■エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー「チェコ国における狼の再繁殖」とANALOGON エヴァ特集号
◆「チェコ国における狼の再繁殖」
エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー「チェコ国における狼の再繁殖」: Evy Švankmajerové "Vlci byli opět vysazeni v českých lesích" を表紙にした本がチェコで出版されているようなのでご紹介。
これは昨日述べた図録『ヤン&エヴァ・シュヴァンクマイエル展 映画とその周辺』にあった他の絵のような、印象的な鋭い眼を隠してる。
こちらによると、チェコのシュルレアリストの詩人František Dryje:フランチシェク・ドリイェ(昨日紹介した図録に長文のシュヴァンクマイエル論を寄せている方)の詩集につけられたグラフィックのようだ。
◆Analogon 46 (2006/I) | Analogon.cz
図録『ヤン&エヴァ・シュヴァンクマイエル展 映画とその周辺』年譜にあった、チェコシュルレアリスム雑誌『ANALOGON 46:アナロゴン』Eva Švankmajerová:エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー特集号、特集タイトルは「複数のエヴァ」。
Google翻訳でざっと目次が見れる。
息子でシュルレアリストのヴァーツラフ・シュヴァンクマイエルの寄稿もあるようだ。
勿論ヤンは寄稿してる。
こうしたエヴァ特集号が今後日本で翻訳される可能性は、おそらくヤンの人気がだんだん上がっているにしても、限りなくゼロに近いのではないかと思う。
そういう意味でも、エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーの魅力を、微力だけどここで紹介し続けたいと思う(^^;)。
この特集号の表紙、おそらく(というか当然と言っていいのかな)エヴァの絵であろう。この情感に溢れたタッチは、好みの分かれるところだと思うが、僕はこうした部分に惹かれている。
ヤンの本で、いくつかエヴァの文章を読むことが出来るが、いずれも相当に過激な戦闘的シュルレアリスムに溢れている。僕の興味は、その情感の深層にどんなものがあるのか、というところである。いくつかヒント的なことは、読んだこともあるが、もっとエヴァ本人の言葉として読んでみたいというのが、僕の希望である。
チェコシュルレアリスム雑誌『ANALOGON:アナロゴン』公式HPがこんなに充実しているとは知らなかったので、HPのタイトルページとバックナンバーのページを示します。
バックナンバーの表紙(モノクロ+着色の紙への印刷)がとてもいい。
ここから、面白いチェコの別のシュルレアリストを紹介できるといいのだけれど、いかんせんチェコ語が全くわからない。
Google翻訳の能力向上を祈るばかりである(^^;;)。
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