■感想 "NHK世界遺産 | 時を刻む 祭〜夢をつなぐ仮面〜" & バンシュ仮面博物館:BINCHE MASK MUSEUM
" ベルギーの小さな町・バンシュ。町に春の訪れを告げる祭りが世界無形文化遺産『バンシュのカーニバル』です。ヨーロッパで最古の祭りのひとつです。3日間の祭り期間中、町の人口3万人の10倍を超える見物客が押しかけます。
このカーニバルの主役は奇妙な容姿風貌をした『ジル』。帽子、木靴、そしてメガネとひげという風変わりな表情の仮面…全員まったく同じ格好で、総勢800 人の男たちが16時間ステップを踏み続けるのです。費用はすべて市民の自腹。家によっては衣装代や祝いのシャンパン代に年収の9割もの金を使います。"
ベルギーバンシュのカーニヴァル。同じ仮面をかぶった奇妙な風貌の800人の男『ジル』のパレード。1394年〜続く、世界でも珍しい仮面の祭とか。映像はなかなか不気味で滑稽(^^;)。
仮面の意図は以下のように紹介されました。
仮面の祭が登場した1394年当時、黒死病で欧州の1
これにより、バンシュの街を支える産業だった織物業が
この民衆達が、去っていった支配階級に成り代わり、街
仮面の眼鏡は当時珍しく、支配階級の修道士や学者と言
カーニヴァルは、民衆が王になる機会として始まった。
"ジルに複数形はない。何人いてもひとりのジル"とは街の人が語った言葉だったけれど、まさに800人の民衆で王の代理を務める象徴的な意味があるんでしょうね。
以来、ナチスに支配された時代も収容所で看守と交渉し
そして祭の街に垂れ幕が。"PLVS VLTRE" 。 "究極の更に上へ"という意味のようで、地元のお祭りが世界最高という意味。こんな祭のある街に住んでみたいものである(^^)。
MUM : 仮面博物館
さらに、この番組で登場したベルギーの民俗学者サミュエル・グロッツが作った、バンシュの街の仮面博物館に興味津々w。
TVに出てきた展示品が素晴らしい。
公式HPでは収蔵品をしっかり見えないのが残念。
INTERNATIONAL CARNIVAL AND MASK MUSEUM
BINCHE MASK MUSEUM - Google 検索
◆関連リンク
・『人文科学年報』バックナンバー
"サミュエル・グロッツ「バンシュのカーニヴァルと市の古文書」 樋口 淳「バンシュのカーニヴァルとサミュエル・グロッツ氏の業績」"
"ラテン語でPLUS ULTRA(PLVS VLTRA;「より彼方へ」という意)と記されている。"
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