■感想 多治見市文化工房ギャラリーヴォイス『ガラスの変貌Ⅱ』
"多治見市文化工房ギャラリーヴォイス『ガラスの変貌Ⅱ』6/11-7/10
ガラス作家7名による現代の造形的な作品を紹介しています。"
写真OKとのことで、HDR写真を撮ってきた。上は、佐々木雅浩 "臨界Ⅲ"。
そして同じく佐々木雅浩 "転成Ⅰ" と " 臨界Ⅲ "。
いずれも奇妙な、蕩けるようなシュールな形態に痺れるw。特に実物に回り込んで楽しめた、形状も素晴らしいのだけれど、HDRで人の眼の感知できない高コントラストの写真として観ると、さらに光の造形が奥深く感じられる。
(iPhone4でアプリ"Pro HDR"を使用しているが、固定が悪いので手振れは御容赦。ガラス作品はしっかりしたHDR撮影で、その光の造形を、それも作品として残すべきかもしれませんね)
他の佐々木雅浩氏の作品は以下のHPをご参照。
硝子人【佐々木 雅浩】|グラスアーティスト・ガラス工芸作家紹介|硝子工芸営業舎
"溶けたガラスは、無機物でありながら有機的な形を成します。 砂が熱によってガラスに転成し私を介して成形された後、サンドブラストによって、 また砂へと還ります。炎と風による一連の物質の変化に私が立ち会うことで、 どのような形態になるのか、ガラスとの共同作業と言っても良いでしょう。 それは素材を知り、技術を高める過程の中にある発見や直観から、生まれた形です。"
作家によって語られた造形の秘密の一端。
これらの作品は是非、実際の制作の様子を見てみたいものですね。
他の作家の作品もなかなか刺激的。
左から、家住利男 "M.110401"、神代良明 "かつてのしろは"、福西毅 "邂逅-Ⅰ"、沖 文 "Section Series"。
家住氏の作品は重層的な緑の光が印象的。神代氏のまるで雪のような作品はガラスの乱反射がこういう形でアートになるんだ、という驚きがある。
福西氏のはわざと荒削りのテクスチャーを狙ってあってゴツゴツした感覚が面白い。そして沖氏の繊細に積み上げた表面形態。
このギャラリーヴォイスは、陶芸の展示が主なのだけれど、こうしたガラスの展示も新鮮な光の造形として凄く面白いので、今後も継続してほしい。
◆関連リンク
・硝子人【神代 良明】
・硝子人【由元 裕美】
なに、このファンキーなキャラ! この方の作品は一度、是非、観てみたい(^^)
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