■新刊メモ 三島浩司『ダイナミックフィギュア:Dynamic Figure』
"刊行日: 2011/02/18
太陽系外からやってきた謎の渡来体が地球上空に建設した軌道リング・STPFは、地球の生物に"究極的忌避感"と呼ばれる肉体的・精神的苦痛を与える作用があった。
リングの一部は四国の剣山に落下し、一帯は壊滅する。そこから発生した謎の生物・キッカイは特殊な遺伝メカニズムにより急速に進化し、駆逐は困難 を極めていた。日本政府はキッカイ殲滅のため、圧倒的な力を持つ二足歩行型特別攻撃機・ダイナミックフィギュアを開発、栂遊星(とがゆうせい)は未成年ながらそのオペレーターとして訓練を続けていた。
しかし、巨大すぎるその力の使用には世界各国との不断の政治的駆け引きが必要とされ、遊星の人生もまた大国のパワーバランスや思想の対立に翻弄されていく——"
"ダイナミックフィギュアとは人型の巨大ロボット兵器。本作品は既存のアイデアに手を伸ばさずにかなりひねっています。
渡来体(地球外知的生命体)の襲来から人類の存続を維持すべく、ダイナミックフィギュアを中心とした要撃行動が展開されます"
近々刊行される期待の巨大ロボットSF。
四国の具体的な土地を舞台に、リアルなロボットSFが展開される予感。
"「上下巻を書店で左右に並べたときに二冊で横長の大きな絵になる」だけでなく、「カバーが本の内側に折り込まれる部分」にも絵を配置し、 読者が本をめくったときにビックリ。ついでに「帯をめくってその下に隠れている部分」にもビックリ。そのような演出を入れてほしいという・・・。"
そしてイラストは、加藤直之氏。
HPで『ダイナミックフィギュア』のイラストメイキングが連載されていて、なかなか興味深い。まだネットには早川書房の公式HPに小さな表紙イラストが掲載されているだけで、トップに上げたような少しボケた画像しかないのが、残念。
発売に向けて、このイラストの姿も、鮮明に、そしてその他の絵も出てくることを期待したい。
◆関連リンク
・三島浩司『ダイナミックフィギュア 上』
・『ダイナミックフィギュア 下』
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