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2011年12月

2011.12.23

■情報 パパ・タラフマラ+ヤノベケンジ DVD『ガリバー&スウィフト〜作家ジョナサン・スウィフトの猫・料理法』

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パパ・タラフマラ 過去作品DVD14本(公式HP)

"ガリバー&スウィフト〜作家ジョナサン・スウィフトの猫・料理法(2008年) No.49/55

ガリバー旅行記を書いた、奇人作家ジョナサン・スウィフトの生涯に焦点を当てた本作。パパ・タラフマラがヤノベケンジのオブジェと共に、観る者を小人の国からパラレルワールドへ、魅惑の旅へと連れて行く。"

 ヤノベ氏と京都造形芸術大 ULTRA FACTORY:ウルトラファクトリーによる多数のオブジェが登場する演劇のDVDがついに登場。
 ヤノベ氏の創り出した解体娼婦の奇想!
 京都造形大ワーク・イン・プログレスでリハだけ拝見した幻の舞台!楽しみです(^^)

 アーティストの芝居への参加は、いろいろと例があるけれど、かつて観たブリキの自発団+日比野克彦による『柔らかい肌』を超えるインパクトを実は期待しているのです。パパ・タラの芝居観るのは初めてだし、、、、。

★と言いつつ、現在、この芝居単体のDVD発売が何処でどういう形態でなされているのか、不明。twitterのパパタラさんに問い合わせ中ですが、まだ返事は頂けていません。

◆関連リンク
Pappa TARAHUMARA News Blog: 【本日解禁】パパタラDVD全14タイトル発表!(公式Blog)

"パパタラ ファイナルフェスティバル関連企画として、パパ・タラフマラの過去作品のなかから選りすぐりの14作品を一挙DVD化いたします。
12月3日(土)のパパタラファイナルフェスティバルオープニングパーティー にて、DVDの直売もいたします。
●作品タイトル; 
◇パレード(1989年) 
◇ストーン・エイジ(1991年) 
◇ブッシュ・オブ・ゴースツ(1992年) 
◇青(1994年) 
◇城~マクベス(1995年) 
◇船を見る~SHIP IN A VIEW(1997年)
 ◇島~ISLAND(1997年) 
◇青い頭の雄牛(2003年)
 ◇ストリート・オブ・クロコダイル計画2(2004年)
 ◇HEART Of GOLD~百年の孤独(2005年) 
◇トウキョウ⇔ブエノスアイレス書簡(2007年) 
◇ガリバー&スウィフト~作家ジョナサン・スウィフトの猫・料理法(2008年) 
◇パンク・ドンキホーテ(2009年) 
◇パパ・タラフマラの白雪姫(2010年) 

 ●単価/14本セット価格;
¥3,300/¥39,800
 ●発売日;
2011年12月3日"

 単体販売自体はここから察するに予定されている/会場では売られたようなのですが、、、。
パパタラフマラ ガリバー&スイフト - YouTube
 ヤノベケンジ公式Youtube掲載の予告篇。
【公演情報】ガリバー&スウィフト 予告編その1 京都造形芸術大学 - YouTube

◆当Blog関連記事
パパ・タラフマラ+ヤノベケンジ 「ガリバー&スウィフト 作家ジョナサン・スウィフトの猫・料理法」
 ワークインプログレスで観た稽古風景。
『ULTRA FACTORY ウルトラファクトリー展』探訪記・3 パパ・タラフマラ「ガリバー&スウィフト」 ヤノベケンジの舞台装置と劇団リハーサル

 

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2011.12.21

■情報 第三舞台 封印解除&解散公演『深呼吸する惑星』ライブビューイング 全国映画館で公開

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『第三舞台「深呼吸する惑星」大千秋楽ライブビューイング』公式サイト

『第三舞台「深呼吸する惑星」大千秋楽ライブビューイング』劇場予告編 - YouTube

「深呼吸する惑星」-第三舞台 封印解除&解散公演

"ごあいさつ

そんなわけで、福岡の大千秋楽をライブビューイングすることになりました。東京や大阪、福岡公演に行けなかった人、行きたくてもどうしてもかなわなかった人、もう一度見たいけど福岡は遠いとあきらめた人のために、いろんな人がわさわさと動いてくれて、この奇跡が実現することになりました。
どうか、リアルタイムで、「第三舞台」のラストをご覧ください。
スクリーン越しに会える日を楽しみにしています。
これが最後の「第三舞台」です。

