■アントネッロ・シルバーリニ : Antonello Silverini イタリアのイラストレーターによるP.K.ディックの表紙画
Bookcovers - Antonello Silverini(公式HP)
(Twitter / @biotitさん経由)
"Antonello Silveriniというイタリアのイラストレーターを知った。深紅と薄水色の使い方がにくい、奇妙な作品群。数年前イタリアで、フィリップ・K・ディック関係の叢書?全集?の表紙をまとめて担当したよう。その数30冊以上。"
まずは公式HPに飛んで、ディックの35作品の表紙を観て下さい。
リンク先に冒頭に引用したサムネイル画像が貼られていて、それぞれをクリックすると、拡大した絵として観られます。
左上から、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』『フィリップ・K・ディック 我が生涯の弁明』『火星のタイム・スリップ』『高い城の男』 『ヴァリス』 『ザップガン』。
どうですか、皆さんのイメージとの乖離は?
いずれも素晴らしくポップなはじけるようなイラストで楽しくなるのですが、『アンドロ羊』の羊が特に僕のお気に入り。
『ブレードランナー』とは180度違うけれど、あの原作のマーサー教とか映画から脱落した洒脱な部分のイメージを見事に表現していると思うのは、僕だけでしょうか。
そして『高い城の男』!!
日本の本の表紙絵で捉えられているディックのイメージと乖離しているけれども、どこかこれも間違いなくディックの側面であり、この感覚はとても興味深い。イタリア人故なのかは不明だけれど、このイラストレーターによるディック作品評を是非、読んでみたいと思わせる。
あと、次の作品も好きなのでリンクを貼っておきます。
『死の迷宮』 『去年を待ちながら』 『ユービック』 『パーマーエルドリッチ3つの聖痕』 。
この全集、とても欲しいですね。
全部、並べて観てみたい。だれか国内で展示会を開催してもらえないかなー(^^)。
その他ディック以外のイラストもHPにあるので、是非、ご覧あれ。
◆関連リンク
・BLUE BOOK Group展
"会期:2008.6.18(水)~6.29(日)
会場:ブックギャラリー ポポタム(西池袋)
・ギャラリー&カフェ ファインド(十条)
●BLUE BOOK Group展とは イランの画家、ハッサン・アメカンが呼びかけ人となり、世界各国で活動する31名の作家有志によって開かれる国際展示。 メンバーはボローニャ国際絵本原画展を通じて知り合った作家を中心に、絵本やイラストレーションの分野で活躍する若手作家たち。展覧会の企画、運営も作家たち自らが行うという珍しい試みで、2年に一度、世界各国の巡回を目標としている。"
アントネッロ・シルバーリニ : Antonello Silveriniの名前があります。
このグループ展で日本にも少なくとも一度、原画が来ているようです。
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コメント
Metroさん、こんばんは。
たしかにこの表紙だったら、もっと広く読まれるような気がします!
投稿: BP(Metroさんへ) | 2011.06.19 20:32
創元、サンリオなどの表紙(時代を感じさせます)も良いですが、現在再販するとしたら、この表紙ですね。売れます。
投稿: Metro | 2011.06.15 18:46