■空中浮揚メカニズム探索 テンヨー製「浮宙儀」「ファンタジーユニバース ゼウス デュオ」 : Levitation Mechanizm
昨日の記事 ヤノベケンジ個展「レヴィテイション」関係で、磁力による各種浮遊物を調べた。このリンク先によると、地球儀やコマからジンベイザメ(!)まで、磁力で浮遊するグッズが、いくつかあるようだ。
リンク先に掲載されているもので、特に興味を持ったのが、斥力だけで下から直径14cmの地球儀を浮かせてるテンヨー製「浮宙儀」!
これはヤノベケンジの個展「レヴィテイション」における作品「黒い太陽」とかなり近いものと見受けられる。
そこでそのテンヨー製「浮宙儀」の作動原理の謎を探索!
"世界初!永久磁石による連続長時間浮遊!
誰もが夢見た物体の浮遊装置がついに完成!
上からのささえがなく、台に入ったマグネットの反発だけで物体が宙に浮く。 そして、一度浮いた物体は、そのまま浮き続ける。
この世界初の技術は、フランスの物理学者、シムレー博士とそのチームが完成させた。
【同梱内容】 専用地球儀(直径14cm),強磁石ベース,ACアダプター,取扱説明書"
◆テンヨー|ファンタジーユニバース デュオ/ゼウス
株式会社テンヨー
"テンヨーの前身は1960年に設立された天洋奇術研究所。それまで専門家だけのものだった手品の道具を、一般の人に向けて販売することからスタートしました。当時は、プロのマジシャンになりたいという人が多く集まり、初代の引田天功さんもここから育っていきました"
テンヨーは、手品グッズとかジグソーパズルのメーカ。そしてあの引田天功も関係していたらしい。
そしてテンヨー製「浮宙儀」について、上の文章から明らかに磁力利用の浮揚のようだが、ACアダプター付なので制御してそう。大きさは直径14cm、ヤノベケンジ「黒い太陽」は10cmとそれよりは小ぶりである。
こちらの動画、フランスの物理学者シムレー博士が実演(なんか怪しげな博士(^^;))。なんと地球儀だけでなくワイングラスが縦に浮いている。しかもワインを注げる!
◆後継機「ファンタジーユニバース ゼウス FU-02」(Amazon)
こちらは直径8.5cm。こちらは浮上とともにLEDで電池レスで光る!
回っているのでベースにつながったACアダプタの電力で回転させ地球儀内部で発電させているかも。
これがあれば、まるで青い地球を我が手にしたかのようだ。気分は地球侵略者(^^;)。
◆テンヨー製浮遊地球儀「ファンタジーユニバース ゼウス FU-02」動画
なかなか幻想的! 回るスピードはヤノベケンジ「黒い太陽」とほぼ同等に見える。
◆[WBS]トレたま 浮く地球儀:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京
"宙に浮き、自転のように回る地球儀。地球儀と土台、両方に仕組まれた磁石の反発力を利用している。浮かすのに少しコツがいるが、一度浮かせば半永久的に浮かぶ"
そしていよいよ謎が解明された。
これはワールドビジネスサテライト2009.1/4のトレたまコーナーの映像からの引用。
テンヨー浮遊地球儀「浮宙儀」「ファンタジーユニバース ゼウス
」のメカニズムについて、分解映像とテンヨー開発部 小田肇氏の言葉で説明されている。詳細は動画を見てもらうとして、ベースに搭載されたセンサと4つの小さな電磁石で、磁石が傾いて付けられた円盤を浮かせている構造。この円盤が地球儀に仕込まれている。
回転は、最初に地球儀を置いた時に、手でトルクを与えて、後は惰性で回るようになっているようだ。接触部がなく、空気抵抗だけなので、かなり長時間回転し続けると考えられる。
たぶんヤノベケンジ作品も同原理ではないかと邪推する。
これによりヤノベ作品の驚異が減じられる物ではないと思う(^^;)。こうしたメカニズムが浮揚のひとつの例だと考えていただきたい。
◆関連リンク
・『ファンタジーユニバース デュオ』(Amazon)
こちらはもう一つのテンヨーの製品。
ポイントは、地球だけでなく、付属の円盤を仕込むと、150g以下のものなら何でも浮揚させられること! 僕は思わずコレをポチってしまった!!
・支えなしで浮遊回転する不思議な地球儀「ファンタジーユニバース」 - GIGAZINE
・Levitation Arts社
ここは別方式なのか、アメリカでのPatentを3本所有とか。
・YouTube - Magical GRAVITRON Levitation Technology From Levitation Arts
Levitation Arts社のデモビデオ。いろいろなものが浮遊している!
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