■テリー・ギリアムのオペラ「ファウストの劫罰」と新作短篇「The Wholly Family:完全家族」
YouTube - Terry Gilliam directs the opera 'Damnation of Faust' at ENO
テリー・ギリアム監督がオペラ「ファウストの劫罰」演出へ : 映画ニュース - 映画.com
" 鬼才テリー・ギリアム監督が、エクトル・ベルリオーズ作曲の劇的物語「ファウストの劫罰」の演出を手がけることが分かった。
ギリアム監督がオペラを演出するのは今回が初めて。イングリッシュ・ナショナル・オペラのプロダクションで、英ロンドン・コロシアムで5月6日から10回の公演を予定している"
冒頭のYoutube動画は、2011.3/3にアップされたばかりの、オペラへの意気込みを語るギリアムのインタビュー。
いつものエネルギッシュな様子、彼の頭の中でファウストのイメージが活発に動きだしているのが手に取るようにわかります。
ファウストの劫罰 - Wikipedia
" 周りの風景はさらに恐ろしく奇怪なものへと変化してゆく。天からは地の雨が降り、路上には骸骨が転がっている。メフィストフェレスは“infernal cohorts”を叫び、ファウストともに奈落の底へ落ちてゆく。
悪魔達はメフィストフェレスに対し、ファウストは本当に自ら魂を明け渡したのか尋ねる。メフィストフェレスはこれにうなずく。悪魔達は、悪魔の王子の名前を唱え、メフィストフェレスの周りを踊りながら、勝利の合唱を歌う"
ギリアムによって舞台に現出する地獄。
これは是非、観てみたいものです。
The Damnation of Faust | Production.(公式HP)
"The Damnation of Faust
Former Python and cult film-maker Terry Gilliam makes his opera directing debut with Berlioz's dazzlingly kaleidoscopic take on Goethe's Faust, setting the old legend of the ivory-tower intellectual who forfeits his soul for love."
これはENOによるオペラの公式HP。
ギリアムのインタビューの他に、スタッフも登場する動画がある。
そしてチケットはこちらでネット販売されているので、イギリスへ飛べる幸運な方、もしくはイギリス在住の方は、是非。オペラの様子をレポートいただけると嬉しいです。
テリー・ギリアムの新作ショートフィルム‘The Wholly Family’のファーストルック
そしてもうひとつは、新作短編の記事と初出の映画の1シーン。
Terry Gilliam honoured at Bradford International Film Festival | APEngine
“To be honoured by such an important festival pre-posthumously will force my family to treat me with some respect while I’m still alive. I will always be grateful for that.”
この頁によると、ギリアムの回顧祭が開催され、その中で、この短編が初公開されるという。
上の引用は、この映画についてのギリアムのコメント。
映画のシーンは、どこかキューブリックの『時計仕掛けのオレンジ』を想像させ狂気を感じさせるイメージである。短篇だからこそできる潤沢に資金を使った幻想的な映像を期待したい。
Bradford International Film Festival - National Media Museum
The 17th Bradford International Film Festival 16 - 27 March 2011 at the National Media Museum. 第17回ブラッドフォード国際映画祭は、2011.3/16〜3/27にナショナルメディア博物館で開催される。
◆関連リンク
・ファウストの劫罰 | ベルリオーズ | オペラ対訳プロジェクト
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