■感想 テレンス・マリック監督『ツリー・オブ・ライフ』
『ツリー・オブ・ライフ』観ました。それにしても神山健治監督や梶尾真治さんやいろんな方が述べている"テレンス・マリックの『○○○○』"は凄くネタばれw。関連リンクで触れましたが、まったく白紙で観たい方は、ご注意を。
白紙で観たら、度肝を抜かれると思いますよ。僕は本当に知らないで観たかった!
★★★以下、白紙で観たい方、読まないで下さいw ★★★
あらかじめ、覚悟していたとは言え、冒頭30分ほどであんなこんなシーンが20分近く続くとは! これはブラピ映画と思っていったら、唖然、とすること間違いない(^^)。
冒頭ヨブ記が引用され全体が宗教的。
ドラマも抽象映像も詩的でとても美しい。好きですよ、だけれどももっと哲学的で高密度でも良かったかな、というのが率直な感想。神の視点の獲得を狙った映像に対し、メッセージはもっと複雑な方が好み。
2時間超えるけれど、何故か短篇実験作を観たようなイメージが残った。
もともときっとテレンス・マリックはそうしたイメージを目指してこの映画を撮ったのではないかと思える。
そしてあの映像について。
物語を置いていく無謀な挿入は素晴らしい(^^;)。映像はハイビジョンで観る『コズミックフロント』か『驚異の小宇宙 人体』か、といったところ。もちろん『2001』のスターゲートのシーンを彷彿とさせるが、僕はNHKスペシャル的なドキュメント映像の方が近いかと思った。恐竜CGもそれらしいし(^^)。
まさにドキュメント好きとしてはたまらない映像w。
太陽の核融合の炎、不思議な海洋生物の増殖等々、何故3Dじゃないんだ!って映像の連続技。本当に立体視3D映画だったらと悔しくてならない。ああいう立体空間に身を置きたくてしょうがないのだけれど、、、。
それにしても『ツリー・オブ・ライフ』、実は観る前に、僕は『ダーク・サイド・ムーン』3Dの二度目とどちらにしようか随分悩んだ。
結果、今、実は3D好きなのと高密度映像から後者にしておけば良かったかなと6割くらい思う(^^;)。ってくらい立体映像ファンなわけです。あぁ高密度3D高層バトル………w。
淡白な印象は否めないけれど、家族の胸にちょっと迫る物語と宇宙の宗教的な関係、といった小品佳作的作品を好む方には、ベストマッチな映画だと思う。
◆関連リンク
・Twitter / @kixyuubann(神山健治監督)
"ツリー・オブ・ライフ観た。 テレンス・マリック版2001年宇宙の旅という意味は分かった。 絵が語る映画、素晴らしい。"
・Twitter / @kajioshinji3223(梶尾真治さん)
"「2001年宇宙の旅」をリメイクしたテレンス・マリックの「ツリーオブライフ」を観ました。ブラッド・ピットがモノリスを、ショーン・ペンが類人猿をそれぞれしっかり演じていました。"
| 固定リンク
コメント