鴻上尚史"

2012年1月15日の福岡公演大千秋楽を、全国のワーナー・マイカル・シネマズ 24劇場とTOHOシネマズ 6劇場、計30劇場で生中継いたします。(劇場リスト)

日時 2012年1月15日(日)18:00上映開始
   ※一部劇場では13:00上映回があります。
チケット 3,300円
   ※本公演を実施していない一部地域は2,800円となります。
         未就学児童はご入場いただけません。
一般発売開始
    12月23日(金・祝) 10:00~"

 素晴らしい企画が!!
 チケットも取れず、遠方で当日券に期待するわけにもいかない僕の様なファンに、本当に朗報です。
 これはチケット絶対に取らないと…。
 
 第三舞台旗揚げ時の名優、岩谷真哉氏の出身地 各務原で僕は観る予定!
 観たことのない岩谷氏の芝居を、各務原の幻影の第三舞台に想像してみたいと思います。

◆関連リンク
当Blog関連記事
メモ 第三舞台 封印解除&解散公演「深呼吸する惑星」
第三舞台 関連記事 Google 検索

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2011.12.19

■黒澤 明,小國英雄,菊島隆三 シナリオ準備稿『虎 虎 虎』電子書籍 無料公開

Photo

シナリオ準備稿「虎 虎 虎」 [黒澤 明,小國英雄,菊島隆三] - 0円 : BinB-store.

"40年間以上、消失してしまったとされていた黒澤 明監督の「虎 虎 虎」シナリオ準備稿が『大系 黒澤明』全五巻(講談社刊)の著者、東京大学大学院教授浜野保樹氏の調査により発見された。200字詰め原稿用紙で960枚という大部な脚本、この歴史的映画資料を電子書籍で完全公開!
 1941年12月8日、淵田少佐の零戦機上から打電された「我奇襲ニ成功セリ――トラ・トラ・トラ」。日本は真珠湾攻撃により太平洋戦争へと突入していく。 この真珠湾攻撃を日本サイドから、しかもハリウッド資本で描こうとした監督がいた。 黒澤 明監督である。
 黒澤 明監督は1967年、脚本家小國英雄、菊島隆三と共同で、このすべてのスタートとなるシナリオ準備稿「虎 虎 虎」、ペラ(200字詰原稿用紙)960枚にもおよぶ壮大な脚本を書き上げる。
 しかしこの準備稿は二十数回におよぶハリウッドとの改訂作業によって、意図に反して解体されていく。そして相次ぐ意見のぶつかり合いの末、黒澤監督は、この企画自体を降板するという結末をむかえてしまうのである。 今回電子書籍化されたシナリオ準備稿「虎 虎 虎」は、黒澤 明、小國英雄、菊島隆三3氏によって書き上げられた、解体される前の完全オリジナル版である。 戦後70年の今年、44年の眠りから覚めてよみがえる、シナリオ準備稿「虎 虎 虎」。この歴史的映画資料を是非ご一読ください。"

 シナリオ準備稿「虎 虎 虎」読了。
 開戦に向かう悲痛な政治状況と、開戦に備える訓練の前半。
 そして大戦闘・破壊・殺戮シーンの後半。人間の実態を、硬軟織り交ぜ、素の描写で描き出す筆致が見事。

◆名シーン引用紹介
 僕が感銘を受けたシーンをメモしておきます。シナリオ全部を読んでいただくのが一番良いので、これを読まれて惹かれたら是非に。

シーン166 長門艦上 "夕照を背にした山本の黒ずんだ姿は完全に一堂を圧倒する"

 山本五十六 連合艦隊司令長官の艦上の姿に、反対していた戦争に至る悲哀の感情が滲んでいる名シーンになったと思われる。

シーン173 小島 "霧雨のたれ込めた夜明けである。年老いた漁夫が一人、あばら家の雨戸のすき間から、そっと表をうかがって、おびえた眼を光らせ……霧雨に煙る暗い海上を巨大な鉄の建造物がすべって行く…
それは戦争を象徴する陰惨な悪夢の如く、置いたる漁夫を脅かして霧雨の中に姿を没する"

 戦艦大和の登場シーン。黒澤の映像で是非観たかった。
 (でも、船上の漁師から大和を見せた、まるで友永秀和が描いた『宇宙戦艦ヤマト』のモノクロ追想の名シーンを思わせるw。まるでこのシナリオを読んでいたかの様にピッタリの描写である。)

