■感想 コズミック フロント「旧ソ連 幻の宇宙計画 ~天才科学者コロリョフの見た夢~」
「旧ソ連 幻の宇宙計画 ~天才科学者コロリョフの見た夢~」
コズミック フロント | NHK宇宙チャンネル
"天才科学者セルゲイ・コロリョフ、彼なくしてソビエトの宇宙開発はあり得なかったと言われるほどの重要人物であり、その存在は国家機密だった。(略)
新たに見つかった貴重な映像や関係者の証言を基に、悲劇の天才科学者コロリョフの実像に迫り、ソ連宇宙開発の壮絶な舞台裏を描く。"
ソ連宇宙開発の貴重な映像が観られて幸福だったw。
60年代宇宙開発のチーフデザイナーだったが、その存在が隠されていた国家の最高機密セルゲイ・コロリョフの宇宙にかける夢と現実が素晴らしい。
セルゲイ・コロリョフ:Сергей Королёвによる月着陸計画
ここに計画の資料が掲載されている。
やはり宇宙機のデザインは、アメリカよりソ連の方がいいですねw。
特に冒頭に引用した着陸船に痺れるw。この写真もSF魂直撃!
'66年にコロリョフが急逝しなければアポロに先んじて月に降りたかも。そして宇宙競争は火星探査へ突入し今頃は…。いろいろな夢を見させてくれるドキュメントだった。(右はコロリョフのスケッチを元に番組が作成した火星宇宙船)
そして、番組にはコロリョフを知る人物として、人類初の宇宙遊泳をしたアレクセイ・レオーノフ飛行士が登場。この方、70年代のSFマガジンの表紙を飾った宇宙画家でもある。絵を描くレオーノフ氏の姿も映し出されたが、残念ながら写されたのは宇宙画でなく地上の風景画だった。
ここにあるレオーノフの言葉、何故、絵描きでなく宇宙飛行士になったかがとてもいい。
"もしも別の美しさと別の色〜永久に素晴しい空の色〜に心を奪われなかったならば、おそらく僕は画家になっただろう。ところが僕は空の色に近づくために飛行士になったのだ"
◆関連リンク
・アレクセイ・レオーノフ飛行士と画家A・ソコロフの画集『画集 人間と宇宙:人類の夢と幻想の世界』
日本語解説プリント付(残念ながらSOLD OUT)。
・ロシアのサイトでいくつかの絵が観られる。
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