■ヤン・シュヴァンクマイエル公式サイト+新作『サバイビング・ライフ(理論と実践)』情報
下記『サバイビング・ライフ(理論と実践)』のベネチア映画祭のプレビューを伝えるページに紹介されていたヤン・シュヴァンクマイエル公式サイト。
現在のところ、内容は十分とは言えず、最新作の情報も掲載されていない。
ということでここは簡単な紹介に留め、以下に新作『サバイビング・ライフ(理論と実践)』の情報。
Now, at last, Svankmajer has let his imagination loose, and has once again proven that hands-on animation can still provide more dimension than the mechanics of technology in digital 3-D. If Svankmajer wants 3-D he’ll use an object and animate it by meticulously moving it frame by frame, as well as placing it together live-action movement.
3D技術を使わなくてもここまでの映像が可能である、というようなことが書いてある。冒頭の引用写真はこのサイトの画像であるが、映画はこうしたコラージュの多用になるようである。
しかしこのコラージュをそのまま映画で動画として動かそうとすると、今までの映画より相当に技術的に大変なのではないか。デジタルで処理すれば、容易にできるようなシーンも手作業では凄いことになりそうである。
上の文章には、3D技術と書いているが、もしかしたら2Dのデジタル技術は使用しているのかもしれない、と思ったこのスチルである。
はてさて、どういう映像になっているか、楽しみである。
◆関連リンク
・ヤン・シュヴァンクマイエルの5年ぶりの新作は『サバイビング・ライフ(理論と実践)』!(Blog 海から始まる!?さん)
この作品に先立って、シュヴァンクマイエルは、夢に関する28分の短編ドキュメンタリー「夢を縫い合わせる(シュヴァンクマイエルが話す様々な夢/映画の 話) 」“Přešít svůj sen”(Sewing through dream (Oral Variations of the Svankmajer Dream/film)を発表しています。 この作品は、「サバイビング・ライフ(理論と実践)」の製作中に完成させたもので、映像の錬金術師たるシュヴァンクマイエルの、現実世界と夢の世界を 行ったり来たりする深層に、見る者を誘い込むような作品で、断片的な映像がモザイクのように構成されている、と紹介されています。
いつもながら頭抜けた情報量に脱帽。特にチェコ語からのストーリー翻訳とこのドキュメンタリーの情報が貴重。
そして最近この記事に追加されたのが、ベネチアでのアウト・オブ・コンペティションで『サバイビング・ライフ』が上映された際のシュヴァンクマイエルの写真。ひさびさにその元気な姿が日本人の眼に伝えられた記事になっている。
・Sewing
throught dream (Oral Variations of the Svankmajer Dream/film)/Přešít
svůj sen (Orálne variácie na sen/film Jana Švankmajera).
A documentary capturing Jan Švankmajer during the making of his new film Surviving Life. A mosaic pieced together from fragments of film shooting plunges the viewer into the depths of the maestro’s alchemy of creation, incessantly oscillating between dream and reality.
そしてそのドキュメンタリーの紹介記事。
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