シーン176 長門艦上 長官公室 "山本、めずらしく投げ出す様な調子で「ふん! 勝手にしろ! やめた!」…と、急に、はにかんだ様な顔になり…"

 連合艦隊長官の公の顔と人間味が溢れるシーン、そして他に淵田の関西弁とか、こうした生身の人の描写が、戦争という巨大な愚行のベクトルの中に挟み込まれ、歴史と呼ぶのか何か得体の知れない人間によるマクロな事象の実像が描かれていく。

シーン412 赤城 飛行甲板 "村田機の輪止めを抑え込んでいる整備兵の眼の前のタイヤが、艦の動揺と腹に抱えた魚雷の重さに、歪む"

 戦闘シーンにおいて、こうしたディテイルの描写が派手なシーンのリアルを支えている。

シーン508 松村機 "それは地獄のシンフォニイの如く凄絶苛烈であり、非常の場合に直面した人間の一見ユーモラスな言動と奇妙な対比を示し、現実感を強調する"

 特に後半、もし映画化されていたら、黒澤明による大特撮映像となったはずで、物凄く観てみたかった。きっと大迫力の戦闘であるとともに、凄絶な戦争地獄絵図として描写されていたはずで、頭の中に一方的な奇襲による、血みどろの戦闘がイメージされた。

 この準備稿は、『七人の侍』に顕著な、黒澤が得意とする限定された空間を舞台にした緻密でダイナミックな、「悪魔のように繊細に天使のように大胆」なドラマと大きく異なる。
 歴史そのものを複数の神の視点で描くこのような大作が、黒澤の手でどのような映画となっていたのか、今はこのシナリオから想像するしかないのだが、市井の視点と、生身の人を超越してしまう政治そのものの描写がどのように成されたか、本当に映像として観たくてたまらなくなる作品である。

◆関連リンク
解説「虎 虎 虎」—— 根本的には悲劇であることが土台だ [浜野保樹] - 0円 : BinB-store

"『解説「虎 虎 虎」−−根本的には悲劇であることが土台だ』は、黒澤 明の研究で知られる東大教授浜野保樹氏が、このシナリオ準備稿「虎 虎 虎」の背景を、貴重な資料と写真とともに徹底的に解説した、必携の案内書です。
…当時美術を担当した村木与四郎氏と近藤司氏が所蔵する、今回初めて公開される貴重な撮影風景やセットの写真、黒澤監督直筆の絵コンテなどは、すべて資料集としてご覧になれます。"

 映画メイキング本好きとしては、こちらも見逃せません。

・関連当Blog記事
 田草川 弘著『黒澤明vs.ハリウッド 『トラ・トラ・トラ!(虎 虎 虎)』その謎のすべて』
 この映画の真相に迫った名著の感想。素晴らしい本なので御薦めです。
 黒澤明関連 当Blog記事 Google 検索

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2011.12.16

■予告篇 奇志 戒聖監督 3DCGアニメ『ドグラ・マグラ』


ドグラ・マグラ - YouTube (2010.9/10)

"3DCGアニメ『ドグラ・マグラ』
原作:夢野 久作 /脚本:監督:奇志 戒聖
制作:ティー・オーエンタテインメント
あの三大奇書の一つがSFになって蘇る。 遂に完成、PVを公開。"

 夢野久作『ドグラ・マグラ』が、まさかの3D-CGアニメ化されていた!
 しかもこのPVを観ると、パニックもので宇宙SF!
 いったいどんな作品になっているのか。そんな興味で調べてみたのだけれど、残念ながらこの作品が現在どういう状況で、全篇を観られるものなのかどうか、判明できなかった。
 制作でクレジットされているT.O Entertainment 時代の先端を行くプロデューサー集団のHPにも情報なし。

 どなたかわかれば御教示下さい。奇作であることは間違いないでしょう。

◆関連リンク
Chaos City/奇志 戒聖 作品(公式HP)
kaiseikishi さんのチャンネル - YouTube
独白するユニバーサル横メルカトル~Egg Man~ - YouTube
奇志戒聖監督, 平山夢明原作 DVD『独白するユニバーサル横メルカトル Egg Man』
第23回CGアニメコンテスト入選作品集 DVD『第23回CGアニメコンテスト入選作品集』 入選作として、"Tube" 奇志 戒聖監督作品が収録。

