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2011.10.26

■ヤノベケンジ 「Sun Child」記者発表 3D動画

ヤノベケンジ 「Sun Child」記者発表 - YouTube

 2011.10/22,23、大阪万博記念公園にて先行公開された<太陽の子 太郎の子> 「Sun Child」。今回は「おおさかカンヴァス推進事業」の応援作品としての出品。司会は大阪府の文科系の関係者だった。

 上は記者発表で語られた制作意図についてノーカット動画。6.2mの巨大彫刻の制作意図等を語っているヤノベケンジ氏の記者会見。
 撮影はSONY 3Dハンディカム HDR-TD10による。
 本来、3Dでアップする予定でなかったのだけど、編集ソフトがいうことを聞いてくれず3Dのまま(何故か2Dでは1分ほどしかアップできず、解像度を落とすべきだったかもw)。
 立体感は強調されていないので、この動画は、3Dボタンをクリックして「3Dをオフにする」で見て下さい。

 もちろん、立体造形作家を3Dで見ていただいても何ら問題はありません(^^;)。

 語られた制作意図は以下のようなものである(動画で説明されず、質疑応答で語られたことも含めて記しておく)。
 そのバックグランドには
もちろん「立ち上がる人々」ヤノベケンジより皆様へ(京都造形芸術大学ULTRA FACTORY)で書かれた今回の震災に対する想いがあるのだと思う。

放射能防護服:アトムスーツのヘルメットを脱いだ「Sun Child」は復興への意志。胸のガイガーカウンタが示すのは、我々が目指すべき「000」の数字。
「Sun Child」が見つめるのは、岡本太郎が語った「太陽の塔」の視線と同じ"宇宙"。そして「Sun Child」の眼には、地球の青空の色が映り込んでいる
「Sun Child」の造形でイメージしていたのは、ミケランジェロ「ダビデ像」。美術史的にはルネサンスへ繋がる作品として構想した。

 作品の意図をこれだけ作家が明瞭に語ってしまうのは、作品の魅力にとっては場合によってはマイナスに働く。だけれども今回ここまでヤノベが明瞭に語るのは、やはり震災と原発災害について世界に発したいメッセージが強いための表れであろう。(もともとヤノベは自作の意図を今までも明瞭に語っている作家ではあるのだけれど、、、。)

 是非、上の動画で作家の生の声を感じていただきたい。
 最後が突然切れたようになっているけれども質疑応答前の作家の言葉はほとんど拾えていると思います。質疑応答部分は撮っていなかったので、上の箇条書きで補足したけれども、どこかのマスコミカメラの映像がネットに上げられることを期待しませう。

 会場の公園には、報道陣が10社ほど来ていた。10社くらいのカメラの砲列の間に僕も貧弱な三脚でハンディカムを並べて撮った(^^)。そして、お客さんも100名ほど。

 報道と口コミを通して、どれだけの想いが伝わっていくか、このblogでは見届けていきたいと思う。(関連リンクに報道の結果としてのネット記事情報をいくつかまとめた。)

 会場には、トらやんの腹話術で有名なヤノベ氏のお父さんとお母さんの姿も。
 太陽の塔との共演ももちろんだが、公園に咲いた花とのコラボがいい。「Sun Child」の顔の傷のディテイルと花の対比。残念ながら天気は曇天だったが、その日の午後は日差しも現れ、復興のシンボルの初御目見えとしては、とてもふさわしい場所だったのではないか。

岡本太郎記念館『 ヤノベケンジ:太陽の子・太郎の子』

Photo

 展示期間:2011年10月28日(金)〜2012年2月26日(日)。

 東京の展示では、南青山の岡本太郎記念館の庭ににょっきりと顔を出すそうである。どんなインパクトを東京の街にもたらすか…。

 太郎101歳の誕生日2/26まで東京。その後はヤノベが万博の未来の廃墟で子ども時代を過ごした大阪茨木の駅前に恒久展示とのこと。モノレールの乗客と眼と眼が合う高さとか(^^)。

 そして会場にみえたUltraFactoryのスタッフの学生さんに聞くと、この像は「ジャイアントトらやん」とは異なり、型を起こして樹脂で成形されていて今回がプロトタイプ。あと一体作られる予定で、来年モスクワでの展示が決まっているらしい(!)。遥か西の世界でヤノベと岡本太郎の作品は、チェルノブイリの復興も祈ることになるのだろうか。

◆関連リンク
ダビデ像 (ミケランジェロ) - Wikipedia

ヤノベケンジ「Sun Child」産経ニュースも動画
 こちらは万博会場の様子と太陽の塔と並ぶ作品の映像。ULTRA FACTORYのふたりの学生さんも映っています。良かった僕は映り込んでいなかったw。報道陣のすぐ近くにいたんですがw。
ヤノベケンジ「Sun Child」記者会見動画 47NEWS
 残念ながら、掲載動画だと「Sun Child」制作意図が語られていない。
 明らかに抜粋の仕方がおかしい。前半のヤノベが万博体験を語るところは、明らかに前説で作品のコアではないでしょう。

 それにしても報道陣って何ていいかげんな仕事をするんだろう。
 10組ほど各2〜3名づつ来ていたマスコミ。かなりコストもかかっているのに、これらの情報をみても、伝えることに対するプロ意識がなさすぎるのではないか…。現在の放射能状況下でのメッセージをどう伝えるか、というところにもほとんど意志が感じられないし、、、。
 関西ではTVニュースとして流れたのだろうか。

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