■新刊メモ 『定本 夜戦と永遠 ---フーコー・ラカン・ルジャンドル』『憎鬼』
・ 定本 上 定本 下
(文庫)
・ 佐々木 中『夜戦と永遠 上---フーコー・ラカン・ルジャンドル』
"重厚な原典準拠に支えられ、強靱な論理が流麗な文体で舞う。誰もがなし得なかった徹底的な読解によって、現代思想の常套を内破する「永遠の夜戦」の時空 が、今ここに浮かび上がる—。『切りとれ、あの祈る手を』で思想・文学界を席巻した佐々木中の原点にして主著、補遺論文を付して遂に定本なる。女性に‐な る‐ラカンが叫び、知られざる泰斗・ルジャンドルが微笑する。恐れなき闘争の思想が、かくて蘇生を果たす。"
TBS RADIO サタデーナイトラボ「春の推薦図書特集」【前編】 (ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル) 【後編】(タマフル)
"作家・哲学者・理論宗教学者の【佐々木中】さんとお届けします。"
このpodcastで初めて知って興味を持った佐々木中。
podcastは戸惑う部分もあるが、突然ロッカーの様にトーンが上がる言葉にインパクトを受けた。そして不気味な予感の言葉。
東日本大震災のパニックの抑圧について。佐々木中氏がここで予言的に語ったテロルの予感が妙に頭にこべりついて……。
佐々木氏の博士論文である、この大部の本を読んでみたくなった。(5月に図書館で借りてきたのだけれど、結局、読めなかった(^^;)ので文庫が出た機に掲載)
"しがない公務員のダニーは通勤途上、ビジネスマン風の男が 老女に襲いかかり容赦なく殴打する場面に遭遇した。 その後街では平凡な市民が突然凶暴化し、見ず知らずの他人を、 友人を、家族を襲う事件が頻発する。メディアは彼らを<憎鬼>と名付けた。 死者は増え続け、ダニーは家族と自宅に閉じ籠るしかなかった。 やがて軍隊による<憎鬼>狩りが始まり、ゴーストタウン化した街にも希望が見えたかに思えたが、ある朝ダニーの身近に予想しなかった事態が!"
こちらは表紙のベクシンスキーに惹かれて掲載。
物語もなかなか興味深い。
| 固定リンク
« ■レイノルド・レイノルズ監督「シークレット三部作」Reynold Reynolds "Secret trilogy" | トップページ | ■実相寺昭雄 展 7/16〜9/4 @ 川崎市市民ミュージアム »
コメント