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2011.12.15

■動画 マルコ・ブランビラ:Marco Brambilla "シビリゼーション:Civilization"


Civilization by Marco Brambilla - YouTube

(いつもFacebookで御世話になっているメキシコのDanilo O. Laureanoさん経由)

Civilization (Megaplex), 2008

"Single-channel video Color, sound 03:00 min.,
loop Collection Fundacion Sorigue, Lleida, Spain Exhibitions Living the Dream, Christopher Grimes Gallery, Santa Monica, 2008 The Standard Hotel New York (permanent installation), 2009 Civilization is a multi-layered tableau of interconnecting images that illustrates a contemporary, satirical take on the concepts of eternal punishment and celestial reward.
More than 300 individual channels of looped video are blended into an expansive landscape that continuously scrolls upward, from the depths of hell to the gates of heaven."

 まさに天国と地獄、そして辺獄の様相を、各種映画映像素材の合成で造り上げた作品。
 ディジタル合成技術の進化でこのような曼荼羅的な動画が可能となっている現在、この路線で立体視も駆使して、凄まじい作品が登場する萌芽と言えよう。

◆関連リンク
Marco Brambilla 公式HP  Works 作品群
 "Cathedral 2008"とかいいですね。
Marco Brambilla - YouTube
 他にも多様なディジタル作品があります。
Flashback by Marco Brambilla (HD) - YouTube
 こちらも映像の響宴。
Excerpt from Sea of Tranquility by Marco Brambilla, 2006 - YouTube
 アポロの月着陸船が荒廃して行く映像。
MarcoBrambillaStudio さんのチャンネル - YouTube

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2011.12.14

■工房火の玉発動機~田崎太郎の陶世界~:Taro Tazaki

Jpg

工房火の玉発動機~田崎太郎の陶世界~
火の玉作品の数々 装甲列車 メカオブジェ
(Twitter / @Uotsukiさん経由)
 先日の『天空の城ラピュタ』のハイビジョン放映の際に魚月さんに教えていただいた、宮崎駿の兵器世界を陶器で造り上げた素晴らしい作品。
 まさに多砲塔戦車。そして飛行ポッドとロボット。

 作者 田崎太郎さんのHPを見ると、まさに宮崎作品、しかもラピュタに大きな影響を受けた作品群であることがわかる。

土から生まれる | 天空の城ラピュタ! 装甲列車だぁ!.

" 工房長は、粘土がとても大好き!
 そうなのだ!
 彼のセリフで、陶人形作家田崎太郎は、目覚めたのだ!
 そのセリフはこれだっ!
『この身体が、金属なのか、粘土なのか、それすら我々の科学力ではわからないんだ!』
 このムスカの発言! プロの陶芸家になってからもこの言葉が、頭から離れず、 そうか!それは、セラミックだっ! それも、超高品質のセラミック! つまり、陶器(笑)なのだ! あのロボット兵は、こうやって作られたのであろう!"

 まさにラピュタ世界は、このような陶芸家の手から、産み出されたのでしょう!

◆関連リンク
田崎太郎 戦車 - Google 検索
栗太郎本舗(猫) : ずっしり「猫型戦車」 瀬戸、田崎さんが陶作品展 [2005年09月14日(水)]

"茨城県八郷町月岡の陶人形作家、田崎太郎さん(35)のユニークな招福猫作品を並べた個展が十九日まで、瀬戸市薬師町の招き猫ミュージアム内にあるスペース29で開かれている。"

 茨城の方なのですね。
 2005年にうちの近くでも展示されていた! これ、観たかったなぁ〜。

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2011.12.13

■栗本慎一郎 ラジオ「栗本慎一郎の社会と芸術を語る」, 有明教育芸術短期大学 学長メッセージ

栗本慎一郎「ミュージシャンは自然と人間、根源に降りて音を」 - YouTube

"ラジオ日本1422kHz 日曜 21:00~21:30
「栗本慎一郎の社会と芸術を語る」2011.11/6"

 最近、栗本慎一郎氏が何をされているか、調べていなかったのだけれど、ひさびさに検索してみたら、ラジオ番組が毎週放送されていた。

 AM1422KHz ラジオ日本のHPに番組の紹介ページがないけれど、Youtubeに放送を録音したと思しきファイルがあったので、いくつか聴いてみた。

 リンク先は、11月の放送で、民族と音楽の関係について。
 これは栗本慎一郎の研究領域でないため、ちょっと歯切れが悪いw。でも欧年の経済人類学の視点で語られている部分もあり、ファンとして久しぶりの語りを聴けて嬉しい。

 この番組は、学校法人三浦学園の提供。
 そして栗本氏は、現在、有明教育芸術短期大学の学長とのこと!

