■ヤノベケンジ 震災後 の 胎動 − 1
ヤノベケンジより皆様へ
(京都造形芸術大学
ULTRA FACTORY Blogより引用)
"立ち上がる人々
震災直後に動揺し、情報を得ようと自宅にいる間はテレビに食いつき迂闊にも見続けてしまった。
しばらくすると横にいた幼い息子がつぶやいた「こんな世界で生きているほうが良いの?」
あわててテレビを消した。絶望の情報に押し流されている。
確信した。
今ここに芸術が必要か?の問いにはっきりと答えたい。今でこそ必要だ。と。
絶望の嵐の中に敢然と足を踏ん張り、前を見据え立ち向かう力を芸術は与えてくれる。
勇気と希望に溢れるクリエイティビティは生きることへの尊厳を意味する。
私たちは芸術の機能に信頼と誇りを持って「生きつづけよう」と思える魂を育てなければならない。
想像しよう。廃墟の向こうにあるそれぞれの理想郷を。そして
災害にあわれても生き抜こうと頑張っている方々
決死の覚悟で災害を食い止めようとしている方々
すべての人々に深い敬意を持って応援いたします。
ウルトラファクトリー ディレクター
ヤノベケンジ"
全文引用をするかどうか迷ったのですが、掲載することにしました。
少しでもこの想いを拡散した方が良いと思ったから。
現在の日本で、N災害(原子力災害)にコミットしサヴァイヴァルを自らのテーマとしたアーティストは、まさしくヤノベケンジをおいて他にいない。
そのヤノベケンジが、3.11東日本大震災/福島原発核災害後の活動を宣言したのが、この一文。
核問題について「アトムスーツ」から「ウルトラ-黒い太陽 ULTRA-BLACK SUN」まで、様々な切り口でアプローチしているヤノベの芸術を用いた被災者への応援のスタート宣言。
アートとサヴァイヴァルの接点を模索し続け、原子力の持つエネルギーの驚異に立ち向かうヤノベの脳内にどのようなイマジネーションが渦巻いているのか。
そしてそれがどう今後、噴出していくのか。
福島原発の状況とともに、このBlogでもウォッチしていきたいと思う。
最後になりましたが、本Blog再開にあわせまして、
東日本大震災で、被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復興を心より御祈り致します。
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