だ。
・進撃の巨人 - Wikipedia
・諫山創『進撃の巨人』1~2:夏目房之介の「で?」:ITmedia オルタナティブ・ブログ
この作家のうまいとはとてもいえない画は、たまに何が描いてあるのかわからないコマもあるほどで、マンガとしてもう少しうまければ、と思う場面もある。が、この「うまくない」ところが異様な迫力になっていることも確かで、ヘタにうまくなられるとこのマンガの面白さも失われるかもしれないと思わせる。
| 固定リンク
« ■感想 MAG・ネットスペシャル「アニメの革命児 金田伊功」 |
トップページ
| ■ヤノベケンジ×ウルトラファクトリー「MYTHOS ミュトス」展
第2章「大洪水」@入善町下山芸術の森発電所美術館 »
コメント
say*3さん、こんばんは。
傑作というより、異様な迫力の漫画。
今後、どこまで行ってくれるか、期待です。
投稿: BP(say*3さんへ) | 2010.08.18 23:28
まだこれ読んでないんですよね。
そろそろ買ってみようかな?
投稿: say*3 | 2010.08.17 22:13