学長メッセージ | 有明教育芸術短期大学

" 明治36年日本最初の私立音楽学校として神田に開校した本校は、明治、大正、昭和を通じて日本の音楽教育、幼児教育をリードした伝統を持ちます。当然、現在の日本の音楽大学の多数と交流を持ち、現在の東京音楽大学などは姉妹のように協力しあった仲間でした(あえて言いますとこちらが姉です)。
 当然、多数の大先輩が輩出していますが、戦前の本校は実質、東京芸大へ進む予科(教養課程)のような役割を持っていて、多くの先輩も最終的には芸大卒として活躍しているため日音の名があまり出ていないのです。でも私は学長業の傍ら、この日本音楽教育史の研究をして世の中に伝えることにしています。"

 就任されたことも不勉強で知らなかった。
 どういう経緯だか、わからないけれど、脳梗塞後、回復されて、こうして今も活動されていることが、とても嬉しいので、ご紹介しました。

 それにしてもYoutubeでなく、是非、クリアな音源で、ラジオ日本からPodcast配信を御願いしたいものである。

◆関連リンク
栗本慎一郎関連 当Blog記事 Google 検索

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2011.12.11

■第32回日本SF大賞 上田早夕里『華竜の宮』、第7回日本SF評論賞 発表!

Sf 写真はニコ生より画面キャプチャ。
 受賞者は左下写真 左から横田氏、上田氏、忍澤氏、渡邊氏

第32回日本SF大賞
・大賞 上田早夕里『華竜の宮』
・特別賞 横田順彌『近代日本奇想小説史 明治篇』
・特別功労賞 小松左京


SFWJ:hyoron

第7回日本SF評論賞 12/1の選考会において、2011年(第7回)日本SF評論賞は、以下のように決定致しました。

優秀賞 渡邊利道「独身者たちの宴 上田早夕里『華竜の宮』論」
選考委員特別賞 忍澤勉「『惑星ソラリス』理解のために――『ソラリス』はどう伝わったのか」

大賞は該当作ありません。
贈賞式は、「2月1日(水)」に、フロラシオン青山にて行われます。

 今年の日本SF大賞と日本SF評論賞が発表になった。
 当Blogとかtwitterで、時々交流させていただいている上田早夕里さんの大作『華竜の宮』が受賞されました。
 上田さん、本当におめでとうございます!!

 選考発表​会の模様がニコ生で生中継され、地方在住,一般ファンでもその様子を観ることができるようになった。とても喜ばしいことである。

 中継では、多くの報道陣(と関係者)が参加された様子と、受賞者の方々のコメント、審査員の方からのコメントが聴け、生々しい参加感があって、とても身近ないい雰囲気の発表​会となっていた。受賞者のコメントをtwitterから少し引用させていただきます(実は肝心のところで放送が途切れて見れてない部分があったためw)。

Twitter / @uranichiさん

"上田早夕里さんあいさつ『上田です。大変に名誉ある賞を頂き有り難う御座いました。すべてに感謝の言葉を。デビューしてから8年くらいになる。ずっと支えていただいた読者にお礼。筒井康隆さんに最初の作品認めていただき、小松左京賞で小松さんに認めていただいた」
「小松さん、年末まで待っていただいたらよかったが、宇宙にいかれた、宇宙から地球はよく見える、この会見見ていただいている、それだけで満足です」。"

 その他、twitterで タニグチリウイチ (uranichi) さんが沢山の言葉をレポートされていますので、是非、御覧下さい。(2011.12/11分)

◆関連リンク
SFWJ:候補作list

"『ダイナミックフィギュア』  三島浩司(早川書房
『華竜の宮』         上田早夕里(早川書房)
『希望』           瀬名秀明(早川書房)
『近代日本奇想小説史 明治篇』横田順彌(ピラールプレス
『魔法少女まどか☆マギカ』
  原作:Magica Quartet、
  脚本:虚淵玄、監督:新房昭之  (作品タイトル順)
 選考は上記五作にて行われます。
※2010年9月1日から2011年8月31日までに発表された作品から選考されます。
※選考委員:冲方丁・貴志祐介・豊田有恒・堀晃・宮部みゆき(あいうえお順)"

