■原発対策案 直列化(2) テーマ6 放射性物質 漏洩対策
漏洩対策についての案。
「6-1. 5重の隔壁からの漏洩防止」は、まさに原子炉専門家に御願いしたい。
「6-2. 空気中、海中、土中への漏洩防止」と「6-3. 冷却水の処理」について、作成した冒頭の絵を使用して、アマチュアなりに書いてみたい。
■6-2. 空気中への漏洩防止
これはもう原子炉建屋を何かで覆い尽くすしかない。
政府案で、布を被せるというのがでているが、短期にはそれくらいしかできないが、僕は時間がかかることを承知の上、いずれ手を付けなければいけない恒久対策を今すぐプランニングすることを提案したい。
あたりまえだが、原子炉建屋を他の巨大建造物で覆い隠す手段。
上図の「原子炉1-4号機遮蔽棟」(濃い赤色部分)。
ソ連が実施した石棺はあまりにも力技。ここは日本の建築技術の粋を尽くして、高層建築物として確実に放射性物質を覆い隠し、例え再度水素爆発が起きたとしても強度的に耐えられる防爆/耐震構造のビルディングを設計してほしい。
万が一、これ以上の飛散が起こった時の世界中の被害を想定して、例え建築費が桁外れでも、これは技術立国日本の威信をかけて、ハイテクの粋をこらしてほしい。
その技術をしっかりと世界に開示しながら大特急でこの大仕事を実現すれば、日本への信頼感と、そして技術の優秀さの世界へのアピール効果は計り知れない。
これにより、今後、世界の難工事で日本の建築業者に仕事が舞い込めば、うまくいけば宣伝費で建築が賄えるのでは、、、、、なわけはないかもしれないが、大手ゼネコンにとっては世界PRのチャンスの視点も持ってもらって、すぐ計画してほしい。
■6-2. 海中への漏洩防止
上図の「冷却水遮蔽槽1,2」(赤色部分)を海に作る。
湾内から出さない計画。1,2に分けて、二段階で浄化する方法も合わせて検討する。
短期はすぐに実施できるこの手段を実施。まず日本の、そして世界の海に漏洩しない手段を講じる事が、早急に望まれる。
■6-3. 冷却水の処理
海中への漏洩を防ぐには、元の冷却水をどう浄化するかも考えなければいけない。
そこで上図の「冷却水浄化施設」青色部分。
原子炉(格納容器)から漏れ出る冷却水全てを集中して、原子炉西側に建造する冷却水浄化施設に導水する。
浄化施設は、水の蒸発による浄化が有力ではないだろうか。1時間10t(とテレビで言ってたかと)の冷却水を全部どこかに貯めるのは現実的に無理。
蒸発させて、蒸気は冷やして真水にして再度冷却に利用。残った部分を遮蔽しながら、乾燥/濃縮した状態で廃棄槽に貯めて封印する。
これが完成すれば、真水はそのまま海に戻すことも可能だろう。
■問題点
上記工事はかなり時間がかかる。
よってその作業時の被曝対策が必須。まず原子炉を覆う布に放射線を遮蔽できる金属(鉛)を入れ込めて、できる限り、放射線が新たな建築物の建築場所へ行かないような対策が必須。
被曝対策については、別にもうひとつ記事を書きます。
上記、回り道になるが、原発の状態がこうなった以上、長期化する廃炉までの間、恒久的な対策として、一日も早くプランイングを進めるべきかと。
これができる時が、避難民が自宅へ帰れる時でないか。
その日までの工程表を早急に示すのが、国と東電に早急に求められている。
もちろん日々、緊急対応する必要がある対策は優先だが、それと必ず並行して恒久対策にも人材と物資と資金を割り当ててほしい。
今回の案は、定番だけれど、時間がかかるので早急なプランニングが必要。
建築の具体的なアイディア、浄化の別案等、なんでも提案いただけると嬉しい。
◆関連リンク
・ togetter 原発事故 東のエデン的 対策案直列化
・細野豪志ホームページ
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