■シュヴァンクマイエル × スズキコージ @雑誌『MOE (モエ) 』
"シュヴァンクマイエル×スズキコージ
夢幻へと誘うアニメーション サヴァイヴィング・ライフ
夢と現実が交錯するシュールなアニメーションで、いつも世界を驚かせるシュヴァンクマイエルさんが、新作の発表と展覧会のために日本にやってきました。長年のファンであり、絵本界で独自のシュルレアリスムを表現してきたスズキコージさんが、インタビュアーとなって日本文化を愛する氏に、夢の話、カッパの話、お化けや妖怪の話などユニークな質問をしました"
雑誌「MOE」11.9月号、表紙にインパクトを受けながらw、スズキコージのヤン・シュヴァンクマイエルへのインタビューを読んだ。
まず「シュヴァンクマイエル」という名字について。
もともとはドイツ北部にある名前だけれど、今はドイツにもほとんどいないらしい。そして由来は、「シュヴァンキ」は「狂言」。「マイエル」は「○○○人」で、組み合せて「楽しませる人」という意味があると語られている。
また日本への来日で浮世絵の作成の話になり、そのきっかけになった妖怪について。チェコの妖怪は日本より種類が少なく、子供の本ばかりで大人向けの本がないとか。以前の来日の際に、京都の古本屋で妖怪本を買った話が紹介されている。
そしてチェコの河童の話。チェコのカッパは頭に皿がなく、手の水が乾くと大変なことになるらしい。ところ変われば随分と異なるものですね。京極夏彦氏に日本と中国の河童の関係に加えて、東欧との歴史的な経緯も調査していただきたくなる。
最後は、スズキ氏がお土産にと持ってきた、竹の子の話。チェコでは缶詰しかない、筍とぬかをいっしょに煮ると柔らかく食べられるという情報に、喜んでタケノコをもらって帰るシュヴァンクマイエル。ホテルで食べたのであろうかw。
日本のえほんシュルレアリストとチェコの巨匠の遭遇という貴重な記録。いろいろと今まで読んだことのない話題が興味深かった。でも全体はもっとあったはずで、さらに長い記事で読みたいものである。
そして最後に気になるのは、スズキコージさんはシュヴァンクマイエルに本を渡したのだろうかw。スズキコージや片山健と、シュヴァンクマイエルの合作なんて、ファンにとっては夢のような企画である。
| 固定リンク
« ■ULTRAFACTORY ジャイアント・トらやん 巨大ロボット建造映像 | トップページ | ■感想 ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展 『the works for Japan』@京都文化博物館 »
コメント