日本SF大賞に上田早夕里さん「華竜の宮」 - Google ニュース
小説『華竜の宮』が大賞を受賞 日本SF大賞 | ニコニコニュース

" 選考委員のひとりで作家の貴志祐介氏は大賞受賞作について
「一歩抜け出ていて、"貫録勝ち"という感じ」
と、『華竜の宮』を評した。"

日本SF大賞に上田早夕里さん「華竜の宮」 : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

" 第32回日本SF大賞(日本SF作家クラブ主催)が11日発表され、上田早夕里さんの「華竜の宮」(早川書房)に決まった。  副賞は200万円。特別賞に横田順彌さんの「近代日本奇想小説史 明治篇」(ピラールプレス)、特別功労賞に今年7月に亡くなった作家・小松左京氏がそれぞれ選ばれた。贈賞式は2012年3月2日午後6時、東京・丸の内の東京会館。"

上田 早夕里『華竜の宮』
横田 順彌『近代日本奇想小説史 明治篇』

・当Blog関連記事
 感想 上田 早夕里『華竜の宮』
 新刊メモ 上田 早夕里『華竜の宮』

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2011.12.07

■情報 "S.R.L(Survival Revival Laboratory) “THE CLOUD TANK PROJECT”プロモーション動画

The Cloud Tank Project - YouTube プロジェクト紹介ページ

"S.R.L(Survival Revival Laboratory) “THE CLOUD TANK PROJECT”

放射能汚染から人々を守る「良き雲」を製造する装置CLOUD TANKが日本中を旅するプロジェクト。世界初の原子爆弾の形をモチーフにするなど、核に対する批評的意味も込められており、際限のない人間の欲望と戦う戦車(タンク)として発想されている。

プロジェクトディレクター : ヤノベケンジ,銅金裕司,國府理
クラウドタンク制作 : 京都造形芸術大学ウルトラファクトリープロジェクトチーム
協力 : 福島大学,福島県立美術館, 京都造形芸大ULTRA FACTORY,おおさかカンヴァス推進事業"

 ついに登場したCloud Tank!
 タンクの造形と、微生物の雲CG動画他が掲載されています。

 これにより基礎データが取れて、いずれ大気中の放射能除染に活躍する機械が生まれることを心から祈りたいと思います。

◆関連リンク
KOKUFUMOBIL 國府理
Profile - yuji dogane / 銅金裕司 / media art / メディアアート/環境/CO2 - livedoor Wiki(ウィキ)

・当Blog関連記事
 情報 ヤノベケンジ "サン・チャイルド" & S.R.L(Survival Revival Laboratory)"THE CLOUD TANK PROJECT"

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2011.12.05

■情報 山村浩二監督『マイブリッジの糸』,黒坂圭太監督『緑子/MIDORI-KO』他 公開@TAFF12(武豊アニメーションフィルムフェスティバル2012)

Taff12

pigeon-label - TAFF '12

"TAFF12(武豊アニメーションフィルムフェスティバル2012)
    日時:12/18(日曜)14:00~19:00
    料金:大人1,000円/高校生以下500円
 ※小学生以下無料(但し父兄同伴のこと)
    会場:武豊町民会館 響きホール(2F)
    主催:武豊町教育委員会、NPOたけとよ
    企画:吉田雅彦
    協力:ポリゴン・ピクチュアズ/ミストラルジャパン/ソニー・デジタルエンタテインメント・サービス

ご挨拶

毎年3月に開催してきたTAFFは今回12月に移動し、最終回を迎えることになりました。
個人的なアニメーションへの関心から始めた上映会がずいぶんと立派に開催させていただけるようになりました。これまでの皆様のご支援に大変感謝しております。

今回、『頭山』などで知られる山村浩二監督の話題作『マイブリッジの糸』および『マイブリッジの糸』のメイキングドキュメンタリーの上映も決まっております。また黒坂圭太監督の55分に及ぶ大作『緑子/MIDORI-KO』の上映が決定しています。
そのほか東海テレビで「かよえ!チュー学」が絶賛放送中の会話劇アニメーション作家、新海岳人さんにご来場いただきます。新海さんは半田市出身で愛知県芸術大学卒業後、例年TAFFでも新作を上映させていただいてきました。学生時代からこれまでの活動の軌跡を伺っていきます。
また、トーマスさんによるプラスティックのおもちゃを使った映像+音楽ライブなども予定しております。
例年通りの短編作品セレクションプログラムの準備も進めていますので、詳しい上映作品、各プログラムの開始時間などのタイムテーブルは、今しばらくお待ちください。
最後の開催ということで、愉快な企画と素晴らしい作品で、皆様のご来場をお待ちしております!"

 

吉田雅彦さんが企画された素晴らしい上映会。
 ずっと観たかった山村浩二監督『マイブリッジの糸』, 黒坂圭太監督『緑子/MIDORI-KO』は名古屋地区初公開。その他の作家さんの作品も楽しみ。

 今、仕事ではまっていて、先週から土日出勤で休みなし。何とか12/18までには仕事を片付けて、この上映会に行きたいと思っています。

★いつも週末に次の週の記事を仕込む(そして自動更新セットする)のですが、本業の事情で今週は更新が滞ります。当Blogに来ていただいた方には申し訳ないです。
 通勤電車の中から、Facebook 究極 映像研, Twitter, Tumblrにて、最新情報は追いかけていますので、そちらを御覧頂ければ幸いですorz。

◆関連リンク
・当Blog記事 感想 ふらっとアニメーション@文化フォーラム春日井・ギャラリー
 同じく吉田さんの企画監修された上映会。この時も充実した時間を過ごさせていただきました。

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2011.12.02

■感想 アダム・エリオット監督『メアリー&マックス』

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映画『メアリー&マックス』公式サイト

 アダム・エリオット監督『メアリー&マックス』DVDを観た。
 精神疾患を扱った人間の物語とそれにマッチした人形アニメ。人間以上に人間くさいパペット、誇張による映像効果が最大限発揮されて感動!
 まるでシンプソンズのような(?)下膨れの人形達のおりなす、不器用で不自由な物語。

 白眉は、ニューヨークの街の描写、摩天楼群の陰鬱な造形とモノクロの映像でしょう。アスペルガー症候群の孤独な中年男マックスの心象風景を映し出した様な感情のトーンを抑えられた、内相的な世界。
 タイプライターで打ち出される不思議な文章と人形のぎこちない動き。映像とこの独白的なタイプの言葉が、マックスの精神活動を観客に追体験させ、映画を観る観客の心へ浸食してくる。

 ニューヨークの最後のシーンの感動は、まさにマックスの一生を疑似体験した、他にはない種類の感覚だった。

 この作品は、2009年アヌシーで最優秀長篇賞を傑作『コララインと魔法のボタン』と同時受賞しているとのこと。僕はどちらかと言えば、『コララインと魔法のボタン』が好きなのだけれど、本作も人形アニメの中でも映像表現と物語が見事に融合した秀作である。劇場公開時に見逃していたことを悔やんだw。

◆関連リンク
当Blog記事
感想 ヘンリー・セレック監督『コララインとボタンの魔女』
アダム・エリオット監督『メアリー&マックス』

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2011.12.01

■情報 人型四脚エンジン駆動陸戦兵器型トイロボット『クラタス(仮称)』稼働@クルマ未来博2011

Robot

クルマ未来博2011

"全長4mの人間が搭乗可能な 「クラタス(仮称)」 もやってくる! ※プロトタイプにつき、塗装、形状など 当日は一部仕様が異なる場合がございます"

 11/23、愛知県長久手町 愛・地球博記念公園(モリコロパーク)で、あの倉田光吾郎さんの水道橋重工「人型四脚エンジン駆動陸戦兵器型トイロボット」『クラタス(仮称)』が稼働していた!
 家から1時間の場所、知ってたら、無理矢理会社休んで観に行った/3D撮影したのに(^^;)。残念だぁ〜。

 外装も装着されてトレイラーの上で動く勇姿は、下記リンクの写真で観られますが、動画をどこかで観たいものです(探したが見つからず)。

クラタス極秘ミッション 潜入の巻: なんでも作るよ。(倉田さんのBlog)

"うちのアトリエからばらして工場搬送、組み上げを一人でやることに。 思った以上の重労働で、予想を大幅に超える積み込み作業約20時間超え。 まずは、オレに装着するパワードスーツを開発するほうが先なんじゃないかと、今プロジェクトの根本的な問題を噛み締める。"

 このパワードスーツのくだりは笑いました。
 完成と、その時の勇姿が早く観られることを期待したいと思います。

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